【飲食店経営】にすぎのコンサル日記

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経営の優先順位が変わる時

2015-09-07 16:10:39 | 繁盛のコツ
この8月の業績をお聞きしていると全体としては悪くないように思う。


自治体ごとの地域振興券(プレミアムチケット)であったり、原価高騰に対応するため値上げをしている店では客単価アップであったりが、増収要因になっていると思う。


(※ただし客数に関しては注意が必要だ。)


そんな中、イレギュラーに業績を落としている店舗がチラホラ見受けられる。


そういった店舗の状態を個別に聞いてみると「チャンスロス」しているケースが多いことがわかる。


あるお店ではお盆のピークに前年12本のシフトでこなしていたにも関わらず、今年は9本しか組めなかったとのこと。


前年の出力を100%とすると、今年は75%の出力であるといえる。


実際このお店は前年対比80%だったし、現に、お客様が来られてもお席に案内できなかったため、沢山のお客様を帰してしまったとのこと。



簡単に言えば「人がいない店」はこれから益々業績が下がっていく。


採用強化という話しが当然高まってきているが、いくら採用しても辞めていく人が多ければ、真の問題解決にはならない。


店舗ごとに「離職率」を追いかけることがこれからは特に重要な “ 指標 ” になってくる。


いくら優秀な店長だったとしても、離職率の高い店は今後、業績は下がっていく。


優秀といわれる『評価軸』を少し変えなければならない。


経営の優先順位が少し変わるということだ。


ここの理解をしっかりしておかないと、いくら優れたマーケティングフォーマットを持ったとしても、成果はついてこない。


しかも18歳人口が激減していく2018年からはこの流れが一気に加速する。


会社のマネジメントシステムは簡単には変えにくい。


つまりいまから2年~3年を変革期ととらえて、順じ 『 定着率アップに向けての環境整備 』 を進めていくことが非常に大切である。


いま、そんな時期に来ている。


逆に言えば人を揃えられ、人を定着させられる会社は一気に業績が伸びていくということだ。


経営資源を「人の定着」に集中させることがこれからは益々重要になる。



目先の補充採用にばかり一喜一憂せず、“ゆで蛙”にならないように本質的な部分に取組んでいっていただければと思います。

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