ドラマ板 ~ コードブルー
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救急ヘリのお話です。 キーワードは「溜息」 ←視られた方はお分かり頂けるかと(笑)
演者がかなりの頻度で患者になりますね、、(笑)
因みに「コードブルー(code blue)」とは、患者の容態急変などの緊急事態が発生した場合に用いられる、救急コールのことだとか。。
-- タイ国立救急医療センター สถาบันการแพทย์ฉุกเฉินแห่งชาติ /タイ語略:สพฉ.[National Institute for Emergency Medicine ]
ーーーーーーーーーー M:【コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- とは 】
フジテレビ系列で断続的に放送された医療ドラマシリーズである。ハイビジョン制作。主演は山下智久。 1st season(※字数の関係で文中の「Season」は略。以下同じ)は、2008年7月3日から9月11日まで「木曜劇場」枠で放送された。1st 最終回で描かれた事故から数週間後のフェロードクターの活躍が描かれた新春スペシャル『-明日への別れ-』が、2009年1月10日に「土曜プレミアム」枠で放送された。
2nd は、2010年1月11日から3月22日まで「月9」枠で放送された。他枠で放送されたドラマの続編を「月9」枠で放送するのは今作が初めてである。 また、「月9」枠で救急医療を題材とした医療ドラマを放送するのも今作が初めてであった。3rd は、2017年7月17日から9月18日まで「月9」枠で放送された。
2018年7月27日に劇場版が公開された。これに先立ち、スピンオフドラマ『-もう一つの日常-』が同年7月23日から7月27日まで関東ローカルで5夜連続放送された。また、公開翌日の7月28日には、3rd の総集編に劇場版の前日譚を加えた特別編『-もう一つの戦場-』が「土曜プレミアム」枠で放送された。
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-
1st season
放送期間 2008年7月3日 - 9月11日
放送時間 木曜 22:00 - 22:54
放送枠 木曜劇場
放送分 54分 初回・最終回は15分拡大。
回数 11
新春スペシャル
放送期間 2009年1月10日
放送時間 土曜 21:00 - 23:10
放送枠 土曜プレミアム
放送分 130分
回数 1
2nd season
放送期間 2010年1月11日 - 3月22日
放送時間 月曜 21:00 - 21:54
放送枠 フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ
放送分 54分 初回は20分拡大。最終回は30分拡大。
回数 11
3rd season
放送期間 2017年7月17日 - 9月18日
放送時間 月曜 21:00 - 21:54
放送枠 フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ
放送分 54分 初回・最終回は30分拡大。第2回・第5回・第9回は15分拡大。
回数 10
特別編
放送期間 2018年7月28日
放送時間 土曜 21:00 - 23:10
放送枠 土曜プレミアム
放送分 130分
回数 1
スピンオフドラマ
放送期間 2018年7月23日 - 7月27日
放送時間 【月 - 木】24:25 - 24:40
【金曜日】24:55 - 25:15
放送分 15分 最終回は5分拡大。
回数 5
タイトルの「コード・ブルー(Code Blue)」とは、容態が急変し、緊急での蘇生が必要な患者が発生したという意味の医師、看護師の中で使用される隠語である。2007年に全国配備を目指す特措法が成立するなど近年必要性が叫ばれているドクターヘリ。 本作は救命救急センターを舞台に、フライトドクター養成(救急科専門)研修フェローシップの一環としてやってきた若きフライトドクター研修生や指導医達、それにドクターヘリに携わる人々の奮闘と葛藤を描いている。また、大災害や負傷者多数の現場におけるトリアージ活動の厳しい現実を扱った話も多数挿入された。3rd や劇場版では、仕事以外の場面も度々描かれた。
ストーリーは以下の通り。
翔陽大学附属北部病院救命救急センターにフェローシップ研修でやって来た4人のフライトドクター候補生・藍沢耕作、白石恵、緋山美帆子、藤川一男と、1人のフライトナース・冴島はるかが直面する救命救急センターでの日々、人生と医師・看護師としての職務との間で揺れ動き葛藤しつつ、救急救命や災害医療に奮闘する姿を描く。
3rd では新たに、フェロー・名取楓馬、灰谷俊平、横峯あかり、ナース・雪村双葉の4人が加わり、5人が後輩に指導しながら翔北救命を支える立場になる。劇場版では5人が集結し、それぞれの道を歩む決意をする。
登場人物は以下の通り。
