チェーンソーの季節になりました。
チェーンソーを使う作業は厳密に考えると、
四国の場合は10~3月の間にしかできないのです。
特に最適なのは12~1月の間です。
理由は、服装規定が厳しい、
厚手の長袖作業服の着用が義務、
…夏は無理。
間違いなく熱中症で倒れます。
半袖とか薄い服で作業していたら、
事故になっても保険が降りません…
ヘルメットやらしっかりした靴やら、
防振動グローブやらを身に付けると、
1時間以上真面目に作業すれば真冬でも滝汗をかきます。
あと、それ以外の季節だと樹が枯れるのです。
チェーンソーでの剪定=太い枝の強剪定或いは幹から伐採ですから。
太枝の切り口が、寒い時期じゃないと病気なったり腐ったりするのです。
伐採も、寒い時期にやらないと樹木が再生しないのです。
(間伐材や偏芯木ならともかく商品になる木は切り口を手入れすると、
数十・数百年経った頃には、切り株から再生して立派な木になりますし、
再生木って根が成長しているから成長速度が苗の倍以上になるのです。)
そんなわけで、冬はチェンソーの季節です。
秋に頼まれていた仕事も冬まで待ってもらっていたから、
これから愛用のチェンソーがフル活躍しそうです。
今回の相談は、栗の木が成長し過ぎて、
栗の太枝が東側の文旦と不知火の木に影を落といるから、
年々柑橘の実の収穫が少なくなってきていて困っている、
東以外の枝があれば栗の実は足りているから東の太枝は切って欲しい、
ついでに薪を欲しがっている友達にあげたいから、
薪ストーブに丁度良い長さに切断しておいて欲しいというもの。
かなりの太さの東側の枝を2本バッサリ切り落として、
(勿論、果樹を傷めないように、木や太枝の倒れる方向を計算して、
果樹と果樹の隙間にすっぽりと切り落とす程度の技術はあります。)
依頼者さんの友達薪ストーブに丁度良さげな長さに切って、
その現物を見ていないから適当かも知れないけれど…
仕上げで小枝をバシバシ切り落として、
友達はその果樹園から少しづつ運んで使うそうなので、
運搬作業は無しで作業完了。
尚、お近くの便利屋さんにチェーンソー作業を依頼する場合、
一番大切なことは、伐木等の資格(つまりチェンソー資格)を、
取得しているかどうかの確認です。
ちゃんと資格証を見せてって言いましょう、
ごまかしたり、機嫌が悪くなったりしたら、
十中八九無資格です。
心配しなくても、資格って本当は人に自慢したいものだから、
本当に持っていたら怒らずに胸を張って見せてくれます。
民事責任者はどちらにせよ依頼者さんになりますけれど、
無資格者に仕事を依頼したら、刑事責任も依頼者さん、
作業者がミスして死傷事故を発生させたりしても、
逮捕されて起訴されて罪を償わされるのは、
依頼者さんが主犯で作業者は従犯てことになります。
有資格者だと刑事責任は作業者が全面的に負わされます。
仕事でチェーンソーを使っていても、
無資格の人、資格詐称の人、結構いますから要注意。
何故かというと、まあまあお金のかかる資格なんです。