兄 弟 2015-01-15 22:18:49 | 詩 豆を煮るに豆殻を燃やす 豆は釜の中に在りて泣く 殻は釜の下に在りて泣く 豆は殻が熱いと察して泣く 殻は豆が熱いと感じて泣く 豆も殻が熱いと感じて泣く 此れ何ぞ甚だ急なる 此れ元より 同根より生けるものを 曹 植
失 望 2015-01-15 21:55:28 | 詩 夢は二十年を過ぐ 若き日の想い叶わず 悔い無き我が人生 然れども世を憂い 乱れんとするを悲しむ 如何ともし難き憎悪 生を受けて未だ功ならず 心醜く欲深き者を憎む 吾は何故に生を受けたるか 安 達 紀 行
権 欲 者 2015-01-15 21:33:31 | 詩 人は常に権欲を欲する者にて 思うままに人を動かし捨てんとす 故に強者は貪って嘲笑い 弱者は虐げられて悪に走らんとす 如何ともし難き醜き世 然れども吾は弱者にこそ欲して この世に善の魂を欲する者なり 英雄は仁と義を特に 好む者なればこそ 安 達 紀 行
楠 木 尊 公 2015-01-13 21:51:53 | 詩 勝てば官軍また負ければ賊軍となりし これまさに天と地と人の利に如かず 故に策と計略を以てこれを惑わす 然れども民は信なくば立たず 大義の為に敗れるは恥ずべからず 昔 忠武候にまたこれを習う 祖国には 楠木尊公ありし 永久に語り継がれしこと 吾唯一の誇りなりけり 安 達 紀 行
諸 葛 菜 2015-01-13 21:27:11 | 詩 菜は五丈原にて植えられし 師の志その地にて果つる 然れども遺志は姜に継がれる 姜はその志を受けて死す 師の遺子もまた死す 然れどもその志は消えず 後に続く者また現る 世に諸葛菜として 残れりしばこそ 安 達 紀 行