里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

フナに始まる

2012-04-05 | 水辺
「釣りはフナに始まりフナで終る」と言われるが、私も最初に釣った魚はフナである。
 
 源流の奥多摩や秩父の山々から川が運んできた砂利を堀り、
その砂利で、京浜工業地帯がつくられた。
その砂利を取った跡が窪地となり、なかでも深く掘られた所に水が溜って池となっていた。
 
川沿いにいくつも残っていて、家の近くにもそんな池があった。
西側の池には砂利船が甲板近くまで沈んだまま放棄されていたので「機械船」、
東側の池は近くに川魚料理を出す料亭があったのでその名をとって「仙寅」の池と呼んでいた。
機械船は国道で南北に分断され、北側の窪地の底にはU字構などを造るコンクリ工場があった。

それらの池には、コイ・フナ・オイカワ・クチボソ・タナゴなどがおり、
大人はヘラブナを狙い、子供達は小魚を釣るほか、
金魚藻やヒシの実などの水草、カエルの卵、トンボをとりに熱中、格好の遊び場になっていた。
「何々を餌にして大きなヘラが釣れた」とか「ライギョが、ミズクラゲが異常繁殖している」などと
噂はすぐに広まりアクタレ小僧たちは学校が終ると早々に竿や網を持って池に出かけた。


 


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