□■□ IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉 □■□
⇒“今日の焦点”はズバリ:
「日本国債、昨年(2011年)末の段階で中国の保有拡大」です。
⇒その理由は……:
─現在進行中である金融メルトダウン。
しかしその背後において欧州や米国が注目している状況が一つあります。
─それは「富の東漸」という現象です。つまりどんなに米欧が頑張ったと
してもどうしても国富が日本や中国などの東アジアに集積してしまう
のです。
─実はこのことはアヘン戦争(1842年)の昔から知られていた可能性が高い
ことを御存知でしょうか。だからこそその後の一連の動きがあった
のです。
─特に大きな動きとして知られているのが日清戦争です。日本では余り
知られていませんが、「終戦」後、米欧が恐れていた事態が
一つありました。
─それは「雨降って地固まる」ではありませんが、この戦争を機に
「日清同盟」が成立するのではないかという懸念です。
今でいえば「日中同盟」でしょうか。
─そして時代は下って今。金融の世界においては事実上の「日中同盟」が
成立しつつある、というわけです。
─しかしだからこそ今後、表出して来る可能性がある問題が一つあります。
それは「地理的な近接性以外にこの接近が起きる要素はあるのか」という
問題。
一般に、私たち=現代日本人の中国に関する認識は先の「日中戦争」から
始まっています。「日本が中国を侵略した」という例の構図です。
確かにその一面での事実の摘出、そして徹底した検証は必要です。
しかし忘れてはならないこと、それは「そのことは物事の一面に過ぎない」と
いうことです。
「それではそうした“不幸な歴史”にもかかわらず日中接近をもたらしつつ
ある本当の理由は何なのか」
──間もなく歴史の扉が開くはずです。
(メールマガジン 2012年6月4日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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