「二胡、弾きます。」

気がつけば二胡まみれ。
ここまではまるとは思いませんでした。

その楽しさを、ぼちぼちお伝えしていきましょかね。

移動ド

2012-03-05 10:56:05 | 役立つかな?情報など
学校の音楽の時間に習ったのはハ長調とかニ短調とか…。
コードだとCとかDmとか…。
キーや調の表し方はいろいろですが、いずれも長調・短調の区別があります。

長調(明るい感じ)の主音はドで、その曲のドがどの音になるか、
短調(少し悲しい感じ)の主音はラで、その曲のラがどの音になるかで調が決まっています。

分かりにくいですか?

例えば「『キラキラ星』をドレミで歌ってみて」と言われたら…。
ほとんどの方が「ドドソソララソ~」と歌うと思います。
「レレララシシラ~」や「ミミシシ#ド#ドシ~」とはあんまり歌わないですよね。

では、あなたが歌った「ドドソソララソ~」の「ド」はピアノの「ド」でしょうか?
A子さんが歌った「ド」とB男さんが歌った「ド」とは多分違う音…。
男性と女性とはキーが違うことがほとんどですね。
絶対音感がある方はきっとピアノと同じ音程で「ドドソソララソ~」と歌われることでしょう。

つまり、「移動ド」というのはそういうこと。
あなたの歌う「ド」と私の歌う「ド」は違う。
あなたの歌う「ド」がピアノのレ(D)と同じであれば、それはD調。
私の歌う「ド」がピアノのファ(F)と同じであれば、それはF調、ということになります。
けど、ドレミで歌うと同じ表記。



写真上段…一行目以外は同じ、すべて「ドドソソララソ~」です。
譜読みしやすいですね~

1行目に書いてある1=D、これは「この曲はド(1)がD(ピアノのレ)の曲です」という意味。
1=Gならその曲のド(1)はG(ピアノのソ)、1=Fならその曲のド(1)はF(ピアノのファ)。
また、その横に書いてある(15弦)
これは「ドがDなんで内弦の開放弦がド(1)、外弦の開放弦はソ(5)になります」ということです。

二胡譜では長調・短調の区別がないので、「ド」がどの音になるかで調が決まります。
(まれに無理やり違う調で書いてあるものもあるようですが…
というか、二胡の一番低い音(内弦開放弦の音)をその曲の中の一番下の音に設定して、
そこから逆算してドの位置を決めるのが多いようです。
音域を無駄なく使うってことでしょうかね。


ふぅ~、言葉にするのはなかなか大変ですなぁ…
参考になれば幸いです。


関連記事 → 「二胡の調のこと」


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試す ―松脂その他―

2011-11-10 17:42:21 | 役立つかな?情報など
このブログには有料でアクセス解析という機能があり、
どういったキーワードで検索してこのブログにたどりつかはったかが分かります。

固有名詞以外で一番多いのはやはり「チューナーの見方/調弦(チューニング)」。
シンプルな楽器だけに、チューニングには慣れが必要かも!?

 →  チューニング(調弦) チューナーの見方


その次に多いのが「松脂」のこと。
私自身、最初は、どんだけ塗っていいかとか、
最初から二胡についていた松脂が合っているかどうかも分かりませんでした。
一人ひとり弾き方も違うわけだし、音色の好みも違うし、結局いろいろ試すしかないんですよね。

 →  松脂

お友だちのお勧め松脂も、私には合わなかったみたいです。
付着しやすくとれやすい感じ。 ※あくまで個人の感想です
ものぐさな私には合わないようで…

今はまた違う、よく売っている松脂を試してます。
今まで使っていたものはもう売ってないし、相性のいい松脂なら今後安心なんですが…
たっぷり塗ってみたり、薄く塗ってみたり、何日か塗らないでみたり、
いろいろ試してみたいと思います。


二胡の調子や音の出が悪いときは、松脂はじめいろいろ調整・確認してみましょ
  →重なっていないか/撚れずにまっすぐ張れているか/駒の溝にちゃんとはまっているか
  →弦が駒にめりこんでないか/ずれて歪んでないか
  →ねじれてないか/張りがいつもと違わないか
  フェルト→へたってないか、または厚すぎないか/駒とフェルトのすきまはどうか
(今までやっちまった事例を挙げてみました(笑))


怪しきはなんとやら…あとは消去法やね…

これからも長い付き合いです。
うまくメンテナンスしたげてくださいね。


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滑る

2011-10-09 12:59:25 | 役立つかな?情報など
前にも書きましたが、ポジション移動がスムーズにいかないと困りますね。
手の平が棹をすーっと滑って正しいポジションに到達しないと、
音程もさることながら、ビブラートもうまくかかりません。