A 主要人物 ▶藍沢耕作(あいざわ こうさく)〈29 - 38〉 演 - 山下智久
本作の主人公。救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd まで) → 翔陽大学付属北部病院の脳外科医 → 救命センターの医師、フライトドクター、専門は脳神経外科(3rd )。
〈経歴〉上越大学附属病院 → 長岡救命センター → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター → 翔陽大学附属北部病院脳外科 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター→トロント医科大学病院 脳神経外科
奨学金で国公立の上越大学医学部を卒業後、上越大学附属病院を経て長岡救命センターで2年間勤務したのち、フライトドクターを目指すため翔北救命へやって来る。
両親は自身が幼い頃に離婚し、母親は自殺したが父親は健在であることが判明する。6歳からは父方の祖母である絹江に育てられたため、両親との思い出がほとんどない。藤川曰く「永遠のおばあちゃん子」。
容姿端麗であることから女性の患者から好かれることが多いが、藍沢自身は恋愛やその手の話に疎い[注 6]。ペン回し(ソニック系)と爪いじり、親指の擦り合わせを頻繁に行う[注 7]。食事の際は大体白石・緋山・藤川とテーブルが違い、いつもサンドイッチを食べている。聴診器はゴム管が灰色の物を愛用する。
若くして経験を多く積み、自分の腕を磨くことに貪欲な野心家。目標は「人より多くのミッションをこなし、名医になること」。冷静沈着にして、患者に感情移入しないことで先輩医師からの評価も得ており、恩師でもある黒田からは「生まれながらの外科医だ」と評価される。
翔北救命赴任初日に初めて患者を診た時、他のフェローが戸惑う中で冷静に輪状甲状靭帯切開をする。その後、初めてのドクターヘリ出動では工作機械に右腕を巻き込まれた19歳の作業員の右腕切断を決行し、その時の気分を高揚した様子で白石に語る。また、フェローだけで当直した際は黒田を待たずに緊急手術を決行するなど、初期は特にリスクを犯してでも自身の腕を磨くことに専念していた反面、患者やその家族の心情に対してはドライな部分もあり、それが原因で患者の疾患に気づけなかったこともある。しかし、黒田の右腕を切断したことをきっかけにして、今までは単なる処置の1つでしか考えなかったことが、次第に自らの決断で患者の人生を変えてしまうことへの迷いや心の痛みが生まれてくる。その後のシリーズでは患者に寄り添う場面も少しずつ増えており、3rd では「あの頃(翔北救命赴任時)は自分のために医者をしていたが、今は誰かのために医者でありたいと思う」と白石に語っている。
親の真相が明らかになった時は、退院する絹江に対して母・夏美の墓参りを、これからは重荷を半分背負わせて欲しいとお願いする。
フェロー課程を卒業し、翔陽大学附属北部病院の脳外科へ進む。亡き母・夏美の墓参りで最初にフェロー課程修了を夏美に報告する。
3rd では、翔北病院の脳外科のエースとなっている。トロント大学の臨床医師として新海と共に推薦候補に挙がったこともあって現時点で救命に戻るつもりはなかったが、人手不足に陥り未熟なフェローたちへの指導もままならない救命の窮状を目の当たりにしたことから、推薦獲得のための症例数稼ぎも兼ねる形で救命に戻ることとなる。指導医としては横峯の面倒を見ることが多い。西条からトロント大学の臨床医師として推薦されるものの、天野奏の手術の責任を抱え込んで辞退を考えたが、白石の言葉も受け、3rd 明けからトロント医科大学へ行くことを決意する。
普段は無口でぶっきらぼうな性格であってフェローに対する指導も厳しいが、根は彼らのことを育てようと考えており、白石からも「愛情がないわけではない」と言われている。褒める際は黒田と同じく、最後に「よくやった」と言うことが多い。
▶白石恵(しらいし めぐみ)〈27 - 37〉 演 - 新垣結衣
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd まで) → 救命センターの医師、フライトドクター、専門は救急医学、スタッフリーダー(3rd )。
〈経歴〉明邦医科大学病院 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター
温和で生真面目な性格で、医療の知識に富むが、同時に内向的で自己主張が苦手な側面がある。
「ドクターヘリの技術を故郷に持ち帰る」ために明邦医科大学病院より翔北救命にやって来たと1st 第1回で藍沢に語っているが、実際は周りの大きな期待に応えようと半ば流される形で赴任した。
