ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~最終決戦編〜 最終話 「打ち砕く野望」

最終話 「打ち砕く野望」

 

「お前がいなければ王国はできたんだよ!」

 

マイールが叫びながら攻撃をやめない。

黙って迎え撃つGビャクヤ。

 

「黙れよ…」

 

守里が呟くその時だった。

怒りに燃えた赤紫に光るGビャクヤには、マイールの攻撃は当たらなかった。

 

「な…なんでだ!」

 

マイールが弾かれた。

 

「アストラーダや親父さんも協力者だった!あと少しで王国はできた!お前は邪魔ばかりする!」

 

マイールが戸惑いつつ攻撃を繰り返すが弾かれる。

 

アル・レレン艦長にも誰にも何が起こったか分からなかった。

ただアル・レレン艦長は自然に口走っていた。

 

「光を見るな!!目を閉じろ!!」

 

Gビャクヤが両手の刀を高く振り離した。

そして力を込めてマイールに向かう。

両手の刀が赤紫に光ったまま、Gビャクヤの手に戻る。

 

「これが野望に打ち勝つ証拠だ!!」

 

守里の目の色が変わった。

マイールが逃げようとすると、刀が核のように光った。

 

「終わりだ!!」

 

守里の言葉と同時にマイールの機体が大爆発をした。

マイールに何か言う余裕はなかった。

同時にアゼラは消え失せた。

 

ベラーナとアストラーダがシークル艦に戻る。

守里も戻った。

セイナたちが迎えると、守里は告げた。

 

「アル・レレン艦長。マイールは撃破。アゼラ消滅を確認しました」

 

拍手とともにみんながバラバラに抱き合う。

その夜今後について話し合った。

 

守里、ベラーナ、アストラーダはアル・ロローナ艦長の元に止まることになった。

セイナは整備士のライの元、アル・ロローナ艦長のいる戦艦に残ることに。

カンナ、ララはトキノとロロナとともに、元の生活に戻りマーズの鉱石を守ることに。

麻生、リリアンは元の鞘に戻ることになった。

守里諾は一連の出来事の責任のために、アメリカやイギリスを回ることになる。

 

誰もがこの刻を忘れることはできない。

野望を打ち砕き、守里の旅の戦いは終わりへと向かうだろう。

新たな支配者が現れないことを願って。



ここまで購読してくださった方に感謝いたします。


優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

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