他の論系、ゼミからの参加者も迎え、
第一回の企画「ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~」
が開催されました。
熱田さんによる紹介と説明 質疑応答も活発に行われました
証拠の残されていないことがらをどう語るのか
そのことばにどう耳を傾けるのかを
あらためて考えた時間でした。
はじめての参加者にもわかりやすく紹介してくださった熱田さん。
参加者からも、ここに来られてよかったという声を
たくさんもらいました。
熱田さんから紹介いただいた参考文献をご紹介します。
「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版) 、
みなさんもぜひきいてみてください。
*中国「慰安婦」参考文献
「慰安婦」問題については右翼・歴史修正主義者と、被害者・支援者たちの間で、180度異なる主張がなされています。
ポストコロニアルな世界でジェンダーやエスニシティについての研究が明らかにしてきたことですが、認識する者の立場(ポジショナリティ)が問われる問題を考える際に、公正中立ということはあり得ません。
公正中立をめざした瞬間に、強いものの味方をしてしまうということがおきるのです。
大事なことは、平凡な言い方ですが、自分の視点をもつことだとおもいます。一気に理解できない、受けとめるのに時間がかかることも世の中にはあります。
私は、「慰安婦」問題を知ってから、やっと自分の頭で考えられるようになったと思うまで、10年かかりました。
最初は問題が大きすぎて圧倒されてしまったのです。
興味をもったら、時間をかけ、色々なものをみて、時に脇において休みながら考え続けてみてください。
・中国山西省における「慰安婦」被害の聞き取り記録
石田米子他、2004『黄土の村の性暴力―大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない』創土社
・「慰安婦」問題について
VAWW-NETジャパン, 西野 瑠美子, 金 富子、2001 『裁かれた戦時性暴力―「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」とは何であったか』白沢社
アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(早稲田にあります)
http://www.wam-peace.org
熱田制作資料映像・【v-wanニュース】20111214水曜デモ1000回アクション(東京日本各地)
http://wan.or.jp/topic/?p=218
・歴史修正主義と証言についての考え方
上野千鶴子、2012『ナショナリズムとジェンダー 新版』岩波書店
高橋哲哉、2002『「歴史認識」論争』作品社
*2011年の東日本大震災の時、香港の芸能人たちが呼びかけ、2011年3月24日に収録されたチャリティー・ソング、
「雨ニモ負ケズ」。アジア各国の歌手が参加したチャリティー・コンサート「愛に国境はない」の主題歌として、
日本語、中国標準語、広東語の3バージョンがつくられました。
参加者の中には、日本で「反日的」と報道されたことのある人もいます。現在は、香港でも尖閣諸島などに関しては、日本に批判的な意見も多いといえます。
それでも、こうした災害において、発生から2週間足らずで日本の人なら誰もが知っている、東北の詩人の詞を選び、
それに曲と翻訳をつけ(中国語版もなかなかうまい意訳です)、100人以上の芸能人、国際級のスターも集まって、日本語で歌いあげるということをやってのける。
そのことだけでも、大きな国の間で翻弄されてきた香港の人たちの国際感覚のありようが、「親日」「反日」という狭い枠組みをはるかに超えていることを感じます。
「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版)
http://www.youtube.com/watch?v=7kkNJVP50Go&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg
「不要輸給心痛」(中国普通話版)
http://www.youtube.com/watch?v=2b7KeuVneeY&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg
(熱田敬子・茨城県立医療大学非常勤講師、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員)
当日、参加者の声をききながらじっくりとすすめてくださった熱田さん、
参加者のみなさん、ありがとうございました。
現代人間論系室
第一回の企画「ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~」
が開催されました。
熱田さんによる紹介と説明 質疑応答も活発に行われました
証拠の残されていないことがらをどう語るのか
そのことばにどう耳を傾けるのかを
あらためて考えた時間でした。
はじめての参加者にもわかりやすく紹介してくださった熱田さん。
参加者からも、ここに来られてよかったという声を
たくさんもらいました。
熱田さんから紹介いただいた参考文献をご紹介します。
「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版) 、
みなさんもぜひきいてみてください。
*中国「慰安婦」参考文献
「慰安婦」問題については右翼・歴史修正主義者と、被害者・支援者たちの間で、180度異なる主張がなされています。
ポストコロニアルな世界でジェンダーやエスニシティについての研究が明らかにしてきたことですが、認識する者の立場(ポジショナリティ)が問われる問題を考える際に、公正中立ということはあり得ません。
公正中立をめざした瞬間に、強いものの味方をしてしまうということがおきるのです。
大事なことは、平凡な言い方ですが、自分の視点をもつことだとおもいます。一気に理解できない、受けとめるのに時間がかかることも世の中にはあります。
私は、「慰安婦」問題を知ってから、やっと自分の頭で考えられるようになったと思うまで、10年かかりました。
最初は問題が大きすぎて圧倒されてしまったのです。
興味をもったら、時間をかけ、色々なものをみて、時に脇において休みながら考え続けてみてください。
・中国山西省における「慰安婦」被害の聞き取り記録
石田米子他、2004『黄土の村の性暴力―大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない』創土社
・「慰安婦」問題について
VAWW-NETジャパン, 西野 瑠美子, 金 富子、2001 『裁かれた戦時性暴力―「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」とは何であったか』白沢社
アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(早稲田にあります)
http://www.wam-peace.org
熱田制作資料映像・【v-wanニュース】20111214水曜デモ1000回アクション(東京日本各地)
http://wan.or.jp/topic/?p=218
・歴史修正主義と証言についての考え方
上野千鶴子、2012『ナショナリズムとジェンダー 新版』岩波書店
高橋哲哉、2002『「歴史認識」論争』作品社
*2011年の東日本大震災の時、香港の芸能人たちが呼びかけ、2011年3月24日に収録されたチャリティー・ソング、
「雨ニモ負ケズ」。アジア各国の歌手が参加したチャリティー・コンサート「愛に国境はない」の主題歌として、
日本語、中国標準語、広東語の3バージョンがつくられました。
参加者の中には、日本で「反日的」と報道されたことのある人もいます。現在は、香港でも尖閣諸島などに関しては、日本に批判的な意見も多いといえます。
それでも、こうした災害において、発生から2週間足らずで日本の人なら誰もが知っている、東北の詩人の詞を選び、
それに曲と翻訳をつけ(中国語版もなかなかうまい意訳です)、100人以上の芸能人、国際級のスターも集まって、日本語で歌いあげるということをやってのける。
そのことだけでも、大きな国の間で翻弄されてきた香港の人たちの国際感覚のありようが、「親日」「反日」という狭い枠組みをはるかに超えていることを感じます。
「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版)
http://www.youtube.com/watch?v=7kkNJVP50Go&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg
「不要輸給心痛」(中国普通話版)
http://www.youtube.com/watch?v=2b7KeuVneeY&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg
(熱田敬子・茨城県立医療大学非常勤講師、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員)
当日、参加者の声をききながらじっくりとすすめてくださった熱田さん、
参加者のみなさん、ありがとうございました。
現代人間論系室