大正時代末に食通が著した「美味求真」のなかに、
たぶん今ではほんの一部の人しか食べない・食べられない動物がたくさん載っていた。
昆虫・ヘビ・蛙・ムカデ・ネズミなど食料としてはゲテモノと言われている類をはじめ、
イヌ・ネコ・ラクダ・ペリカン・エミュー・虎・ヒヒ、
果ては人魚(需艮)や人までも食材として紹介、
こんなのがメニューにあれば、動物を護り愛に満ちたお客さまは卒倒してしまうかもしれない。
その中からジビエと同類と推測できるようなものがないか探すと、それらしきものが・・・。
第5章 栄養学研究で、6畜 6獣 6禽なる食材が述べられていた。
6畜-馬・牛・羊・豚・犬・鶏
6獣-熊・猪・?(キン)・トナカイ・兎・鹿
6禽-雁・鶉・?(アン)・キジ・鳩・?(イエバト) ・・・ ?は漢字不明。
現代の狩猟対象種と、6獣6禽にダブって記載されている動物は、
クマ・シカ・イノシシ・ウサギ、ウズラ・キジ・バン・ハト、
蓼食う虫も好き好きの6獣も6畜に迫り、
流行りのなかで食材として注目を浴びていくのだろう。