ずいぶん前から、何度も読み返しているこの本。
「不毛地帯」(山崎豊子著・新潮文庫・全5巻)
山崎豊子さんと言えば、社会派の作品が多く
「白い巨塔」とか、「沈まぬ太陽」など…
数々の名作があり、ドラマや映画にもなっています。
この時期だから、紹介したいともいえるし、
年中、不毛地帯の世界に想いを馳せてほしい
という気持ちもあります。
今年も日本列島は猛暑日が続いていますが、
氷点下30度、40度という世界は、
全く体験したことがない。
そんなシベリアで抑留されていた日本人の想い
いつ日本に帰れるか希望も持てない…
その日常がリアルで、本の世界に引き込まれる。
全5巻という大作ですが、読みやすい。
しかしながら、色々考えさせられる作品でした。
私の感想は…「初志貫徹、首尾一貫」
シベリアから生きて帰る、日本人として恥じない行動…
ヒトコトで書くほど簡単な世界ではないけど、
学ばされる言葉たくさんありました。
猛暑の毎日、氷点下で抑留されていた人々に想いを馳せる
おススメの一冊です。