小学生の頃、新鮮な白身魚で調理した煮魚の時に、母が食べ終わると骨や頭が残ったお皿に熱湯を注ぎ少し待つと「さあ、医者ごろしを飲みなさい」と言うのです。
お魚のエキスが染み出たお汁は大層美味しいのですが、名前が失礼極まりないです。
あまりに美味しく滋養が有るので、皆元気になり、お医者様に行かなくなるからだそうで、正しい名前だと母は言います。
ある日料理番組を見ていたら、現在ご活躍の土井義晴さんのお父様の土井勝さんが煮魚を作りながら「食べた後にお皿に熱湯を入れて医者ごろしにしたら美味しいですよ」と言われていてビックリしました。母の言う事は正しかったのです。
後年、調べたら地域により鮭だったり魚の違いは有るようですが、「医者いらず」とも呼ばれているようです。お魚を食べきってしまうので「猫泣かせ」と呼ぶ地域も有るそうです。少なくとも、「猫泣かせ」の方が良いと思うのですが、我が子を健康にしたいあまり、インパクトの強い呼び方をしていたのかもしれません。
お吸い物の写真を撮ってみて、全く美味しそうに見えず、改めてブロガーの皆様の写真が素晴らしいか、感心しています。