にそくにりん

自転車やバイクでのツーリング。ハイキングや登山。そのほかいろいろ。

旭川を歩く

2001年05月20日 | ウォーキング 登山
   
 2001年5月20日。

今日は、岡山まで鉄道を使い旭川沿いに北上してみようと思う。ここ数日夏日が続きかなり暑いと思うが、靴も新しく買ったので頑張ってみたい。

県道27を北東に向かうとやがて旭川に出会う。
初夏の日差しを受けて、ほんの数日前までの白っぽい新緑も少し落ち着きを見せだんだんと緑を濃くしている。
水量の多い旭川、早瀬を使ってカヌーの練習をしている。川中では大きな鯉が産卵の最中かしきりに藻をかき混ぜている。
川土手の道は歩道も無く車の流れも多く速い。危なくて歩けない。せっかくのきれいな川筋も草いきれの藪漕ぎ状態で歩かなくてはならない始末。
鮮やかな黄色の花が咲き乱れ眺めのよい土手は、ごみ捨て車の列に占領され仕方なくわき道にそれる。

しかし、暑くてかなわん。日陰が無いため昼飯にする場所もない。暫く歩き小学校の体育館通路で昼食にする。
向かいに二ノ宮金次郎さんが立っている。雨の日も風の日も頑張って勉強した彼は今でも小学校にいた。うれしいような寂しいような気持ち。
物質文明盛んな現代において金次郎的な啓蒙は一切役に立たない。デフレ満開の日本経済、もう少し時が経つと金次郎さんの出番がくるかも。
物が豊かになると精神がすさんでくる。逆に精神が豊かになると物欲は半減する。少ないもので知恵を使って生活するようになる。

 このあたりは、産地なのかにんじん畑が多く目に付く。旭川水系の幅10メートルほどの水路沿いを歩く。水量もあり流れも速い。
そこここで花の匂いが気持ちよい。今は何処も花いっぱい、あらゆる色と命が踊っている。ボタンの花が済み、芍薬の花が甘い匂いを振りまいている。

道路わきにタコ焼屋があり一服。おばあさんに、あの黄色い花の名はと聴くと「キンカナンチャラカンチャラ。名前が長くて何べん聞いても覚えられん」らしい。
満開時期にはRSKが取材に回るという。来週あたりが満開かな。これは家に帰って調べたところ「大錦鶏菊」(オオキンケイギク)という花であった。

この川はカヌーがいいらしく、気持ちよさそうに川くだりを楽しんでいる。アスファルトの照り返しに汗を流しながら歩くよりもよほど気持ちよさそうである。
あまりの暑さに、不本意ながら野々口で引き返すことにする。
駅の待合ではツバメが子育てに懸命である。はじめてみたのだが親鳥が雛鳥の糞を咥えて外に飛んで出ている。巣の下には卵の割れたのがありツバメも大変な様子である。

 歩き始めて鉄道を使うようになった。片道を歩き片道は鉄道を使う。割と運賃も安く上がり時間もあらかじめ確認できるのがいい。
それに、初めて乗る線もありこちらの楽しみもできた。一番前の車両に乗り景色を見る。まるで子供のようにこれが楽しい。
あまりうれしそうにしているとふと恥ずかしくもある。次の歩きは何処にするか計画をするとき、どの線に乗りたいということが先にあることも多くなった。

在来線に併走する道は古くからの道も多く歩くにも適している。

            岡山 ~ 野々口  
            25km
            山陽本線 & 津山線


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