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●「今日の言葉」
~不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を~
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“明弁せられた順序にしたがって、まず真先に片付けるべき仕事に、
思い切って着手するということが大切です。
この「とにかく手をつける」ということは、仕事を処理する上での最大の
秘訣と言ってよいでしょう”
(森信三『修身教授録 一日一言』(致知出版社)より抜粋)
……IISIA代表・原田武夫のコメント:
─世には二つのタイプの人がいる。
一方はとにかく眼の前の課題を片付けていくタイプ。
─こういうタイプの人たちは付き合っていて実に清々しい。
決してへこたれることなく、常に「解法」を見つける姿は気持ちが良い。
─その一方で何だかんだとモノ申して何もしないタイプの人がいる。
結局、物事は山積みとなり、その重圧に窒息しそうになっている。
─ふと見ると、我が国はいつの頃からか、後者のタイプばかりが跋扈する
国となってしまった。「何でも見てやろう」の精神が消えたのだ。
─そのことをまず自覚しておきたいものだ。
なぜならばこれを「課題」として認識してこそ、次があるからだ。
─もちろん守りに入る方にも論理はある。
「これまで頑張ってきた」「若い者に何が分かる」等などだ。
─だが是非想い返して欲しい。
そういうアナタにも、実はかつてスタートがあり、若い頃があったのだ。
─そしてまた挑戦者の側もこう考えて欲しいのだ。
「自分にもやがて譲るべき時が来る」と。
今の我が国で最も出来ていないこと。
それはエコ・サイクルではなく、世代間のサイクルの構築だ。
譲り、譲り合うことで相乗効果が生まれるサイクル。
人間社会に発展をもたらす唯一のサイクル。
何も難しいことではない。
誰しもがこのことをすべきであり、また成し遂げることが出来るはずだ。
まずはこのことを周囲に対して明弁すること。
そして着手し、やり遂げること。
その時、笑顔と感謝を忘れないこと。
譲り、譲られることが人としての喜びであることを忘れないこと。
このことだけで、私たちの人生が幸せに満ちたことになる。
さぁ、始めようではないか、美し「国譲り」の精神への回帰を。
(メールマガジン 2012年11月29日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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