  ※参考

     夏対策   冬対策


逆に滑って困るのが二胡本体。
足の上でツルツルすべって安定しない…。
二胡を置く角度が変わると運弓の方向が変わってしまうので、安定したボーイングができません。

二胡専用の滑り止めも売っていますが、私が利用しているのは家具やカーペットの滑り止め。
ホームセンターなんかにシールタイプのものもありますね。
最近は100均などにも売っているので、それを適当な大きさに切って使用しています。
あとできれいに剥がせるシールをまず貼って、その上にこれを両面テープで貼り付けてます。

  

これも消耗品ですのでしばらくするとへたってきますが、なにしろ経済的!



      ただし… 

  

「高級家具には使用しないでください」


二胡も素材は高級家具並み。
長時間置いておくと変色や変質の可能性がありますので、使用の際には注意しないとね。


女性の場合、これを使っていてもスカートと裏地がすべって安定しないこともあります。
演奏するときの衣類にも気をつけたいですね。

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試す ―フェルト―

2011-10-03 12:09:01 | 役立つかな?情報など
二胡の駒の下にはさんであるフェルト、買ったときのままじゃないですか?

これはノイズ(雑音)を取るために挟んである調整材で、
駒にぴったりつけるとノイズは少なくなりますが音量がやや下がり、
駒から離すと音量が上がります。

けど、これも消耗品。
弾けば弾くほど振動を受けてへたってきます。
ノイズが気になりだしたら確認してみるとよいですね。
厚みや蛇皮に触れている面積によっても音質は変わるので、いろいろ試してみましょ。
3枚折りのフェルトを4枚折りにして厚みをつけてみたり、
他の素材に換えてみるのもいいですね。

普通はスポンジのようなもの、布、フェルトなんかが挟んであります。
「皮がいい」という話もききますね。
一度試してみましたが、音質がクリアになった分ちょっと音がきつくなった感じがしました。


形から入る私は(笑)「二胡が紫檀やから紫のフェルトにしよ」と思って探しました。
けど、手芸屋さんに売ってる紫のフェルトって、色がはっきりしてるか曖昧か、
何かこう、しっくりこない…

で、見つけました!



どこで見つけたかというと…書道なんかの画材が売ってあるお店。
習字の下敷きなんです、これ(笑)

フェルトよりも厚みがあり、紫ではありませんが色もシックで気に入ってます。

皆さんもいろいろ試してみてね。

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微調整金具

2011-08-11 17:01:47 | 役立つかな?情報など
8月7日は立秋でしたが、立秋とは名ばかり…(いずこに秋の気配が?)
昨日今日と、この夏一番くらいの暑さです

昨日の演奏では、伴奏のMDが暑さで逝き、二胡も調弦が安定せず、
よりどころをなくした私の耳も路頭に迷い…
簡単な曲にしてできるだけ開放弦を使わずに演奏したのですが、対応しきれませんでした。
演奏中に調弦がこんなに狂うと…改めて二胡の怖さを思い知った気がします。


二胡を始めたころ、他の人の二胡にキラキラ光るものがついているのに気づきました。
それが微調整金具(アジャスター)
読んで字の如く、チューニングを微調整する金具です。
片手でチューニングできるので間奏のときなどに微調整できます。(昨日は逆にダメでしたが…



けど、注意してください!
写真上は弦に圧をかけて音程を高くした状態、これ以上音程を高くはできません。
写真下は弦に圧がかかっていない状態、これ以上音程を低くはできません。
また、あくまでも微調整金具なので、大幅な音のずれはこれでは直せません。
基本の調弦はできるだけ琴軸で行うようにしてくださいね。

あっ、それと…弓に絡まって、弓毛が切れることがよくあります(笑)


そんな冒頭の出来事があったので、怒濤の夏ライブも一段落したことだし、今日弦を換えてみました。
(換えてから気づいた…明日ランチライブだった…

思えばだいぶ長いこと換えてなかった…もうだいぶ伸びてるやろうなぁ…、
換えたばかりの弦は音がきついしなぁ…毎週演奏もあるし…いつ換えよか…、
と、ごにょごにょ言うてるうちに今に至りました。

明日はしゃべりながらできる演奏やし、狂ったらしゃべりながらチューニング…。
ライブでギターの人とかようやってはるやつや! ちょっと憧れ?
微調整金具をつけないでやってみよかな。
(なんかまっすぐな弦をグキッと折ってるようで、できるならつけたくないのです、私はね…)

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