あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

腰痛は<怒>である?

2021-05-24 | 半径30メートルの事件

左側の臀部から足首までが痛い。

何かのはずみでお尻や

股関節に激痛がくる。

その痛みが太もも外側から

足首へ突き抜けるのは耐え難い。

鈍痛は常にある。

仰向けになるとますます痛い。

たいてい2時と4時くらいに

目が覚めてしばらく座っている

という繰り返し。

もう2か月だ。

病院は2か所、鍼灸や整体も

色々試した。

少し良くなるけれど

朝になれば元どおりだ。

「腰痛」「ヘルニア」

「脊柱管狭窄症」と検索して

本を取り寄せた。

タイトルは「腰痛は<怒り>である」。

初版から20年経っている。

筆者自身が10代から腰痛に

悩まされていたそうで

「TMS理論」の驚異的な治癒力に

着目して書いた本。

米国の医者が提唱した理論。

テレビのインタビュー番組で

取り上げられた時

試聴していた多くの人の

腰痛が治ったというミラクルが

起こったのだとか。

米国人の少なくとも

40万人が治ったと書かれている。

つまるところメンタル要因が

大きいと唱える。

病院では骨を問題にするけれど

そうではなく筋肉が問題。

血流不足による酸欠で

筋肉が固まり神経を圧迫して

痛みが出る。

緊張度に応じて筋肉は固くなって

自分の身を守っているが

その状態が続くと慢性化する。

「メンタル」の問題を避ける為に

痛みを出して肉体に意識を

フォーカスさせているのは

つまるところ自分自身。

痛みの期間と痛みの度合いは

潜在意識に溜め込んだ

負の感情の度合いと一致する・・

の下りで「私まずいな」

と思った。

腰痛は長くても4週間以内に

たいていの人は治るそうだが

私は2か月。

このままだともっと続きそうだ。

負の感情の元は<怒り>

であると断言する。

誰にも、自分にさえも

知られたくない怒りって何???

本と同時に検索でみつけた

整体へも行った。

院長先生の話30分超、

治療15分。

TMS理論はやらないよ

とのことだったが

本を読んでいたから理解できた。

骨ではなく筋肉の問題だし

痛みをかばうからどんどん

別の筋肉が固まって酷くなっていく。

が、相当なスパルタ。

痛みにフォーカスしないがモットー。

無意識に撫でていると叱られるし、

痛いと言うな、

聞いたことだけ答えろ

痛みについてではなく

出来るようになったことに

フォーカスしろ。

分かったときだけ返事しろと

イチイチ注意される。

メンタルと人格が崩壊する

と思った上に

あまりの痛さに文字通り

泣きながら施術を受けた。

明日○時に来いと言われて

前払いして帰った。

院長は30代かもしれない。

なんて酷い扱いだ!

と思ったが、

言われた通り目線を上げて

右腕を振って歩くだけで

姿勢が戻った。

2回目の施術も痛かった。

寝台に横になる時、激痛が来る。

「さっと寝る」「さっと起きる」

と叱られる。

「痛い~~~~っ!!」と叫ぶと

叱られる。

たいした症状ではないが

痛がるよねと言われて

半べそだ。

もう来ないはずだったが、

「良くしてあげられるが

次をどうするか」

と初めて聞かれた。

見透かされているかも。

メンタルで負けた気がしている。

このまま負けていたくない。

次も予約して前払いして帰った(笑)

その夜、鏡を見たら驚いた。

壁状ののっぺりした背中が

戻っていた。

2か月前、背骨のへこみも

背筋の盛り上がりも

腰にあるはずのカーブも

まったくなくなった

気色悪い背中を見た時

「私は終わった」と思った。

それが復活!!

嬉しい。

脚をかばおうとして

体中がコルセットになる

という意味がやっと分かった。

希望の光が見えて来た。

多少感謝の気持ちをもちつつ

あさっての決戦へ。

後は私の中にある負の感情を

怖がらず意識に上げて

「な~んだこれか」と

認知することだ。

 


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