道の真ん中を歩いていた狐がふと脇に逸れこちらを振り返る。
獲物はくわえたまま。腰を下げ、尻尾を上げる。
反射的にカメラのシヤッターを押す。
御覧の通りでした。
当方から離れて緊張がほどけたのでしょう。
もう追いませんよ。
子ぎつねのところに行くがよい。
ホンドギツネ
道の真ん中を歩いていた狐がふと脇に逸れこちらを振り返る。
獲物はくわえたまま。腰を下げ、尻尾を上げる。
反射的にカメラのシヤッターを押す。
御覧の通りでした。
当方から離れて緊張がほどけたのでしょう。
もう追いませんよ。
子ぎつねのところに行くがよい。
ホンドギツネ
獲物のネズミをくわえたキツネは田んぼから道路に移動する。
道路の真ん中をゆっくりとした足取りで振り返りもせずに当方から離れてゆく。
ただ右耳は警戒おこたりなくこちらを向いてます。
どこかに子ぎつねがいるのでしょうか。
ホンドギツネ
ゆっくりと当方の周りを歩くキツネは次第に近づいてくる。
こちらはじっと動かない。
先ほどまで伏せをしていた近くまで来ると地面から何かをくわえる。
ネズミの死骸だ。
そうか、隠してあった獲物を回収したかったのだ。
ホンドギツネ
狐を見失い、がっかりしながら農道を一周し見失った元の場所に戻る。
なんといました。
朝露にずぶ濡れになり、伏せをしてこちらを見ている。
キツネに注意してなければ気づかずに通り過ぎてしまうだろう。
これまで経験したことのない近さである。
ソーッとカメラを向けて撮影。
しばし互いに見つめ合う。
さてどうする。
ホンドギツネ