まずは金閣寺に。11月の混雑ぶりが信じられないくらい、すいていた。冬の舎利殿は美しい。礼儀正しくて、説明もよく聞いてくださるお二人だったが、反応が薄く、物静かな方たちだった。私が女性で高齢だったので、話しにくかったのかもしれない。”Puff🎶”には反応してくれたものの、舎利殿を手に乗せることはしてくれなかった。舎利殿が遠くから見えるところで、「舎利殿を手に乗せて写真が撮れますよ」というと大抵のゲストは面白がってくれる。ケニーさんには娘さんが3人おられる。お守りや小物入れなど、たくさん買われた。
嵐山の竹林もこんなに人が少なくなっていた。
嵐電嵐山駅にある着物フォレストを見ながら、京阪三条に向かった。
いつもの『がんこ』でランチ。テディーさんはお造り天ぷら定食、ケニーさんは天丼定食。私は寿司定食をいただいた。ケニーさんが天丼についていたうどんをフォークにくるくる巻いてレンゲを使って食べておられた。
お二人は昨日、京都に着いて、自分たちで清水寺、八坂の塔、錦市場に行ったそうだ。それで清水寺には行かずに、智積院と三十三間堂にお連れした。写真は智積院の大書院から見た名勝庭園。訪問者は私たちだけだった。しばらく座ってお庭を眺めた。智積院の目玉は、長谷川等伯、久蔵の襖絵。大書院で見たレプリカの『桜図』の本物を宝物館で見た。400年以上も前に描かれた桜の花びらが光っていた。
智積院のすぐ近くに三十三間堂がある。ここも空いていた。バスは1台も停まっていなかった。お堂の中は写真撮影も大きな声で話すことも禁止されている。お堂の外にこのポスターが貼られていた。観音様の体内は空洞で、ここに摺佛(すりぼとけ、紙や布に印刷した仏様)が大量に収められていると書かれていた。各像に数十枚の摺佛を加えることで造物1万体を具現し、広大無辺な救済力を象徴しているそうだ。
京阪電車で伏見稲荷に着き、千本鳥居を抜け、奥社まで行った。そこでテディーさんが浮世絵を買いたい、とおっしゃった。浮世絵のお店は一つも知らない。EE Tour のLINEにヘルプを送った。すぐにいつかのお店を紹介するメールが返ってきた。最初に紹介してくれたお店は今日は定休日だった。でも英語のホームページがあった。そのほか2店に英語のホームページがあった。テディーさんはすぐに英語サイトで場所を確認されていた。明日は予定がないので、テディーさんは浮世絵を、ケニーさんは着物を探すことになった。
最後に祇園に行った。昨日の夜、2人で歩いたそうだ。残念ながら昨日も今日も舞妓さんに出会えなかった。祇園の辰巳神社の前でお別れした。丁寧にお礼を言ってもらった。最後まで礼儀正しいお二人だった。金閣寺が一番良かったそうだ。楽しんでもらえたかな? 静かなゲストにも楽しんでもらえるようなお話ができるようにならないといけないと思った。誰にでも同じネタは使えないことを肝に銘じよう。
白川。もう水仙が咲いている。
京阪の駅に行くまでに飴屋さん『するがや祇園下里』を見つけた。
京阪の駅に行くまでに飴屋さん『するがや祇園下里』を見つけた。
あめ湯グリーンティーをいただいた。飴と生姜と抹茶がこんなに合うと思わなかった。暖かいドリンクをいただきながら、お店のお姉さんとお話しした。
この建物は1895年にお茶屋として建てられ、その後、小火があって屋根が新しくされたが、小屋組は当初のものが残されているそうだ。100年くらい前に、飴屋さんがここに移ってきた。有形文化財に登録されているので、簡単に改築できないそうだ。