明邦医科大学の教授を父に持ち、暇さえあれば、医学書を読んだりする典型的な優等生。1st ではスクラブの両ポケットに大量のメモやマニュアルを入れており、手ぶら状態で走る時は、服の両側ポケットに入っているメモ帳が落ちないように押さえながら走ることが多い。受身姿勢で失敗を恐れる性格。また、冴島の恋人である田沢が彼女に逢いにきた際に、藍沢ら他のフェローがいたにもかかわらずその後のことをきいたり、緋山から緒方との関係について相談を受けた際に周りに聴こえる声量で不倫を否定するなどやや周りの空気を読めない面がある。好きな食べ物はクリームシチューで、食事の際は緋山とよく同じテーブルで話している。
翔北救命に赴任した1日目は、黒田の問いかけに対して持ち前の知識を生かして細かく回答し、黒田に藍沢と共にオペに入るよう指示を受ける。また、フェローで最初にドクターヘリ出動するが、想定外のことが起こる現場で臨機応変に対応できずに終わる。それ以降、フライトドクター候補生として経験を積み、田所が「フェローだけでヘリに乗せてみては」と黒田に提案するほど現場慣れしていくが、八街市内の化学工場で発生したボイラー爆発事故で現場に向かった際、消防の安全確認を受けずにボイラー室に入り、危うく落ちてきた鉄骨で大怪我を負いそうになる。とっさに同行していた黒田に庇われ自身は事なきを得るが、代わりに鉄骨の下敷きとなった黒田は右腕を切断する大怪我を負ってしまう。その切断が原因で黒田の外科医としての人生を奪ったと激しく自分を責め、田所に辞職願を提出するほど思いつめる。しかし、周りのドクターやナースの支えで辞職願を撤回し、引き続きフェロー課程を続ける決心をする。
新春SPでは列車事故の負傷者をトリアージ、治療をしていたがヘリ搬送を予定していた男性の容態が悪化。助かる見込みがないと断定し、男性の家族からの罵声を浴びせられながらも他の助かる見込みがある患者の搬送を優先させた。その後翔北に帰還するも、助けられなかった患者とその家族に対する自責の念に苛まれ、一人病院のエレベーター内で号泣した。
2nd では黒田からの「誰よりも多くヘリに乗れ」という言葉を励みに必死に仕事に勤しみ、強い意志と的確な判断、そして患者に対して割り切ることのできる冷静さを得て急成長を遂げる。その反面、本来の温かみが失われたのが元で周りの人物に激しい批判を受けてしまう。また、経験値を積もうとするあまりヘリ出動、オペ、当直のスケジュールを無理に詰め込み、その結果判断力が鈍ってしまうこともあったが、緋山に「1人で抱え込まないで」と諭される。
父に対しては、フェロー課程修了後は東都大学循環器外科へ行くように勝手に薦められたり、患者から離れて学会や講演会ばかり出されたりして批判的だったが、父の真意を知り和解する。飛行機不時着事故で両足の骨折をして入院し退院した父に、フェロー課程修了とシニアドクターとして引き続き翔北に勤めることを報告する。
3rd では、翔北救命センターのフライトドクターのスタッフリーダーとなり、「黒田先生の救命を超える救命を作る」という目標に奮闘するが、黒田を真似ようと仕事をするのは絶対無理と分かり、「強いリーダーシップもない、すぐへこむ、いつも迷ってばかり」の自分なりの救命を作り精一杯やっていくことを決意する。指導医としては灰谷の面倒を見ることが多い。また、初期は人手不足の救命から辞める者がでないようにフェローに対する接し方も人一倍気をつけており、反対にキツめな態度をとる藍沢と指導方針のことで対立することも多かった。
3rd 第1回にて火事で住む場所を失った緋山を居候させている。服や物を部屋一面に散らかし放題にすることに頭を悩ませていたが、緋山がエボラ出血熱の感染疑惑により隔離病室で一夜を過ごすことになって、初めて家に居ないことに寂しさを感じ、今後も同居を容認するような発言をする。
最終回では、自分のことを「できる人間」と見て、できない者の気持ちはわからないと言った灰谷に対し、前述の1st での事故のことを話し、「灰谷先生はきっと人の役に立つ医者になる」と励ます。
▶緋山美帆子(ひやま みほこ)〈29 - 38〉 演 - 戸田恵梨香
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd まで) → 青南周産期母子医療センター産科救急診療科の産婦人科医 → 救命センターの医師、フライトドクター、専門は産婦人科(3rd )。
〈経歴〉聖秀大学付属病院 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター → 青南周産期母子医療センター産科救急診療科 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター → 青南周産期母子医療センター産科救急診療科、医局長。
私立医大を卒業後、聖秀大学附属病院での2年間のスーパーローテート研修を経て翔北救命へやって来る。
人一倍プライドが高く競争心が強いためときに思い上がった言動をしてしまうが、根は世話焼きで心優しく、誰よりも患者に寄り添う。一方で情に脆いところがあり、患者に感情移入し過ぎる性格が災いして後述の訴訟騒動を引き起こしてしまう。腕を組むしぐさをすることが多い。おにぎりは基本的に梅を食べ、前日から放置している食べかけもたとえ夏場でも気にせず食べる。また服や物を平気で部屋一面散らかし放題にしたままにするなど整理整頓には無頓着。食事の際に白石とよく同じテーブルで話している。
