□■□ IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉 □■□
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●「今日の焦点!」
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢のツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:
「橋下大阪市長に国会議員が反発し、日本維新の会で権力闘争勃発?」です。
⇒その理由は……:
─「現在進行中の金融メルトダウンは最終的に世界中で政治システムの
大転換を促すことになる」これが現在、抱き続けるべき認識です。
─こうした大きなうねりは、当然のことながら、我が国をも巻き込むもの
です。そしてそれは端的にいうと「民主主義の崩壊」となって現れます。
─そうした中、我が国ではいわゆる「維新の会」の動きが活発化しています。
既成政党の「内部抗争」に飽き飽きしたマスメディアが連日報じています。
─もっともこの「維新の会」も起爆剤とはなり得ても、最終的に我が国が
あるべき姿を示さないままでいます。目立ってきているのは混乱です。
─その姿を見ていて思い起こすのは、1920年代から1930年代にかけての
独ナチス党です。かのヒトラーは当初は「独裁者」ではなかったのです。
─当初から暴力的であったナチスですが、権力掌握まで表向きは合法性を
尊重する素振りを見せました。ただし暴力性はその陰で助長されました。
─この流れで最も重要であったのは、ヒトラーがその反対派ないしは反対
派予備軍を粛清したことです。合法性の担保の陰で血は流されました。
今回の「維新の会」における動きをみると、次に何が起きるのかが分かり
ます。合流した国会議員は合法性を担保するための道具にすぎません。
しかしその道具に過ぎないはずの国会議員たちが騒ぎ始めたのです。
今、リーダーがやるべきことはただ一つ、「粛清」です。
「粛清」と同時に、ある意味それをカムフラージュするため、大衆扇動の
ための動きも必要です。何か分かりやすいイシューが選択されるはずです。
その結果、表向きは「救世主」として自らを演出しつつ、内向きには「暴
君」としての地位が確立。機構(Apparat)としての党が出来上がります。
もっとも問題なのは「そうしたやり方」そのものに世論がついて来られる
のかなのです。「これまでと同じではないか」という批判にどう答えるか。
むしろ問題の根源は東日本大震災という「人智を超える世界」の出来事
であったが故に、焦点は別のところにある。そう考えるべきです。
それは一体何なのか。数合わせという意味での「民意」に正統性を託すか、
あるいは人智を超えた世界をも包摂する力にそれを託すのか。
これこそが……我が国における本当の「対立軸」なのです。
それが誰の目にも明らかになる瞬間へと、また一歩、駒が進みました。
(メールマガジン 2012年10月3日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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