森の聲だより

触れるリスクと触れないリスク

ソーシャルディスタンスを保つなんて

看護や介護の現場では無理な話しです。

バイタルを測るのも接近しなければいけないし

ケアや処置も・・・触れたり 近距離でないとできないことばかり

近すぎたかな~ もう少し距離とろうか・・・

今まで考えもしなかったことを 

ふと時々頭をよぎります。

 

なるべく接触を控えるために

必要なケアだけしてほしいと言われ

アロマケアをやめてしまった方もいました
(本人の希望ではないですが・・・)

するとどうでしょう・・・

本人の意に反していることなので

どんどん表情がきつくなってきて

伺ってもずっと睨むようになってきました。

睨まれてもしょうがないと思って

アロマ以外の必要といわれているケアだけしてくるのですが

申し訳なくって正直 

顔をみて出来ませんでした。

 

その方にとってアロマケアが生きていくうえで

必要なケアであることも知っていました。

からだを動かして楽になること

触れられて体が楽になること

気持ちが楽になること

止めてしまったからどんどん体は辛くなるから・・・

 

やってあげたいけど今は

止められているから・・・

どうすることも出来ないジレンマ・・・

 

すると・・・ある日

帰り際に「アロマやって」っと・・・・

本人が必死に訴えてくるのです。

 

どうしようか迷いました。。。。

でも・・・どうしてもしてほしいというのです。

 

その時私は楽になるケアをせずに

辛い体をそのままにして

立ち去ることはできませんでした。

 

もう一度笑顔を見たい・・・

 

そんな思いでアロマケアをしたのでした。

 

余計なお喋りはせず。。。

いつもより短時間で・・・

 

すると睨んていた表情から笑顔がもどってきたのです

 

あ~やって差し上げて よかった~と思いました。

 

久し振りに見た笑顔にアロマケアの必要性を強く感じたのでした。

短時間でしたがとても満足そうな笑みで

「また頼むよ!」とでも言っているようでした。

アロマケアもソーシャルディスタンスは保てないけど

笑顔を取り戻し

心地よいケアはリラックスでき

コロナと闘う力を養ってくれるのではと思うのです

 

ターミナル期の方々にも

我々訪問看護のアロマチームは積極的に取り入れています。

最期の不安な時期をなるべく心地よい時間にして欲しくて

「気持ちいいよ~」と笑顔を最期の最期までみていたい・・・

 

触れることのリスクと

触れないことのリスクを常に考えながら

感染予防に気をつけ

必要な時は続けていきたい・・・と思っています。

 

 

そして何よりも安心してケアを受けてもらうために

コロナの早い終息(共存)を祈っています


二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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