1st では、以前に先輩の手伝いという形で「救急搬送と胎児心拍」の論文を執筆した実績があると嘘をつき尊敬する三井に誉められ、自信をもって初めてのドクターヘリ出動したものの、不測の事態にパニックを起こしてしまい何も出来なかった事に呆然とする。やがて、黒田、三井らに鍛えられて経験のない手術に挑み、順調に経験を積んでいく。その過程で得た患者との触れ合いが、常にどんな患者とも正面からぶつかり、絆を育んでいくスタンスを確立してゆく。
新春SPでは、列車脱線事故の救護作業中に高所から落下し、胸部の打撲による心破裂、心タンポナーデを起こし瀕死の重傷を負う。事故の混乱の最中で発見が遅れたが黒田によって発見され、一時心停止したものの藍沢や黒田の処置(心嚢穿刺)により心拍を回復し、翔北にて心臓手術を受け一命を取り留める。しかし、発見が遅れたために心停止時間も不明で、昏睡状態が続き脳へのダメージが懸念されたが、奇跡的に意識を回復し勤務にも復帰する。
2nd では、列車脱線事故で受けた手術痕を隠すため、ユニフォームの下にタートルネックを着ている。また、後遺症の不整脈(心房細動)に苦しみ、症状を一時的に抑えるために冷えたミネラルウォーターを頻繁に所持している。白石とは、克服治療の件でたびたび口論を繰り返すが和解する。白石に後押しされる形で心臓カテーテル治療を受け、手術は無事成功する。手術後からは心身ともに健康な状態に戻れたが、脳死状態の男の子(野上翼)の延命を中止した際、母親に書面での同意(DNRオーダー)を得なかったことが問題となり、実際に訴訟に発展することはなかったものの1か月間の謹慎処分を命じられ、これがトラウマとなり患者と接する事に恐怖心を抱くようになる。その後の飛行機不時着事故の救命作業中に出会った母子との交流と橘の支えがきっかけで、医師としての自分を再び見つめ直すことが出来るようになる。最終的に、入院と謹慎によるブランクが難点となり予定通りにフェロー課程を卒業出来なかったが、引き続きフェロードクターとして勤務を続ける。
3rd では、翔北を離れ青南周産期母子医療センターの産科救急診療科の産婦人科医になっていたが、師弟関係でもあった三井から翔北に帰ってくるよう頭を下げられ翔北救命に戻ってくる。また、三井の休職理由を本人から聞かされる。指導医としては名取の面倒を見ることが多い。
やがて、患者として運ばれてきた緒方のどこまでも前向きな姿勢に好感を抱き、悩みなどを相談するようになる。緒方がリハビリテーション科に転科した後もリハビリの手助けをしたりと引き続き交流を深める。エボラ出血熱の感染疑惑のため隔離病室に入った時も緒方が面会に訪れ、全ての感染症が陰性だったと検査結果が出た後に初めて食事デートに出掛ける。その後に緒方から障がいを持っている自分と付き合うと医者キャリアを疎かにすると気遣われ別れ話をされるが、自分の気持ちを伝えてそれでも付き合うことを告白する。
出勤初日(3rd第1回)に住んでいたマンションが火事になり、自分の部屋は消防の消火液で着替えもろとも無残な状況となり住む場所を失う。その後白石に交渉し一度は拒否されたものの、彼女の住むマンションに一時的に居候することになる。第9回で青南周産期母子医療センター時代の恩師である桜井から、周産期母子医療センターの医局長として推薦される。
▶冴島はるか(さえじま はるか)〈27 - 37〉 演 - 比嘉愛未
救命センターの看護師、フライトナース。雪村との会話からオペ看の経験もあることが確認できる。
岳南大学医学部教授を父に持ち、代々医師の家系に育つ。親と同じく医師の兄と姉がおり二人とも非常に優秀だったため、末っ子の彼女は、両親にとってどうでもいい存在と思い込む。医学部を意地で受験するものの、試験に落ちてしまい看護学校に進む。卒業後は翔北病院に入り、最年少で看護師として抜群の技術と並みの医師以上の知識を持ち合わせるようになる。藤川も「そこら辺の医者より優秀だ」と評している。
時折言いたいことははっきりと言う性格で、歯に衣を着せない辛辣な言葉を投げかける。年齢が近いフェロードクターに対しては慇懃に接するものの、本音は自分がなる事の出来なかった医師になりながら自分より経験と実力のない彼らのことを見下していたが、フェローのみの当直時に、救急搬送された患者をシニアドクター不在の中(連絡を受け、駆けつけた黒田が途中から参加)藍沢らフェロー全員が一丸となり命を救ったことを機に少しずつ認めていくようになる。3rd からはプライベートでは4人とタメ口で接するようになった。
医学部受験の際に家庭教師として紹介されたことで交際を始めた恋人・田沢が居たが、彼が難病・ALSを発症したことで、介護したりいずれは看取らねばならないという負担に耐え切れず、更に田沢が包丁で頸部を切り自殺未遂を起こした事もあって会う事を避け続けていたが、しばらくの後によりを戻す。2nd で発作を起こし翔北に入院した田沢の世話をするも、死に近づくに連れて変貌していく田沢の姿に頭を悩ませる。田沢の最期はドクターヘリ要請が入り出動することになったため、看取ることはできず、翔北へ戻るヘリの機内で藍沢から田沢の死亡を無線連絡で知らされる。田沢のお別れ会に彼からプレゼントされたブローチを身につけて参列し、彼への想いを涙ながらに語った。田沢の生きているときに叶えられなかったが、彼が待ち望んでいた花見に行った事で彼の留守電を消去し区切りをつける。
