食券販売機などなく、カウンター越しに直接声掛けをする昔ながらのオーダー方法がなんか懐かしく感じます(懐) 先客は1名のみなのでゆっくりと壁メニューを眺めます。
店内の様子もちょこっとご紹介しときましょう。
ワシの頼んだ650円のカレーセットは、70円のトッピング1種付のそばとフルサイズのカレーが組み合わされていますから、なかなかのボリュームです。 ちなみに、トッピングはコロッケを選択し、さらに生卵を追加しております。
製麺所直営ということもあり、典型的な駅そば用茹で麺が、やはり駅そばスタンダードの宗田鰹がうまく効いた真っ黒な出汁の中に泳ぎます。 この手のかけそばは生卵を崩して麺に絡めることでまろやかな味へと変化を楽しむのがヨイものです。 カレーも奇をてらうことなく、お金も時間もソコソコにかけ、なにより長い年月をかけて決まっていった手順に沿って作られたという印象です。
さて、冒頭の謎ですが、コチラは抜群に美味しいという要素はほぼないのですが、路麺愛好会和麺分科会の中でも「立ち派」に属するヒトビトが想定&期待している「立ち食いそば」に他ならないことに起因するものと判断します(← エラそうですね!)
1) 比較的ルーズな入り口(冬でも半開きにしかできない引き戸…)
2) 券売機ではなく、カウンターへの直接注文方式 + 適当なタイミングでの代金&釣りのやり取り
3) 椅子がないキッチリとした立ち食いスタイル
4) 茹で麺だけれど、工場直送の活きのよさ
5) 軽く丼を温めるところからの流れるような段取り
6) 宗田鰹メインの黒い色の出汁
7) カレーセットにすると格段に向上するお得感
8) カウンターに置かれた手作りおにぎりと茹で卵
9) ティッシュや盛り放題のネギがなく、七味と爪楊枝がキチンと用意されているカウンター
10) インとアウト時の正しく媚びない、しっかりとした挨拶
勿論、この10の項目が全て快適性につながるわけではなく、逆に不満に思うヒトも多いのでしょう。 でもですねぇ…美味しいとか不味いとかを超越して、これが「正しい立ち食いそば」ということで路麺愛好会の方々に高い評価で受け入れられているのでしょう(爆)
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