日々是好日

12月28日(木)鹿は奈良の宝物

今日もLAからお越しのご家族の案内をした。ホテルモントレにお迎え。エージェントから送られてきたプランは、朝、東大寺に行き、その後、山の辺の道を歩くという10時間の行程だった。ところが特にハイキングがお好きなご家族ではなかった。一昨日、宮島の弥山の頂上からロープウェイに乗らずに歩いて山を降りたそうだ。コナーさんはなんと走ったそうだ。それで、昨日はコナーさんは参加されず。他の3人の方もお疲れのようだった。行程を作り変えた。春日大社、東大寺、奈良公園、日本酒の試飲くらいにするつもりだった。ところが朝お会いしたら、3時ごろにホテルに戻りたいとおっしゃる。明日関空から帰国されるので、時間の余裕が欲しいそうだ。連日のツアーでお疲れだと思う。それで春日大社も飛ばすことにした。


難波から近鉄電車に乗った。電車の中で、15年前の写真をお見せした。その頃私は大学院の2年目で、夏休みにUCLAの1週間の夏季英語コースに参加した。アリシアさんはUCLAを卒業されたと昨日お聞きしたので、UCLAで写した写真を見せたくなった。その年は3月にもLAに下見を兼ねて夫と1週間ほど旅行した。そのとき、友人のナオコさんの家に泊めてもらった。LA郊外のアーケーディアという所だった。アリシアさんのお母さんもそこに住んでおられるそうだ。3月に写した写真もお見せした。そんなことをしているうちに、あっという間に奈良駅に到着。

東大寺までは歩くことにした。この辺りからそろそろフレンドリーな『あれ』が現れる。


ケリーさんの目が輝いてきた。ちょっとおずおずされていたので、私が鹿せんべいを買って見本?を見せた。ケリーさんも鹿遊びに本格的に参入。


お母さんのアリシアさんは、鹿があまりお好きではない。コニーさんはお母さんのショールダーバックの背中のバンドに鹿せんべいをこっそり挟んだ。イタズラ好きの髭の生えた26歳の坊やだった。ケリーさんは子鹿がたいそう気に入った。『鹿とケリー』のスナップ写真を私がたくさん写した。暖かい冬の日をご家族で楽しんでいただいた。


そろそろ東大寺に行きましょうか? 南大門に向かった。南大門に上がるには急な階段を上がることになる。コニーさん、足を庇いながらゆっくり上がっていた。そんなにひどい筋肉痛だとは知らなかった。宮島で、はしゃぎすぎた?


大きなブッダを見た。私の10倍の高さがある。アリシアさん以外は、説明の要らない人たちだったので、見学がさっさと進んだ。


タクシー乗り場に行き、2台のタクシーに乗り、今西清兵衛商店に行った。奈良はお酒の発祥地と言われている。ここでは『春鹿』というお酒の利き酒ができる。『春鹿』という名前は春日の神々が鹿に乗ってやってきたという神話に由来する。

ゲストたちは小さなお猪口で5種類のお酒を試飲した。コナーさんにとってはどのお酒も甘いそうだ。彼はウィスキーをストレートで飲むのがお好き。

このあとランチ。友人ガイドが教えてくれたお店に入った。Cafe春。この写真はネット。


古民家を改装したおしゃれなカフェだった。シェフもウェイトレスもとても感じの良い方だった。ナッツとゴマのアレルギーがあるアリシアさんは煮込みハンバーグセットを注文された。サラダのドレッシングを抜いてもらった。アリシアさんはエピペンを持参されているくらいキツイアレルギーをお持ちだが、ナッツは日本ではデザート以外ではあまり使われていない。ゴマを除いてもらうようにすれば、美味しいものを食べていただける。夕食に『焼肉どうらく』をネット予約されていた。私がそのお店に電話して、アレルギーのことを確認した。タレにはごま油が入っているので、塩で召し上がるなら大丈夫とのことだった。アリシアさん「OK!」


私はシーフード・クリームコロッケをいただいた。ケリーさんが素早くこのお店をネット検索した。いい評価がついていたそうだ。お料理も人もよかった。喜んでいただけた。


腹ごなしに『ならまち』をぶらぶら歩きながら駅に向かった。この辺りには古民家が残っている。


猿沢池。クリアな写り込み。


この2日間の仕事を受けたとき、送られてきた書類に赤字で食物アレルギーのことが書かれていた。しかも今日は山の辺の道を歩く10時間のツアーの予定だった。年末にえらいツアーを引き受けてしまったと後悔したが、実際にやって見ると心配が吹き飛んだ。鹿とランチのおかげで、喜んでいただけた。また素敵なご家族に巡り会えた。ありがとう。




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