あれから20年。
2001年9月11日
アメリカの高層ビルが
爆発炎上する映像を
テレビで見て衝撃を受けた。
テロ組織にハイジャックされた
飛行機が乗客を乗せたまま
ビルに突っ込んだ。
「米国同時多発テロ」だ。
アメリカはテロ組織の温床と
決めつけて
アフガニスタンの攻撃に
踏み切った。
私は大きな違和感を感じた。
ヒロシマを歌っている身の上。
新たなグランンド・ゼロ(爆心地)
をアフガニスタンに
生み出すことに抵抗があった。
テロがあることをアメリカは
前もって知っていたのでは
という話がネット上にあった。
主導者のビンラディン氏を
殺害して終わりにする
という名目だったが
あれから20年経っても
解決しなかったばかりか
ますます混沌としている。
アメリカは莫大な費用を
アフガニスタンに充てたが
一般市民にその恩恵は
行き渡らなかったそうだ。
アフガンの腐敗に
手を貸した恰好だとも
言われている。
アフガニスタンは仏教が伝わった
最も西のエリア。
中国の西であるウイグル地区
まで旅したことがある。
そこから更に西にアフガンがある。
アフガニスタンを歌にした。
タイトルは「ラディーナ」。
アフガンの言葉で「ふるさと」。
アフガン人には「祖国」の概念がなく
首長を中心に幸せにくらす
土地のことだそう。
地上の全ての国は
大国に援助されて
大国と同じシステムなるしか
果たして生き残れない
のだろうか?
我が国もしかりだ。
戦後アメリカナイズされることが
格好よくて正義であるかのように
洗脳されてきた
と言えなくない。
その国独自の政治、
経済のシステムが機能するべき
ではないか。
暴力によらず
独自のシステムで
文化薫るアフガニスタンに
なって欲しいと思う。
アフガンは重装備のソ連に対して
サンダル履きで戦い
ついには侵攻をしりぞけた
という不屈の歴史がある。
争いが絶えなかっただけ
じゃなく
桃源郷と言われた美しい国は
干ばつで荒れ果てた。
微力ながらアフガン支援の為
「ラディーナ」をアルバム化し
そのタイトル曲にした。
13万少々の利益を
国連に寄付した。
帰還難民の家が1つ
できたはずだ。
中村哲さんが灌漑用水路を
完成させ緑豊かな土地に
なったと少し前に
テレビで紹介されていた。
「よみがえれ緑のユートピア」
と歌う「ラディーナ」は
もう出番がないけれど
それも良しと思っていた。
それなのに
中村さんが殺害され
アメリカ軍は先ごろ撤退した。
アフガンは再び混とんとなった。
21年目の9.11を迎えて
歌うしかないと思った。
ギターだけでは自信がない。
それでも
アフガンを歌う人間は
そうそう居ないだろうし、
今だから歌うべきだと思い
ユーチューブに上げた。
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