先週の夜TVをつけたら対談番組
で 太田光さんと上田晋也さんが
番組に寄せられた視聴者からの
投稿メールの中で 最も読みたく
なるペンネーム第一位を選ぶという
緩い企画が放送されていました
候補作の女性のペンネーム
「咳をしても一人
咳をしなくても一人」を
二人が良いと推すので
てっきり尾崎放哉の俳句を知って
の事と思っていたら お二人は
元の俳句「咳をしても一人」を
知らずに選んでいたようです
「なんだか 谷でも金みたいだな」
と言いながらも詩的だから良いと
来週の決戦候補に選定しました
いつも蘊蓄を披露する二人が
知っていれば放哉に触れない
はずは無いと思うのですが
それとも言う迄も無しと
思ったのかは不明です
俳句の意図はしっかりと
把握してこの言葉の寂寥感に
二人とも惹かれていました
この事からも やはり
分かり易い作品は
誰にでも文意が伝わり
良い事なんだと思います
余りにも短い作品ですが
その他の候補作も名作が沢山
私が気に入ったのは短めの
「鶯谷のチャーチル」
「かなりえずき」「肘肩腰三」
でしたが 来週の決勝戦が
少し楽しみになりました
緩いお笑いバラエティー
番組を見たお陰で久しぶりに
放哉と山頭火が載っている本を
出して読んでみました
私にとってTVも様々な情報を
与えてくれる有難い存在です
「こんなよい月を一人で見て寝る」
尾崎 放哉
(種田山頭火と並ぶ自由律俳句
の代表的俳人)