月ちゃんちのエイリアン

我が家は4人家族。それぞれに個性豊か。たわいもない日常を綴った日記です。温かく見守ってくれたら嬉しいです。

サンタクロースについて

2012年12月22日 | 家族
「サンタクロースはお父さんとママだと思ってるんでしょ?」
私は兄ちゃんに尋ねました。

兄ちゃんは
『信じてないならプレゼントをもらえない』
と思っているので、しばらく黙っていました。

「正直に話して良いよ」
と言うと、兄ちゃんはちょっとためらいながら、
「…うん
と言いました。

「なんでそう思うの?」
と聞くと
「だって、サンタさんに売ってるおもちゃは作れないでしょ。
サンタさんが買ったらすごいお金がいるよ。
レジに並んでるのも変だし…
それに、たくさん子どもがいるのに一人で配るなんで出来ないし。
それに、ちゃんと戸締りしてるのに家の中に入れないじゃん。
もし本当に家の中に入って来てたら泥棒かもしれないじゃん。

サンタがレジ…
ゆ、夢がないね~…

「サンタさんは魔法を使えるのかもよ。
それで、『ホイ』っておもちゃを出せるのかもよ。
それに配るのだって、サンタさんは分身の術が使えて、小サンタがいっぱいになって配るのかもよ。
家も魔法で通り抜けられるんじゃないの?」
と言うと、
「ふ~ん
とは言うものの、全然信じる様子はありません。

やっぱりダメか…

と思い、
「分かった
兄ちゃんが信じてないみたいだから、ママも正直に話そう。」
と言いました。

「確かに、プレゼントを準備しているのはママ達だよ」
「…やっぱり…」
兄ちゃんは、ほらねという顔をしました。
「でも何の為に、わざわざ『サンタさんからのプレゼント』と言ったり、ママ達からだという事を隠すんだと思う?」
と尋ねると
「・・・」
しばらく考えて
「分からん
と言いました。

ったく、いつもこの言葉だな~…


「サンタさんの始まりはママも詳しくは分からないし、何が本当の事なのかも知らない。」
「知らないの?
「うん。知らない。
サンタクロースについてはたくさんのお話があるからね。
お話によって、プレゼントのあげ方も違うし。
『おさるのジョージ』や『ドラえもん』で見たんでしょ?
クリスマスの話。
サンタクロースが持ってくるんじゃなかったんでしょ?」
「…うん」

テレビって、便利だけどやっかいだよなー…

「ママは、サンタクロースが本当にいるかどうかは、どっちでもいい事だと思ってる」
「じゃぁ、なんでサンタさんがいるって言うの?」
「信じてて欲しいからだよ」
「何を?」
「何を…ねぇ… 
う~ん
ママは、信じる人の所に、信じた物や人がいると思うよ。」
兄ちゃんは首をかしげました。

「そうだな~…
サンタさんがいるんだ、って人にはサンタさんは本当にいるんだよ。
信じてない人にはサンタさんはいないよ。」
「…じゃぁ、僕にはサンタさんは来ない?」
「それって、信じてないからって事?」
「…うん…」
「サンタさんを信じる事は出来ないのかい
「・・・」
兄ちゃんはちょっと困っている様子でした。

う~ん、難しいなぁ…

「神様って見えないけど、拝むし、お願いするでしょ?
(子ども達が通った幼稚園はお寺の園なので)
仏様は見えなくても側にいらっしゃるっていうじゃない」
「うん」
「お化けとかも、テレビで見れば信じちゃって『怖い』って言うじゃない。
この前だって、どんなに「いないんだよ」って言っても、宇宙人はいないって思えなかったんでしょ?」
「うん…」
「シーサーはただのガラスの置物だよ。
でも、守ってくれるって信じたんでしょ?」
「…うん」

「お化けも「見える」って言う人もいる。
それはちょっと置いておいて、ママは見た事は無い。
でも、ご先祖様や神様はいて、ママ達を守ってくれていると信じている。
宇宙人は…、まぁ、いたら会ってみたいね。
兄ちゃんがシーサーを信じるように、ママもお守りとか信じてる。
そうやって、信じてる物には何かの力がある思うよ。
だから何かを信じる事は大切な事だと思う。」
「・・・
兄ちゃんの反応が止まってます。
考えています。

