こんにちは。
よく考えたら、婚家の家紋を知らなかった。
私立だと恐ろしいことに、二分の一成人式以上に怖い、家紋提出ってのが、時々の教育にある。家紋って見れば大体どこの系統の人か分かるのと、適当に作ったなってのが分かる。
主人の祖母が拝んでた家紋付きの仏壇。その家の人に尋ねても、誰も由来が分からず、どういう呼び名の家紋なのかも分からなかった。故に、多分記憶に残らなかったまま、終わったんだな。
実母は自分の生家の家紋にこだわりがあったので、父の家紋も家の流れ系統譜迄調べていたので、どういう呼び名の家紋かは分かる。由来は知らない。実母はわたしを常に外部の人と呼ぶので、教えられたのは、継いだ土地のご自分の生家の由来、系統譜、家紋、様々だった。
まあ、実母の生家は、きちんと跡取りがいるので、問題はない。むしろ、最終的に母は、金だけ出させて、土地の揉め事を解決して、兄に譲ろうと思ってたんだろうなと、今では思う。強引に半分押さえて、その他、買取をしたり、贈与を貰ったのは想定外で、気に食わなかったんだろう。
主人は家紋とか、苗字にも興味がない。一時期理由があって、一文字違っていた時期もあったそうだ。主人の祖父が、変えたり戻したりしてた事は主人の祖父から聞いた。主人の祖父は、わたしが、先祖代々についての流れを理解したり、そういう古風な育てられ方をしたのを見抜いていて、結婚して直ぐに、お寺に連れてかれて、全作法を引き継がせようとした。
ところが、由緒は分かったけれど、いかんせん、わたしの前に一代世代がいる。主人の父と母である。ところが、主人の母がひどく嫌がったので、この二人は、東京で墓を買うことにした。
恐らく、主人の父がわたしに増上寺の墓を与えたのも、子供がいて男の子だったからだと思う。増上寺は跡取りが男子でないと、そもそも、入れないから。ただ、墓は与えたが、全費用はわたし負担だった。今は、主人が謝って、自分で払うようにしているが、そもそも、先祖を連れて入れた代金も供養代も、何故かわたしが払っている。
後に主人に請求したが、大変なディスカウント価格で支払われたので、霊能者にあるまじき、DQN行為として、自分で買って魂を込めてもらった位牌を叩き割った。
中の魂抜きして持って帰った墓の砂は、一応、そこまで捨てる程のDQNではない為、墓に入れてある。一応、毎日ご祈願お掃除頂ける有り難いシステムではある。
家紋に話を戻す前に、先日、主人の父の49日と100日の法要を行った。
たまたま、葬式に来た住職が、田舎の寺の知り合いで、それで引き続き行ったらしい。
世はコロナである。
葬式は、主人の母と、主人の兄弟だけ行った。ひとり、アメリカでBBQをしてきてコロナになった奴は、騒いで行きたいとごねたが、重症にもなっていたので、諦めさせたらしい。
次の法事は、主人の次弟が仕切っていたので、次弟嫁が、「コロナだし、嫁は行かず、少人数で済ませよう。」と言うので、従った。後で、姑に、「長男だけでも来れないか?」と打診を受けた。席は5つと聞いて、次男が出れない席は遠慮すると答えた。
コロナなので、法事の席も少人数がいいとのことで、長男も次男も行かなかった。
当日、主人の末弟の嫁と、嫁と縁故関係にいない叔母が来たらしく、法事に末弟はジーンズで来たらしい。嫁も叔母も普段着で、流石に、「カジュアルな服装をお控えください。」の文言は無視されて、数珠も持っていなかった。
しかも、法事の後の精進落としを、コロナだからと遠慮して住職は帰した帰り道。何か口にするかと言っていたら、末弟嫁が、叙々苑を提案した。
精進落としに叙々苑。焼肉。流石に、主人も主人の母も、次弟も、くるものがあったらしい。断ったら、蕎麦屋を提案してきた。
蕎麦屋では、自分の自慢大会を末弟が繰り広げたらしい。
早々に、会計を奪って、主人の母は消えたそうだ。
主人の末弟嫁、通称アムウェイさんは、今は占い師である。開運アドバイザーでもある。
ここでピンと来た人は分かっただろう。どうして、もう二度と占いを公でやらないと公言したわたしが、意志を覆したのか。
わたしは、古風だ。古風で結構だ。大変残念な点もあるが、古風であり、膿家脳の母にやられて育てられたので、大概の礼儀作法は知っている。
しかしだ。49日とか100日の会話って故人を偲ばないのか。
生きてる人のマウント行為の為にあるのか。
それが嫌で、自分の父親の法事に一回しか参加したことがない。大概、兄がマウントを取るからだ。
今回は故人は馬が好きだった。わたしも、学費を馬で稼いだことがあるので、故人とは仲が悪くても、同居してる際、こっそり一緒に馬レースを見てたことが何度もある。故人とは、隠れた馬ダッチなのである。
故人は、自営業で、我儘で我慢が効かなかった。故に、息子達は、自分達が食べてると故人が張り合って食べては入院するので、大変な罪悪感を持っていて、とてもそばで暮らせるものではなかった。
故人が亡くなり、やっと息子達の食欲に火をつけようとしていたわたしの努力は実を結んだ。
故人とは、ゴルフもやった。とても良いスイングで、打った時、故人は褒めてくれた。その後、子供を産んだわたしのクラブは、姑が使ってたので、それきりやらなかった。
つうか、血縁者優先にしてくれるなら、わたしは遠慮して息子達を行かせたのに。
5名じゃ、住職いれてピッタリだったから遠慮したのに。
まあ、なんにせよ、家紋は分からずじまいであり、実家の家紋で誤魔化せないとなると、実母がよく言う実母の生家の家紋(良くありがちなやつ)でお茶を濁した。
他の人は、特徴的過ぎる故に、適当な家紋で誤魔化して提出したところも多いと聞く。
特徴的な家紋を幾つか見せてもらったが、確かに出せないわ。
かなり前、家紋に興味があって、意匠を見るつもりで辞典を買っていたのだが、もし出していいなら、
わたしは、円の中からシロクマが手を振っているのがいいな。
朋