S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

身体のどこかに時が止まったままの場所がある気がする。

2021-03-11 14:07:09 | Weblog

バイデン氏、就任後48日間で記者会見ゼロ、国境危機に関する質問も無視、

国防長官の名前を忘れる・・・・・

 

10年経っても鮮明にあの光景は忘れない。

わたしが見た東松島の津波のあと・・・・墓地のお墓が倒れ、なくなり、納骨室はむきだしになり

お骨さえも津波は持って行ってしまった、

そして広い墓地なのに、そこにあるはずのないベビーバスがあり、泥だらけの布団があり、カバンがあり、

おもちゃがあり・・・・

そのがれきのなかを自衛隊の人たちが長い棒をもち、捜索していた。

あのベビーバスの色も、泥だらけの布団も、あの時の匂いも・・・すべてが10年前なのに

鮮明に覚えている。

現実の光景なのに、現実の外のような悲惨な光景、埋もれてしまった希望や、喜びや、言葉、

なぜこんな光景が拡がっているのかという怒りが混じった虚しさ。

 

息子を探すお母さんの腕は腱鞘炎になり、哀しみの表情をわたしは鮮明に覚えている。

息子の時間が止まってしまったまま、お母さんの心はその時間に取り残されている。

 

たとえ20年経っても、30年経っても、あの光景も色も匂いも消えないだろうなと思う。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする