和菓子店に寄って、水羊羹を買った。今の家に21年前に引っ越してきたが、その頃は、近所に和菓子店が三店あった。今ではここだけ。毎日、早起きして和菓子を作っておられるが、いくつ売れるかわからない。日持ちのしない食品を扱うお店は大変だ。手の込んだ高級な生菓子は、冷凍している。
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懐かしいお人形が迎えてくれる。福助人形。昔はよく見かけた。足袋メーカーのロゴにもなっていた。2年ほど前、あるオランダ人ご夫妻を案内した。高台寺付近のお土産物屋で、奥様が福助人形に一目惚れして購入。お店の人は福助人形の由来を説明してくれた。詳しくは覚えていないが、福助という障がいのある人が商売に精を出して、お客さんに好かれ、お店は繁盛したらしい。それで福助人形は縁起の良い人形で「商売繁盛」「出世開運」などのご利益があると言われている。頭が大きく身長が低い。今でいう水頭症だったらしい。不具者(身体障害者)→ 不具助 → 福助 というふうに変化したようだ。そのオランダ人の奥様は、後日もっと大きい福助人形を見つけて大喜び。もう一個、購入された。今は「招き猫」が全盛だが、「福助人形」もなかなか乙なものである。
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水羊羹とお抹茶
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近所のお地蔵さん。どなたがお世話をしているのだろうか?
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今日の毎日新聞の朝刊の一面に「第4波 自宅療養48人死亡」という記事があった。48人のうち、約7割は大阪や兵庫などの関西圏が占めた、とある。大阪の感染者は減ってきたが、亡くなる人は減っていない。昨日も25人もの命が失われた。5月23日のブログに書いたような医療ドミノはまだおさまっていないということなのか。東大先端科学技術研究センターの児玉龍彦先生のお話しによると、東京では早期診断、早期治療ができているようだが、大阪では治療が遅れているそうだ。救える命も救えてないということなのか。人の命を救いたいと医師や看護師になった方々が、救える命が消えていくのを見なければならないとは。
朝刊の23面にはこんな小さな記事があった。「電車にはねられJOC幹部死亡」日本オリンピック委員会の経理部長が東京の地下鉄のホームから転落し、電車にはねられ死亡した。ネットでは話題になっていた。九州のあるテレビ局のニュース番組をtwitterで見た。女性のアナウンサーはこの事件を伝え始めたが、途中でニュースが差し替えられた。「ゾウが車に猛突進」という事件に。Arera dot.を読むとこういうことになる。オリンピック委員会は広告代理店、東急エージェンシーと契約した。実際には、派遣会社パソナがスタッフを募集している。パソナのホームページによると、時給は1650円、日給12700円で。そういう業務を東急エージェントは例えば、ディレクター1人、諸経費も入れると24万6000円で請求。中抜き率は95%になる。このことは国会でも取り上げられた。パソナグループは2021年5月期の純利益が、前期比10倍強になりそうだと発表したばかりだった。こんな時に、JOCの経理の責任者が電車に飛び込んだ事件は、大きく扱って欲しくない人がいるのだろう。
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