シャンパンブレイク

30年以上JAL国際線客室乗務員としてフライトし現在癌の治療中。お酒大好き旅が大好き趣味はランニング~

松方橋をランニング

2023年12月14日 | 読書の旅プールサイドでくつろいで

鹿児島のホテルの近くのランニングコース、毎日松方正義の銅像の前でストレッチと筋トレ、松方橋を渡って10キロランニングするのが楽しいです。
松方正義は明治時代の政治家で、首相や大蔵大臣などを務め、なんと日本銀行を設立した人物です。

日本実業界の大立者の、あの渋沢栄一にも匹敵する人物です。あの渋沢栄一が民間の経済立役者なら、松方正義は官僚としての立役者ですね。

松方正義はこの近くの、下荒田村にある、薩摩藩士の家に生まれました。やがて薩摩藩主・島津久光の、
側近として活躍します。明治維新後は、大蔵省に入省して地租改正を行い、大蔵卿の時に日本銀行を設立します。

西南戦争の後遺症のインフレを抱えていた明治10年代の日本。銀市場への介入により銀と紙幣の平価を目指した大隈財政に対し、松方は過剰紙幣の整理という根治を目指しました。インフレを選べば賃金や年金で生活する都市住民が苦しみ、デフレ政策に梶を切れば生産者が苦しむ不況が待っています。幕末開港後の諸式高騰の記憶も覚めやらぬ中、近代国家に相応しい通貨の信任をと考えれば、松方の選んだ道は王道だったと評価することができます。

毎日松方正義の銅像の前を通って松方橋を渡ってランニング、最高です。鹿児島の偉人たち、彼らがいなかったら今の日本はないでしょう、植民地にされていたでしょう。毎日感謝しながら走り、今の日本の政治を正してくださいと祈ります。お部屋から美しい桜島を毎日眺めながらしみじみと楽しんでいます。徒歩や市電で電停一つか二つで江戸末期から明治の人物の生誕地がたくさんあるのが鹿児島の面白いところです。

 


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