藤川のことを最初は煩わしく思っていたが、恋人である田沢の死後に元気をなくしていたところ、彼の言葉で立ち直り次第に心を開いていく。3rd では藤川と恋仲で同棲しており、妊娠している。仕事にやりがいを感じていたことから産むことに迷っていた最中、ヘリ出動中に患者の吐瀉物を浴び、シアン化合物中毒になって意識を失うが、藍沢らの処置で一命を取り留め、運び込まれたICUで回復する。その際に、改めて藤川からプロポーズされ、子どもを産む決心をする。藤川を選んだ理由は、辛いときは立ち直るのを待ったりと一緒に歩こうとしてくれるからであり、先導してくれるタイプだった田沢とは異なるその姿勢を好ましく思ったからだと最終回で藤川が入院した時に告白する。
妊娠が病院内に知れ渡った後はヘリを降り雪村のフライトナース指導にあたるが、子宮頚管無力症で倒れ、緋山が頸管縫縮術(マクドナルド手術)で緊急で手術するも流産してしまう。流産後しばらくしてフライトナースに復帰し、以前のような働きぶりで雪村を圧倒する。流産のショックにかつて恋人を失くした経験も重なり、大切な人を失うことへの恐怖から藤川に患者よりも自身の身の安全を優先してほしいという本音を抑え切れなくなるが、最終的には藤川の選択を尊重する。
▶藤川一男(ふじかわ かずお)〈28 - 38〉 演 - 浅利陽介
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd まで) → 救命センターの医師、フライトドクター、専門は整形外科(3rd )。
〈経歴〉信州記念病院 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター
東京にある大学の医学部を卒業後、信州記念病院より翔北救命にやって来る。
幼少の頃は喘息持ちで、現在の職務につけるのも微妙であったほど重かった。母親からは献身的な愛情を注がれている。
お調子者で明るい反面、臆病なのにかなり見栄っ張りな性格で、フェローの中ではムードメーカー的存在。藍沢や黒田のいないところでは大口を叩くものの、本人が現れた直後に恐縮することが多い他、森本を上司であるにもかかわらず、軽口を叩いたり同志目線で接したりして、梶と共にからかう。食事の際はよく白石と緋山のテーブルに話しに行き、藍沢や冴島も誘おうとする。
当初(1st)のスキルは他のフェローに比べ見劣りするためヘリ出動を認めてもらえず、黒田から他所の病院への異動を薦められるほどであった。南房総道トンネル多重衝突事故で、フェローの中では最後にドクターヘリ出動を果たす。2nd までにはヘリの出動回数は大幅に増え、藍沢・白石とほぼ同じになった事で「俺は黒田チルドレンの一人」と調子に乗って髭を生やし、黒田と同じタイプのメガネをかけるようになる。常に患者目線であることから橘からは一目置かれており、現場で患者を救えなかったことに対し心の痛みや迷いが生じることがある。フェロー課程修了を黒田に最初に報告し、現場で救える命と救えない命が必ずあることを改めて知りフライトドクターを続ける事を決意する。3rd では翔北救命センターの整形外科専門の救命医になり、白石と共にフェローたちの未熟さに頭を悩ませながらも人手不足の救命を支えていた。持ち前の明るさでフェローが失敗や悩みで落ち込んでいる時は温かく接している。
以前から何かと気にかけていた冴島が恋人の死を受け入れられずに苦悩する姿を見て、彼女に自分なりの言葉をかけ続け元気付ける。3rd で、冴島と恋仲で同棲していることが判明しておりプロポーズの末に結婚する。
地下鉄崩落事故で親とはぐれた少年を2次崩落から庇い、瓦礫に下半身を挟まれたことで動けなくなってしまう。左足が瓦礫から解放された際にクラッシュシンドロームによる心室頻拍を起こしたため、右足が解放された際の再発を阻止するために右足の血流を遮断されるが、瓦礫撤去が難航し血流を遮断できる限界時間を迎えたため、藍沢により動脈のみを一時的に解放し静脈を遮断したまま足からかえってきた毒素を含む静脈血のみを体外に捨てる瀉血が行われた。足を切断せずに一命を取り留めヘリ搬送され、その後は順調に回復する。地下鉄崩落事故の2次崩落で入院した際には、冴島を心配させないためにも一般整形に進む事を決意し整形外科部長からも歓迎されたが、冴島の「自分の進みたい道を選んでほしい」との言葉でラストシーンでは足を引き摺りながらも救命に復帰する。
B 翔陽大学附属北部病院救命救急センター
B-1 フライトドクター フライトドクターは事故状況に応じて、1名から3名でヘリ搭乗する。基本的にはシニアドクター1名とフェロー1名の計2名が搭乗することが多い。フェローを含めて6名から8名体制で動いていることがドクターヘリ運航表で読み取れる。