ややこしかったか…

「何が言いたいかというと…
信じてると不思議な力が湧いてくる…というか…
たとえば…、
仏様が見てるから、ちゃんとしよう。
とか、
シーサーが守ってくれるから安心して眠れる。
みたいな…」
「サンタさんは何をしてくれるの?」
「どれも何もしてくれないよ」
「・・・?
「信じて頑張ったり、怖くて泣いてるのは自分でしょ?」
「…そうか…」
「信じると頑張ろうって気持ちや怖さが、なぜかいつもよりすごくなるんだよ。
だから、楽しい事や良い事を信じるようにした方がいいよ。
お化けとか怖いじゃん」
「まぁね…

「サンタさんについては、
どんなふうにして持ってくるんだろう?
って想像して楽しんだり、
良い子にしてなくちゃって毎日を頑張ったり、
プレゼントが届いた時の嬉しい気持ちとか…
そんな事を楽しむんでいいじゃない?
誰がプレゼントを持って来たかなんて犯人探みたいな事しても、「違うじゃん」って思いながらプレゼントもらうなら、嬉しい気持ちも半分になるんじゃないの?
それってつまらなくない?
何の為に、探すのさ?
Tちゃんみたいに、
「やったーサンタさんが来たーーー
って素直に喜んでプレゼントを開ければ、楽しいままやん。」
「それは、そうかも…

「まぁ、サンタさんを信じるかどうかは、兄ちゃんが決めればいいよ。
ただし、Tちゃんに
「サンタさんは本当はいないんだよ…」
なんて事、わざわざ言うな
Tちゃんは信じてるんだから、人の邪魔はするな」
と言うと、兄ちゃんはしゅんとしてました。

「けなしてても、良い事ないよ。
自分で楽しむようにしないと、楽しい事は何も起きないよ。
ママは楽しい人と一緒に居たい。
けなしたり、「つまんなーい」とか言う人といても面白くないから、一緒に居たいと思わない。
兄ちゃんはそんなこと言う人と一緒に居て楽しいの?」
「…楽しくない」
「だったら、信じれば?楽しいじゃん
「う~ん
…でもプレゼントはママ達がくれるんだよね」

そこ、やっぱり重要なんだね…

「まぁね。
でも、サンタさんは忙しいんだよ。
サンタさんが配るのは、皆に楽しい気持ちや、嬉しい心を届けるのさ。
ママはそのお手伝いをちょっとだけしてるんだよ。
ママ達はサンタさんの助手ってところかな。
「でも、それって楽しーい?
「楽しいよ~。
2人が喜んでくれる顔や声をすぐ側で見たり聞けるからね。
プレゼントを買う時も、「きっと、喜ぶぞ~」って思いながら用意するんだもん
「楽しいの?
「もちろん
もしかしたら2人の喜ぶ顔がサンタさんからママ達へのプレゼントなのかもね。」
「物はもらえないのに?
「物ねー…。そりゃ、物ももらえたら嬉しよ~。
でも、大人になると、本当に欲しい物は意外と『物』じゃなかったりするんだよね~

物じゃないの
じゃぁ、お金

おおっと…リアルな…
しかし、否定できない…、く~

「もちろん、お金も欲しいよ。
っていうか、それは喉から手が出るほど欲しい
兄ちゃんは大ウケしてました。
「でも、ちょっと違うかな~」
兄ちゃんは、全然分からんって顔をしてました。
「難しいよね
「うん
「ま、大人になれば分かるよ
「ふーん、大人ってフクザツなんだね

ま、まぁね…

「ま、せっかくなら心から喜んでプレゼントを受け取ってくれると、ママ達は嬉しいけどな」
と言って話は終わりました。

それ以降兄ちゃんは、サンタクロースについては何も話さなくなりました。
先日、ツリーを飾り、
「サンタさんへのお手紙どこに置こうかな~
と言っていました。
今、お手紙はツリーの飾りの青い靴下の中に入っています。

クリスマスはもうすぐです

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