駅から歩いてホテルに向かった。東本願寺の前の『お東さん広場』 このスペースを作るためにお寺の前の道路は曲げられた。
駅から10数分歩いて、カンラ京都に到着。この六角形のタイルの形と質感が素敵。
デスクの壁も六角形といえなくもない。
ゲストはテキサスから来られたご夫妻、オラフさんとウテさん、それに23歳の息子さんのヨナスさん。ドイツ出身で、20年前にドイツからアメリカに移住されたそうだ。ご家族内の会話はドイツ語。専用車に乗って、嵐山に向かった。車の中から写した景色。嵐山が近い。京都の中心部から30分くらい車に乗ると、もうこんな景色が見れる。少し曇っている。
最初の目的地は大河内山荘。往年の映画スター大河内傳次郎が小倉山の斜面に30年の歳月をかけて築いた山荘庭園。起伏が多く、しかも石の階段が多い庭園だが、お元気で健脚のゲストさんは山荘ウォーキングを楽しんでくれた。写真撮影がお好きで、オラフさんはキャノンの大きなカメラをお持ちだった。
石段を登って妙香庵という建物に入った。ここでは習字体験ができる。小さく切った半紙と筆ペン、それからお手本の日本語と英語が用意されている。ウテさんに「何か書いて」と言われたので苦し紛れに、
“古池や かわず飛びこむ、、、“と書いた。これしか思い浮かばなかった(笑) 物怖じしないヨナスさんは、お手本を見て、さっさとこれを書き上げられた。ヨナスさんは4年間の大学生活を終えて、medical schoolに合格された。アメリカで医師になるには、大学に行ってから、medical schoolを受けて4年間勉強しなければならないそうだ。日本では18歳で医学部に入れるが、それまで受験勉強に専念しなければならない。医師になる前に自分の適性を考える時間がある方がいいのかなと思った。ウテさん、この半紙をどちらも大事そうに持ち帰られた。もっと上手に書けば良かった。
竹林を歩き、たくさん写真を撮られ、
天龍寺に北門から入った。伽藍の中にも入り、達磨のかけ軸がある大きな畳の部屋で、1分間だけ瞑想していただいた。お茶体験と違って、坐禅はあぐらがかけるから西洋人でも大丈夫。
暑くなってきたが、川の方まで15分くらい歩くことを厭わないゲストだった。羅漢像も面白がられた。「ブッダの弟子”disciple”の像です」と説明したが、discipleの意味がうまく伝わらなかったようだった。私の発音が悪いからか、日常では使わない単語だからか、ゲストさんの母語はドイツ語だからか?
渡月橋が見えてきた。赤線で囲った白い物体は水力発電。これで作られた電気は街灯に送られている。専用車に来てもらい、朝、予約していたレストランに向かった。きぬかけの道で、ドライバーさんに無理なお願いをした。広沢の池で車を停めていただいた。ゲストさんは美しい景色をご覧になって写真を撮された。とても親切なドライバーさんだった。
お蕎麦屋さん『権太呂』 私はしっぽくそばをいただいた。「これが(嵐山で説明した)タケノコですよ」と言ったら、「昨日食べた」とおっしゃった。
食後は金閣寺へ。かなり暑くなってきた。でも写真好きのゲストはこの抜群の被写体に満足されていた。舎利殿を手に乗せる写真も楽しまれた。
行程には、抹茶体験も含まれていた。不動堂の近くにあるこの建物の中で、お庭を眺めながら冷たい抹茶とお菓子をいただいた。お茶とお菓子はすでにお腹の中。冷房がよく効いていて、私たちは生き返った。9月なのに今日は35度を超える暑さになった。
最後の目的地、龍安寺に行った。緑が多いとホッとする。
石庭の前の縁側では座る場所が見つかった。暑いけど少しゆっくり鑑賞していただいた。ヨナスさんに「すごい汗ですね」と言ったら、「これは汗ではなく、シャワーを浴びたんです」
15分くらいの池の周りの散策。汗が冷えてシャワーを浴びたようになった。ウテさん「今日はシャワーを浴びなくていいわ」
とても仲の良いご家族だった。4年前に家を出てボストンの大学に行ったヨナスさんが、次のステップとしてシカゴのmedical schoolに行かれる。その隙間時間を目一杯、楽しまれているご家族だった。23日には大阪を案内することになっている。そのあと沖縄に1週間、滞在される予定。
帰宅して、夫ごはん。お疲れ様。