2002年1月20日(日)。
先週は少し風邪気味で出かけられなかった。今日は歩くぞ。天気もよさそうだ。
家を出るのが少し遅くなったが、福山駅へ。
プラットホームで列車を待つ自分の姿が、ごく自然に溶け込んでいるのを感じるこのごろである。
9時44分発の上りに乗る。
笠岡で降りて東に向かい、小さな商店街を抜ける。
漁業用の網を並べている店がある。釣具屋さんはよく見かけるのだが、網屋さんというのは始めてみる。当たり前のことだがこんなものも売っているのだ。
R2を越えて南へ向かう。
美浜でお好み焼き屋を見つける。腹も減ったので暖簾をくぐる、店の名前はピエロ。
12時前で客は誰もいない。おばさんに、「この店のお勧めは」と聞くと「スペシャルモダン焼きです」とのことで、これにチーズと卵を加えるとさらにおいしいらしい。焼いてもらう間にビールをいただく。
おばさんと話をしながら今日歩く道筋を教えてもらう。旦那さんまで引っ張り出して地図を書かせようとするおばさんに恐縮しながら、スペシャルモダン焼きを食べる。お勧め通りなかなかうまい。
食べ終わるころ、旦那さんが地図を書き丁寧に道を教えてくれる。礼をいって担ぐリュックに、みかんを無理やりねじ込んで「気をつけていきな」と見送ってくれた。笠岡の人はほんとにいい人だ。
海に出て少し行くと、カブトガニ公園へ。きらきら光る海に目を細め、潮風を胸いっぱいに吸い込む。気持ちいいな。
砂浜に降りられるところがあり、砂の上を歩く。潮が悪いのか、魚がいないのか釣り人の姿はない。きれいな貝殻を大中小3個ポケットに入れる今日の土産である。
瀬戸大橋が見えてくる。東側が開けると風が強くなる。天気はいいのだが風は冷たい。上着の襟を立て毛糸の帽子を深くする。顔が痛くなるほど風が冷たい。しかし、風がやむとすぐに温かくなる。
家の前に真っ白いアヒルが頭を羽にうずめて丸くなっている。道端である。立ち止まりアヒルに声をかける。ちょっと顔をあげてこちらを見るが、すぐに丸くなって寝てしまう。
たぶんこのアヒルは、自分のことを犬だと思っているに違いない。
驚くふうでもなし、のどかなものである。
ポケットラジオをつけてみる。FMから流れるメロディーが海の景色とマッチする。
幾つもの島の向こうに、四国の山々がかすむ。途中の神社の石段を上まで登ってみる。風は一段と強いが眺めはなかなか。きらめく海が美しい。
青佐海岸の石段に座り、軽く食べ水を飲む。遠くに岩が三個並ぶ三郎島が見える。目の前で、水鳥が盛んに潜っては漁に励んでいる。
お好み焼きのおばさんにもらったみかんを食べ、時計を見ると2時30分。ボツボツ帰る時間だといっている。
三郎島へ回りたいのだがやめにして寄島へ向かう。町役場の観光案内板の地図で帰りのコースを確認し県道64へ。
里庄まで5kmほど。早春の瀬戸を背に歩き出す。
笠岡~寄島~里庄 26km
山陽本線
先週は少し風邪気味で出かけられなかった。今日は歩くぞ。天気もよさそうだ。
家を出るのが少し遅くなったが、福山駅へ。
プラットホームで列車を待つ自分の姿が、ごく自然に溶け込んでいるのを感じるこのごろである。
9時44分発の上りに乗る。
笠岡で降りて東に向かい、小さな商店街を抜ける。
漁業用の網を並べている店がある。釣具屋さんはよく見かけるのだが、網屋さんというのは始めてみる。当たり前のことだがこんなものも売っているのだ。
R2を越えて南へ向かう。
美浜でお好み焼き屋を見つける。腹も減ったので暖簾をくぐる、店の名前はピエロ。
12時前で客は誰もいない。おばさんに、「この店のお勧めは」と聞くと「スペシャルモダン焼きです」とのことで、これにチーズと卵を加えるとさらにおいしいらしい。焼いてもらう間にビールをいただく。
おばさんと話をしながら今日歩く道筋を教えてもらう。旦那さんまで引っ張り出して地図を書かせようとするおばさんに恐縮しながら、スペシャルモダン焼きを食べる。お勧め通りなかなかうまい。
食べ終わるころ、旦那さんが地図を書き丁寧に道を教えてくれる。礼をいって担ぐリュックに、みかんを無理やりねじ込んで「気をつけていきな」と見送ってくれた。笠岡の人はほんとにいい人だ。
海に出て少し行くと、カブトガニ公園へ。きらきら光る海に目を細め、潮風を胸いっぱいに吸い込む。気持ちいいな。
砂浜に降りられるところがあり、砂の上を歩く。潮が悪いのか、魚がいないのか釣り人の姿はない。きれいな貝殻を大中小3個ポケットに入れる今日の土産である。
瀬戸大橋が見えてくる。東側が開けると風が強くなる。天気はいいのだが風は冷たい。上着の襟を立て毛糸の帽子を深くする。顔が痛くなるほど風が冷たい。しかし、風がやむとすぐに温かくなる。
家の前に真っ白いアヒルが頭を羽にうずめて丸くなっている。道端である。立ち止まりアヒルに声をかける。ちょっと顔をあげてこちらを見るが、すぐに丸くなって寝てしまう。
たぶんこのアヒルは、自分のことを犬だと思っているに違いない。
驚くふうでもなし、のどかなものである。
ポケットラジオをつけてみる。FMから流れるメロディーが海の景色とマッチする。
幾つもの島の向こうに、四国の山々がかすむ。途中の神社の石段を上まで登ってみる。風は一段と強いが眺めはなかなか。きらめく海が美しい。
青佐海岸の石段に座り、軽く食べ水を飲む。遠くに岩が三個並ぶ三郎島が見える。目の前で、水鳥が盛んに潜っては漁に励んでいる。
お好み焼きのおばさんにもらったみかんを食べ、時計を見ると2時30分。ボツボツ帰る時間だといっている。
三郎島へ回りたいのだがやめにして寄島へ向かう。町役場の観光案内板の地図で帰りのコースを確認し県道64へ。
里庄まで5kmほど。早春の瀬戸を背に歩き出す。
笠岡~寄島~里庄 26km
山陽本線