S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

想像してみるという力

2015-02-26 16:24:56 | Weblog
意識しなければ、どんどん狭い世界に入り込んでいく。

川崎で殺された中学生の男の子のニュースを連日ききながらそんなことを感じていた。

数人のグループだけの偏った世界で少年たちが生きていた現実。

もっともっと広い世界に羽ばたいていかなければならない10代の少年たちを、狭いそこだけの価値観や

その世界に閉じ込めてしまう現代社会って何だろう?


親も先生も入り込めない架空の悲惨な世界・・・・

逃げられない行き場の無さ。


大人にも子供にも欠け始めている想像力、

人の命を奪ってしまったあとのことを想像できないのはなぜだろう?



2月の末までに会社で支払わなければならない消費税。

その資金繰りの大変さで、そのことだけで頭がいっぱいになってしまっていた日々。

けれど、人は何かの考えに占領されると、なかなか想像力がなくなって、どんどん世界はせばめられてしまう。


でもそれこそが危険なことだろうと思う。

発想を転換することをしないと行き場がなくなる、追い詰められる、


政治家が政治資金を集めることばかり考えていると、何のために政治をしているのかがわからなくなる。

たくさんの献金をもらう側にいいように政治をしようとしてくる

利権も発生する、そしてそこから抜け出せなくなる。


文明や文化が発達すればするほど、消えていく想像力。

暗い夜が普通だった昔には、夜に見えていたたくさんの気配が、昼のように明るい町では夜の気配は

何も見えなくなり、感じなくなる、人の感覚ってそれが当たり前なんだろうと思う。


だからこそ、想像する力はだいじなのかもしれない、

戦後50年の感覚と、戦後70年の感覚はおそらく戦争というものに対しても感覚はにぶっている、

だからこそ、想像力を最大に働かせないと方向を間違える。


亡くなった上村くんという男の子にもっと広い世界を感じさせてあげられなかった私たち大人は

大きな罪を犯した気がする。

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