こんにちは!
「誰も読んどらんやろ!ブハハ!」と思いながら書いていたこのブログですが、
先日、意外と読んでいる人がいるとわかりました。
迂闊に滅多なこと書けなくなったな。
まあ書くけど。
さて、みなさん。出産、見てますか?私は見ています。
6月が出産の多い月だったので、今日は出産の話をしでかしてやりますよぉ。
ある日、出産を控えた牛達がいる牛舎の除糞をしていた際、私は思いました。
「この牛、産みそ〜…」
ここで!
いつでも使える!「産みそ〜」ポイント!
・乳が張っている
・膣から粘液が出ている
こうだったらまあ大体出産が近いです。
急いで先輩に報告。
私「この牛、産みそうじゃないすか?」
先輩「わ〜産みそ〜」
と、いうことでその牛を分娩房へ移動。
※分娩房【ぶんべんぼう】
出産を間近に控えた牛が入る牢。一箇所に二頭ぐらいずつ入る。酪農用語で最もボイスパーカッションに向いている言葉。
その後、その牛がいきんでいるのを横目に獣医さんと牛の診察をしていたのですが、
診察を終えた獣医さんが、何やらいきむ牛が気になるようで。
獣医さん「産まないねえ」
私「産まないっすね」
牛「ブモ〜」
獣医さん「ちょっと診るね」
そして、牛に手を突っ込んで一言、
獣医さん「逆子だね」
私「逆子」
獣医さん「しかも双子」
私「双子」
そして、術衣に着替えた獣医さんは出てきた足にバンドを取り付け始めました。
「引っ張るよ〜」
その姿を見て、私は思いました。
(これ!『動物のお医者さん』で見たやつだ!)
皆様ご存知かどうかわかりませんが、佐々木倫子先生の、北大獣医学部の学生達を描いた『動物のお医者さん』という漫画で、このようなシーンがあるんですね。
あの漫画では模型の子牛がボロボロになってたなぁ……と懐かしんでいるうちに、
獣医さんの尽力もあって無事双子がほかほかしながら誕生しました。よかったよかった。
そこから子牛のための環境を整えていたら、トータルで11時間労働になっていました。
で、翌日。
前日と同様除糞をしていた際、また「産みそ〜」な牛がいました。
それから少し時間が経ち、違う仕事ついでにその牛の様子を伺いに行ったところ。
「子牛の足が出てるぅア゛ーーーー!」
他の牛がわんさかいる場所で、今にも産まれそうになっているではないですか。
急いで上司に報告。
私「すみません、〇〇番、子牛の足出てます」
上司「うわあ」
そして速やかに移動させた後、自然分娩が難しそうだったので私も足を引っ張りました。
子牛がずるん、と産まれて、息をしているのを確認したとき、なんでかわかりませんが
「おはよう、これが世界だよ」
と思いました。良い言葉だったので、書き記しておきます。
そんなこんなで、子牛のための環境を整えて、仕事を終えたのは14時。
この日はトータルで12時間労働をしています。
二日連続で長めの勤務時間だったので、はよ帰ろ、と足を引きずりながら管理室に入った私。
そんな私を見て、場長の奥さんがゲンナリしながらこう言いました。
「ホタテ、いる?なんかたくさん押し付けられたから、持って帰って欲しいんだけど…」
次回!「ホタテ 仕事の合間に作れる レシピ」!
お楽しみに!!!!!(やけくそ)