▶三井環奈(みつい かんな) 演 - りょう(1st - 3rd )
救命センターの医師、フライトドクター、専門は産婦人科と新生児医療。
冷静沈着で合理主義だが、情熱家の一面も持つ。フェロードクターの成長に期待している。
かつて妊婦と胎児の命を救えなかった事で、その際の患者家族への対応の不手際により、遺族から提訴される。その裁判中に倒れた原告・真壁を迅速な処置により命を助ける。
その一方で、相馬弁護士から謝罪しない徹底抗戦で裁判に挑むように言われたが、裁判では真壁に謝罪してしまう。入院中の真壁と対面した時に、真壁の妻が搬送された当時の事を話し、最初は臍帯脱出の環納が困難で真壁の妻の命を優先にしようとしたが、真壁の妻の手の温もりと自分の息子が生まれた日とが重なり、医者であることを忘れ母子感情が芽生え、母子共に救おうとして却って母子共を救えなかった事を改めて謝罪する。当時の状況を伝えたことで、自らの人となりが真壁に伝わり、提訴が取り下げられ和解に至る。
かつては黒田や西条、橘と同じく本院の救命所属だった。また、橘は元夫。
3rd では、橘と再婚しているが、10歳になる息子・優輔が6年前から移植でしか助かる見込みのない拡張型心筋症を患っており、移植なしで生存出来る時間が残りわずかとなったため、看病に専念し休職を決断する。個人的理由で人手不足の救命を離れる負い目から休職理由を語ろうとしなかったが、息子が病気だということを緋山に知られ全てを話す。その翌日のカンファレンスにて改めて一同の前で謝罪し、事情を理解してくれたことへの感謝の言葉も述べた。第2回以降からはつきっきりで優輔の看病をしているも、優輔と同じく拡張型心筋症を患っている子供が急変した際にはすぐさま応急処置をするなど、休職中でありながらもドクターとしての手腕を発揮する。劇場版には未登場。
▶黒田脩二(くろだ しゅうじ) 演 - 柳葉敏郎(1st - 2nd )
救命センターの医師、フライトドクター、専門は胸腹部外科。
フライト回数800回を超える才能・経験ともに優れた救命センターのエース。かつては翔陽大学病院の本院で勤務しエゴイスティックな性格が災いしての閑職でいたが、ドクターヘリ事業を立ち上げるのに田所から腕を買われ翔北救命にやって来る。ヘリの初搭乗は1998年8月9日。
10年という年月をかけてドクターヘリ事業を軌道に乗せる。前年に引き続き、田所の命令によってフェロードクターの指導を行うことになる。周りには厳しく、とりわけ若い人材を嫌っている。藍沢他フェロー達の赴任初日の際は、「ドクターヘリでは1つのミスも許されない。ミスは即、患者の死だ。」とフライトドクターの厳しさを伝える。藍沢達の成長を見るにつれ、少しずつ彼らを評価するようになる。
1st第8回で八街市内の化学工場で発生したボイラー爆発事故現場で鉄骨が落下した際、白石を庇った為に腕を挟まれ動けなくなり、救出のため藍沢により右腕を切断され、ヘリ搬送される。1st第9回では、森本と藍沢による接合手術を受け縫合は成功したが、外科医としての人生を奪われてしまう。担当は森本。
元妻・北村有里子には、仕事で家族を顧みなくなったことで離婚を言い渡される。息子・健一とは彼が1歳の時に別れており、黒田のことを父親だという事実を知らずにいたが、有里子が父親のことを明かしたと告げ、健一が転院する際は父親と認知され別れる時に手を振られる。新春SPでは、空港へ見送りに向かっているなど、関係は修復されつつある模様。
新春SPでは、田所から救命部長にならないかと話をされるものの「挿管も出来ないような医者がいちゃいけない」と断り[注 17]、リハビリに専念すると伝える。
翔北を去ってからは、二度の神経移植手術と国立中央リハビリテーションセンターで1日2時間のリハビリを続ける。2nd第10回では、田所の見舞いに来て現在は産業医をしていると話している。この時に橘と対面している。
トンネル多重事故や鉄道脱線転覆事故、飛行機不時着事故ではフェローたちに指示を出すなど手助けをする。
3rd 、劇場版には未登場。
▶橘 啓輔(たちばな けいすけ) 演 - 椎名桔平(2nd - 3rd)
救命センターの医師、フライトドクター(2nd ) → 救命センター部長、救命センターの医師、フライトドクター。
翔陽大本院より翔北救命にやって来る。田所に「黒田先生のかわりはあなたしかいない」と言われ、フェロー達のフライトドクター認定を一任される。
普段は陽気で如才のないたち振る舞いでつかみどころがない。よく看護師と飲みに行っている模様。
元々は緋山や三井と同じく患者に感情移入してしまう性格で、過去に24週で取り出された未熟児に対し、救命不可能にもかかわらず経験を積むために挿管の処置をするよう当時指導医だった西条に指導され、そのことに深く悩んだ経験がある。それ以降西条により、医師を職務と割り切る事を身につけるが、後に24週の妊婦が搬送された時に過去の出来事を思い出すなど、本質的には情に厚い。三井とは夫婦関係にあったが、2nd 時点では既に離婚している。離婚については三井に対して「患者遺族とのトラブルを抱えた妻を支えることに耐え切れなかった」と心境を打ち明けている。後に上記の未熟児挿管の件の際は自身を支えてくれた三井に対して、同じように悩んでいた三井を支えず離婚届を出したことは間違っていたと考えを改め、2nd最終回では関係を戻しつつある。
