子供の世界の経済的格差が問題になり、様々な援助の手が差しのべられているニュースを見る事も多い毎日です。それほど酷い格差ではないのですが、やはり子供の世界の格差に傷ついている男子小学四年生の話です。
彼はまだ飛行機に乗った事がなく、お祖母ちゃんも近くに住んでいて帰省する事も無く、旅行らしい旅行をした事が無いそうです。
でもA君(私もよく知ってる少年です)はアメリカに二回、中国にもハワイにも行った事があり、不公平だと思い、腹が立つ時があるそうです。私にも十分理解出来る理由です。
「これからいくらでも飛行機に乗るチャンスは来るし、そんな子ほど大人になったら沢山飛行機に乗られるみたいだよ」と余りに無責任な事を言った後「お仕事で嫌に成る程飛行機に乗っている大人も沢山知ってるから、それを楽しみに頑張ろうね」と言うと、素直で可愛い彼は「ほんと?やったー!」と言って、満面の笑みで帰って行きました。
なんと答えるのが正解か今でも分かりません。豊かなA君の家庭を否定する事は出来ず、少年の家庭にも触れないとなると、こんな無責任な事しか言えなかったので、一度本職の先生に聞いてみようと思います。
毎日頑張っている子供達に、明るい未来が開けますように、祈るばかりです。