第3話 自動戦機
そこで、鏡や安藤にも教えたことのないところだった。
そこへ守里剣は安心したように、隠し倉庫へと案内をして行ったのだ。
かなり隠れた場所にはあるものの、そこは大きな倉庫。
大きな倉庫にみんなが何があるかと思っていると、そこには何かに包まれた巨大な何かがあった。
守里は真剣な顔になり、それをみんなに見せた。
みんなが唖然とするのも無理はない景色が広がっていたのだ。
ララはというと、「はあ~1人で?目的は?だからって言っても」と圧倒され、カランには、「うそ、まさか1人でぇ、なんともまあ…」セイナは感動したように、「え~~!これ剣1人で?設計とかはどうなっているの?」
「1年って聞いたけど、その間なんだね、あたしも1人だったけど、今はみんなだよ!」
「だから武器が必要なんだね~、でもそのままじゃ無理だから設計までに借りたいかかな?」
すると、セイナは何やらスケッチを取りだした。
守里剣が覗きこむと、そこには守里剣も驚く早さで仕上げて行く。
しかもセイナは、「何かあった時にために、借りるだけじゃもんだありだね」「あとエネルギーと、装甲は…」と相談するのだった。
守里剣はも一緒になって、「そこなんだよね!まず装甲に問題あり!武器がねえ…あとエネルギーと…」
更に守里剣は、「武器って言ってもエネルギー消費は抑えたいんだよね~、やっぱり実用的じゃないと…」
2人で話込んでいたのですが、驚くような光景があったからだった。
それはというと想像もしていなかったこと、なんとそこには見たことがない巨大な自動戦機が何か物足りなさそうに、でも、とてもここまで仕上げたとは思えないように、圧倒される光景に目を奪われるのだった。
固まってしまうみんなをよそに2人の話はまだ続く。
まさか自動戦機開発とは思わなかったみんなは呆気に取られ、同時に何らかの期待も生まれたようでもあった。
それが果たして何になるか分からないまま、2人の会話も聞こえないように巨大な姿を現していたのだ。
守里の誕生日と、セイナの買い物がなければなかったこと、同じ方向に向かっていたことなど、全ては仕組まれていたかのように…
偶然から始まった出来事でしたが、それが本当に偶然かは誰にも分からずいた。
思わぬ偶然から始まった出会いはここから先のエピローグだったのかもしれません。