緋山がDNRオーダーを取らなかった事の説明会で、防戦一方だった緋山に対して、「(サイン)させなかったのは、させなかった理由があるからなんじゃないか?それを今ここで話すべきだ。」と、緋山が本音を打ち明けるきっかけを作る。
3rd では、翔北救命センターの部長となり三井と再婚し、拡張型心筋症にかかっている息子・優輔を翔北に転院させる。その後臓器移植の優先順位で優輔が1位となった際には、返事の期限が差し迫る中で本人に拒否されてしまい思い悩んでしまう。しかし見兼ねた緋山の説得により、本人の意思を無視し強制的に移植手術のために三井とともにヘリで転院搬送する。搬送中の機内にて優輔に自分の気持ちをしっかり伝えた。
▶森本忠士(もりもと ただし) 演 - 勝村政信(1st - 2nd )
救命センターの医師、フライトドクター、専門は整形外科。
フェロードクターにも快活に接する救命センターを和ませる存在。休憩中・スタッフステーションで待機中の際は肩のつぼ押しグッズを多用する。
2002年3月17日の初出動以来フライトドクターとして400回以上のヘリ出動を経験している。その活躍ぶりから学会などに呼ばれることもある。
大規模災害時には現場に行かず、救命センターにて医療スタッフ全体の統括指揮を任されることが多い。また、現場でフェローが処置に困った際もCS室から指示を出して、患者を救う事もある。飄々とした性格で患者を前にしても決して熱くなったりすることはないが、「救命の世界に『もしも』は存在しない」という信念のもと救命医として活躍する。
CS・轟木との関係は、毎回気になる素振りを見せるものの相手にされず、1st最終回でやっと2人きりの食事に誘われるものの、フェローの体調に気を遣って当直を代わったのが裏目に出てしまう。2nd第1回で挙式するまでに進展するものの、挙式を挙げる前なのに振り向いてくれない事に悩み、嫉妬から轟木には入院しているニクソンの嘘の病室番号を教えてしまう。しばらくの後、轟木・ニクソンとの三者会談が行われ、轟木から挙式キャンセルを言い渡されてしまう。キャンセル料は轟木と折半する。轟木と一緒に田所の見舞いに行った際は、挙式キャンセルの件は田所に伝わっておらず、終始ぎくしゃくした素振りを見せる。紆余曲折はあったものの、最後は轟木とよりを戻す。
3rd ・劇場版では未登場であり、他の病院に勤務中。
▶名取颯馬(なとり そうま) 演 - 有岡大貴(Hey! Say! JUMP)(3rd )
救命センターの医師、フライトドクター候補生。
名取総合病院の院長兼経営者の一人息子。瑛凜大学医学部を卒業。父の命令で仕方なく翔北救命へやって来る。
同期の中では実力も知識もあるが、医療に対する熱意がなく医師としての自覚が欠如している。暇を見つけては、スマホで調べ物をする。聴診器はゴム管が黄色い物を愛用する。
第5回では出動した際、救助した患者・倉田の骨盤骨折を見落として、二次救急の病院へ搬送してしまう。その失敗を軽く考え、「また次の機会にうまくやればいい」などと他のフェロー達に言い放ったことから、白石に「私たちには次があるが、患者さんに次はない」と一喝されてしまう。
第6回で脳死患者に対する緋山の真摯な対応を見たことで、患者の心に寄り添えない自分自身の冷淡さに気まずさを感じるなど、医師としての在り方を考えるようになる。それ以降は緋山に対して、彼女が親しくしている緒方に嫉妬するほど、強い想いをよせるようになる。
第8回では出動先の成田空港で、患者・堀内豪のラインを取ろうとするが針を刺した直後に患者が覚醒し、更にその弾みで誤って針を緋山の指に刺してしまう。その結果、エボラ出血熱の感染が疑われた緋山が隔離される事態となってしまい、後に感染が否定された緋山が無事に復帰した際には安堵と自責の念で涙を流した。
▶灰谷俊平(はいたに しゅんぺい) 演 - 成田凌(3rd 、劇場版)
救命センターの医師、フライトドクター候補生。
幼い頃にドクターヘリに救助してもらったことがあり、それがきっかけで「人助けができる医者」になることを目指して、翔北救命へやって来る。
真面目で優しいが、スキル的に劣っていることやその事実に対するコンプレックスから自信が欠けており、大事なところでは腰が引けてしまう。一方で、その用心深い性格が患者の隠れた症状の発見に役立つことも多い。
冴島が患者の吐瀉物を浴びて倒れた際には、シアン特有の甘い臭いを感じとり、それが患者の秋本と冴島を救うきっかけになった。
第6回では、横峯とともに現場の冷凍倉庫で救命を行うが、停電が起きてしまう。輸液が少なく暗い状態だったが、白石のサポートと藍沢の励ましを受け、動脈の結紮に成功し出血を止める。
