彼が調理するとき、
整然と料理の皿を並べてテーブルに着くとき、
ナイフを入れてフォークで口に運ぶとき、
吟味するようにゆっくりと味わうとき、
グラスに手を伸ばしワインを喉に流し込むとき、
満足気に口の端を微かに上げるとき、
その優雅な所作・表情は官能的ですらある。
ただしどんなに魅惑的に見えてもカニバリズムの儀式であると知っているからには不安と緊張を覚えずにはいられない。とてもドキドキさせられる。
これだけ他者の恐怖心を煽っていながら本人は殆ど感情的にならない。あまりにも泰然自若、静かな狂気を身にまとった様を見せつけられると、うっかり信奉してしまいそうな感覚に陥るから不思議だ。
てな感じで やっとやっとようやっと、長らくの念願だったドラマ「ハンニバル」を観始めた。
アンソニー・ホプキンスの映画シリーズ&「刑事グラハム/凍りついた欲望」を観てるので、めちゃめちゃ気になってたしマッツ・ミケルセンだし!で ずうう〜っと観たいと思っていたのに、なぜかどうしてか運命のイタズラか神様のイジワルかでこれまで一度も鑑賞すること叶わず…気がつきゃ11年も経ってるってあーた…涙涙涙
しかーし!
いざ観ると11年たっても色褪せないクオリティに感激!
そしてマッツ・ミケルセンの物腰と佇まいに感嘆!
ほんっとに期待どおりで嬉しすぎるーーー!!
(とっくの昔に同じように騒がれていたことだろうけれど言わずにゃおれん)
他にも山ほど録画があるってのに最優先チェックですやんっ、またしてもヘビロテしてしまいますやんーっっバンバンバン(←ナニかを叩く音)
不安定で繊細なウィルをじっと見つめるレクター博士が実に興味深い。あと、何かと状況をかき回してくる女性記者へのお仕置き?に期待。
でもって微妙な出来上がりの似顔絵カットも時々続きます〜笑