ここで問題になるのは除雪問題です。札幌市も先月補正予算組んだばかりなのに、追加で計上したとニュースで聞きましたが、総額約200億円だとか。
予算を追加しなければならないのは、必要ならば仕方が無いと思いますが、ここ10数年の間、市の除雪作業が変貌したような気がします。
この大雪がなかった日というのは、雪もほとんど降ることもなく、気温も高くなってきており、いよいよ雪解けに向かう季節だと思っておりましたが、帰宅途中の幹線道路の脇には大量のダンプカーが並んで駐車(停車というレベルではない)している日が連日続いております。
その幹線道路は片道3車線、計6車線のとても広い道路です。路面はきれいに雪が削り取られ、道路脇もしっかりと排雪され、非常に快適な除雪状態となっております。
しかし、そこから1歩生活道路に入ってみると、車が1台通るのがやっとという状況です。
少なくとも私が社会人になった頃までは、こういった住宅地の生活道路の除雪は、定期的に車が2台通れるくらいの状況になっていました。
もちろん、元々雪がなくても2台通れるか通れないか位の道幅はそうはいかないでしょうが、北海道の道は雪の関係で元々道幅も広めになっているところが多いのです。
一方幹線道路については片側3車線の大きな道の場合は、冬場は2車線に、片側2車線の道は1.5車線くらいの幅に除雪されていました。
当然冬場は道幅が狭くなるので、慢性的に渋滞が発生して、移動する場合はそのあたりも計算に入れて行動しなければなりませんでした。
しかし、近年は先に述べたとおり幹線道路の道幅は広く除雪されており、昔ほど雪の影響による慢性的渋滞は出にくくなりました。
もちろん幹線道路の排雪も重要ですが、生活道路の除雪を軽視しすぎていると思います。
連日エンジンかけっぱなしで駐車している排雪運搬待ちのダンプたち。そしてある意味やり過ぎのような幹線道路の除雪状況・・・。
昔は住宅地の道路に除雪車が入れば、1本の道路あたり1往復除雪してくれました。今では、往復せず1度除雪する程度です。
私からすれば、明らかに手抜きにみえます。こんな状況で市から多額の委託金をもらっているなんて冗談ではありません。
冬に仕事が少ない建築業社は冬の除雪で収益を上げているのはわかっております。もしかしたら、手を抜いて確実にお金をもらおうとしているかもしれません。
しかし、そうではない理由として、おそらく地域住民のクレームが来るのだということも想像つきます。むしろこのことが一番の原因かもしれません。
昔は夜中に除雪車が入ってきてうるさいと思いましたが、除雪車が入ってくれないと、生活道路が大変なことになるのでその辺は仕方が無いと思っていました。おそらく北海道生まれの人々は、大半そう思っていたでしょう。
そこに、内地から来た人たちはそんな環境に慣れていないので、うるさい、といってクレームつける人が多いのではないでしょうか。
そして、冬道もよく理解していないのにろくに冬装備も積まないまま車で走って、スタックして出られなくなる。そういったときの処置も知らない。それを見ているであろう周りの人も知らんぷりして助けもしない。
昔はよく、動けなくなった車を見かければ、駆けつけて押してあげたりしました。
しかし今はそうではないですね。数年前私が滑って出られなくなっているところの目の前に、コンビニがあり、すぐそばにアルバイト店員が除雪をしていたが、見て見ぬふりをして手伝ってもくれない。
話はそれましたが、最近は変なクレームが多すぎです。日本人は季節の変化を楽しむ人種だったはず。やれ、運動会の放送がうるさいとか、盆踊りの音がうるさいとか。
何でしょうかねぇ。
「ああ、運動会やってるんだなぁ、夏も近いなぁ」(北海道は一部の地域を除き、5月から6月に運動会を行います。)とか、「ああ、盆踊りか、夏だねぇ」とか思いませんかねぇ。
除雪車入れば、「ああ、大雪で道大変だよなぁ。でも今入ったから朝出勤するときは走りやすいな。」とか思えないのでしょうか。
まったく、肝っ玉が小さすぎる・・・。
そう思っちゃいますね。
写真は歩道の除雪をした後、車道の除雪をしたとき、何も考えないで作業をする業者のせいで、歩道に排雪した雪がなだれ込み、道幅が狭くなった歩道です。
同じお金をかけるならば幹線道路はほどほどにして、住宅地の道路もしっかり除雪してほしいですし、作業する場合はもっと考えて行ってもらいたいものですね。
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