ステーションのスタッフから先日相談がありました。
「脳出血の後遺症で言葉が出ず、感情表現も出来ない方へのケアとして
ハンドマッサージをしたら少し表情が良くなった。
香りのあるオイルでのマッサージをすすめてみたら
またちょっといい表情をしたのでアロマはどううだろうか?」っと。
ここでアロマの可能性を考えてくれたスタッフに感謝です。
早速ブレンドオイルをいくつか用意して訪問に同行することにしてみました。
ブレンドオイルを一つずつ順番に香りを嗅いでもらってみました。
表情の変化が私には分からなかったのですが、
いつも訪問している看護師には分かったようです。
リラックス用にブレンドしたものはふと表情がかわった!!っと言うのです。
早速そのオイルでハンドマッサージをすることにしてみました。
その方の病状からみてしっかりしたマッサージより
タクティールケアの方が効果があると判断して行ってみることにしました。
私とは初めて会うため、ちょっと不安だったのでしょう・・・
何されるんだろう??っという感じで、じっと私の顔を見ていました。
でも最後の方になるとうとうと・・・・
ご主人も「こんなにウトウト人前ですることは今までありませんでした。
きっとリラックスしているんでしょうね。」っと。
次の週スタッフがそのオイルを持って同じようにマッサージしてきて
「アロマ・・・良かったよぅ~ マッサージしてたら言葉が出たんだよ!」っと報告してくれました。
一生懸命介護させているご主人も喜んでいたそうです。
介護を始めたばかりは、奥様のする行動が理解出来ず怒ったりしたが、
一つ一つする行動には意味があるんだ!っと気が付いてからは、
じっと見守ることが出来るようになったそうです。
奥様のことを否定せず、病気の奥様を受け入れることが出来たんですね。
並大抵のことではなかったと思います。
それからは奥様の行動も落ち着き介護も楽になったと言ってました。
でも決して楽ではないと思います。
洗濯に食事の準備に掃除、買い物、奥様との散歩・・・・
でもそんな時間にもご夫婦の間に穏やかな時間が流れるようになったのかもしれませんね。