ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~ 12話 「アゼラ」

12話 「アゼラ」



守里剣と麻生が熱心に話し込んでいるのを、不思議そうに見ているカンナ。


法律に詳しい…かぁ、とため息をついて、ずいぶん道が外れてしまっていることに気付いていた。

勉強から遠ざかった生活を余儀なくされているからだった。


ま、私は私で調べないといけないわ、と自室に閉じこもる決心をしてお菓子を部屋に入れていた。

ララは「操縦の訓練って言ったって手が空いている人いないじゃん!」とふてくされそうで、セイナなら!とセイナの元に向かった。


トキノはリリアンと話し込んでいた。

リリアンは「巻き込んでしまっているけど、トキノは平気なの?」

トキノは「関係者の1人だから…シロハタ・カンパニーだけじゃないと思うのよ」と歩きながら話していた。


リリアンは顔を曇らせ「私もそこは気になっているのね」と言い「その中に何かチーみ編成された何かありそうでね」と続ける。


トキノは「マーズの鉱石を管理しているのは、エンド・カンパニーの中でも子孫にあたる麻生さんよね」と言うと、リリアンは「アサノブ氏の関係だから」とコーヒーを飲みながら続ける。


トキノは「アサノブ氏の残した何かあれば…」と言うと、2人が同時に「マーズの鉱石の一部だけなわけか」とため息をつく。


カンナが慌てたように部屋から出てきて「みんな集まって!」スピーカーを通して招集する。


カンナは興奮して「みんな見てよ!」

各場所にいたみんな、守里も加わりスクリーンを見ていた。


カンナは「アベルト・ゼスタローネは少数精鋭部隊を編成しているわ!」

守里は物資のために病院を襲撃し、11人を無差別に殺し、挙句義理の父親を殺したアベルト・ぜスタローネの顔をまじまじと見た。


トキノは「やっぱりそうなのね…どんな部隊なの?」と聞くと、カンナは「アクセスしたらバレるからこれ以上は無理だけど、資料によると…」と資料を読んで「結構派手な…あ、あった「アゼラ」ってなっているのがそうね」と話す。


沈黙が続いてから麻生が「ん?「アゼラ」だと?」と食い入るようだった。


麻生は続けて「私とリリアンは内部調査に回るよ、同時だと怪しいからリリアン頼む」

リリアンは頷いて「早速今から行くわ」とバッグを持って急いだ。

セイナが通信用にと、傍受されない小さな腕時計を渡すとリリアンは急いだ。


トキノが「気をつけて、相手は…」まで言うと、リリアンは「会社に行っているように普通に帰ってくるから」と笑顔で言った。


カンナが「「アゼラ」は、アクセスはしないでね!反対にバレちゃうから!」と言うとみんなが頷いた。


トキノは麻生に「アサノブ氏は何か残していませんでした?」と聞いた。

麻生は考えてから「マーズの鉱石とエネルギー変換装置の図形だけじゃな、それは解読したんだが…」

そのあと思い出したかのように「マーズの鉱石の有りかのような所の鍵だが…場所は分かっているんだが鍵穴がなかった…」


守里は「その場所の近くにいた方が良いんじゃないですか?敵襲があるなら…」

納得したようなみんなだったが麻生は「エンド・カンパニーの近くまでギリギリ寄れば良いさ」と言った。


麻生は続けて「私もエンド・カンパニーに一旦戻る必要があるから、エネルギーについて早く取り掛かろう守里君、あとはセイナに任せる」

麻生は笑顔で「リリアンのようにすぐ帰ってくるがな」と言った。


守里は慌てないようにしないと、と思いつつ、危機が迫っていることを感じていた。

「…もし…もし相手が100人以上いたら?1人じゃ無理だ…焦るなよ…俺…」と、考えていた。




優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「小説」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事