たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

オーロラ in チェナ・ホットスプリングス

2006年11月18日 | 旅日記-アラスカ編


ごはんもお風呂も済ませた後は、今夜もオーロラ観測
実は、温泉に入っていた時は雲が空を覆ってしまって、今にも雨が降りそうなくらい
だったんです。
「残念だけど、昨日見れたから良しとしますかー」ってちょっと諦め気味だったけど、
夜が深くなるにつれてうそみたいに晴れてきました。

チェナ・ホットスプリングスも周りに明るい光がなく、空を遮るものもないので
空いっぱいに広がるオーロラが見れます。

この日のオーロラは前日に比べて光が弱かったけど、それでも時々強い光を放つときが
ありました。

山の向こうからこちらの方へ広がってくるオーロラ。
聞こえてくるのは、話し声とシャッターを切る音くらい。
あれだけダイナミックなオーロラなのに、音がないというのが何だかとても不思議。

だんだん目が慣れてくると、オーロラが赤く光っているところも分かるようになりましたよ。
昨日も今日も素晴らしいオーロラが見れて、気分はすっかりオーロラ通
同じツアーに参加していたおじさんと「これくらいじゃまだまだ」とか「さっきのは
すごかった」とか、にわかオーロラ評論家になっていて、途中でおかしくなって
顔を見合わせて笑ってしまいました


そしてそして!ここではさらに素晴らしいものを見ることができました。

自分達のほぼ真上に、放射状に広がるオーロラ(コロナ状オーロラというらしい)が
現れたのでしばらく見上げていると、さっきまでゆっくりと動いていたオーロラが突然、
カーテンが風に揺れるようにゆらゆらと大きく動き始めたんです
そして、結構速いスピードで光の帯がスーッと伸びたり形を変えたり・・・

ほんの数分の出来事だったけど、最高に興奮した瞬間でした。
真上から降りかかってきそうな光(とまで言うとおおげさかもしれないけど、その時は
そのくらいに感じたんです…)
もう本当に空に吸い込まれそう!思考回路は完全に停まっていました。
不思議すぎてわけも解らず、出てくる言葉は「うわっ、うわっ」のみ!

にわかオーロラ評論家、完全にノックアウトです


帰る頃にはもう薄い緑色がぼんやり光るくらいになってしまったけど、バスの窓から
見えるオーロラに後ろ髪を引かれるような思いで、チェナ温泉を後にしました。

科学が進歩しても、まだまだ完全には解明されていないオーロラ。
やっぱり自然の力は測り知れないものがあって圧倒されます。

私の記憶に強烈に刻み込まれた神秘的なオーロラ。
アラスカに来て良かった・・・

満足感、充実感とバスの揺れが心地よくて(揺れすぎて途中目が覚めたけど)
うとうとしながら幸せいっぱいでした。

こうしてアラスカ最後の夢のような夜が更けていったのでした・・・

2006.9.4 チェナ・ホットスプリングスにて


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