第7回では出動した際にドクターヘリが不時着し負傷したが、自身が不用意な発言でパイロットに焦りを抱かせたせいで事故が起こり、そのために救助が遅れて患者の一人・大島将を死なせてしまったと気に病み不眠症となり、白石のIDを使って大量の睡眠薬を自分に処方する。そんな日々を送る中、駅のホームから転落するという自殺未遂を起こし、印西市消防本部の救急隊によって翔北救命に搬送されるが、命に別状はなくすぐに職場復帰する。
上記の一件の出来事の影響で、ヘリ出動しても現場との無線連絡が出来なくなるPTSDに陥り、白石に当面のヘリ出動から降りる事を伝える。
その後は精神科でのカウンセリングを受けながら勤務を続け、特別編の最後でヘリ出動に復帰している。
▶横峯あかり(よこみね あかり) 演 - 新木優子(3rd )
救命センターの医師、フライトドクター候補生。
小学生の時に観た医療ドラマの主人公に憧れ、翔北救命へやって来る。
積極的で物怖じしない明るくマイペースな性格から、患者やその家族に寄り添い打ち解けるのが早い。前述がきっかけで救命に入ったため少し夢見がちなところがあり、救命現場の厳しい現実に動揺してしまうことが多い。髪をねじりながら話すのが癖。聴診器はゴム管が桃色の物を愛用する。
雪村とは、初めは話しかけるものの自分がすぐ他の事に注意が向いてしまい相手の話を聞いていない事で呆れられることが多かったが、後に打ち解け互いに励まし合うまでになる。
第2回では現場に赴いた際、藍沢から指示され患者の救助プランを立て、ヘリの中で瀕死の患者の処置をする。そのことについて藍沢にダメ出しされた点が多かったが、プランの立て方と前述の処置の方法については評価される。
第6回ではヘリ出動先で麻酔無しで患者の止血をしようと切開するも、患者が激痛のあまり中止を懇願するのに怖気づき、治療を止めてしまう。
第8回では、REBOA(大動脈内バルーン遮断)を提案、躊躇する灰谷を励ましそれを名取が決行し患者を救う。
B-2 フライトナースと看護師 フライトナースは1名でヘリ搭乗する。2名から5名体制で動いていることがドクターヘリ運航表で読み取れる。
▶雪村双葉(ゆきむら ふたば) 演 - 馬場ふみか(3rd 、劇場版)
救命センターの新人看護師、フライトナース。
環境のひどい家を早く出て、一人で生きていけるようになりたかった理由で看護師になる。
プライドと向上心が高く、初期はいち早く周りに認められたいと思うあまり、強い物言いをしたり、患者や他のスタッフに対して一定の距離を置いて接したりと無愛想な態度が目立っていた。フライトナースとして腕を磨き経験を積むことに懸命である一方、患者の家族に寄り添うことや看護師の仕事以外の雑務を必要のないことだと思い毛嫌いしていたが、患者や医師を精神的にサポートするのも看護師の役目であるという冴島からの助言を受け、自ら率先して挨拶をするようになり会話の輪の中にも入るようになる。自らに親しげに話しかけてきていた横峯とは、当初はほとんど相手にしないなどの態度を取っていたが、行動を共にすることも多くなるまでに親しくなり、時折毒を吐きつつも互いに励ましあう仲になる。
一時内勤になった冴島に代わりドクターヘリに乗るようになるが、冷凍倉庫の事故現場で藍沢の介助についた際、フライトナースに復帰した冴島との実力差を思い知らされ、一層の精進を心に誓う。
▶大原澄子(おおはら すみこ) 演 - 池田貴美子(1st ・新春SP)
救命センターの看護師長。滝川の姪が滝川の見舞いに来ていることを緋山に耳打ちした。
▶村田香織(むらた かおり) 演 - 金田美香(1st ・新春SP)
救命センターの看護師。
▶川名陽介(かわな ようすけ) 演 - 川名陽介(1st -2nd )
救命センターの看護師、フライトナース。
▶平野麻美(ひらの あさみ) 演 - 平野麻美(1st -2nd )
救命センターの看護師(1st・新春SP)、救命センターの看護師、フライトナース(2nd )。
▶工藤時生(くどう ときお) 演 - 堤匡孝(1st )
救命センターのフライトナース。
▶辻 陽子(つじ ようこ) 演 - 垣内彩未(2nd )
救命センターの看護師。
▶園田大介(そのだ だいすけ) 演 - HILUMA(2nd )
救命センターの看護師。
▶相田蒼羽(あいだ あおば) 演 - 相田雄一郎(2nd・3rd )
救命センターの看護師(2nd)、救命センターの看護師、フライトナース(3rd)。
▶広田扶美(ひろた ふみ) 演 - 下垣真香(3rd )
救命センターの看護師。3rd 第3回にてドクターヘリの空気が汚染されていることを緋山と藤川に伝える。第8回では職場復帰した灰谷が治療に使用する薬品について何度も確認するため文句を言う場面もある。
Bー3 看護師
演(1st - 新春スペシャル) - 赤澤輝美、浅野文代、石川泰子、小河慶子、加古臨王、加茂杏子、桔川友嘉、倉田麻由子、鯉沼トキ、七味まゆ味、鷹野優二、高見綾子、辻村麻衣子、土屋史子、中島愛子、東恩納笑子、松井正樹、松木研也、松本江世、三原伊織奈、宮本行、森山静香、安岡直、安田裕、渡辺加奈子ほか
演(2nd ) - 小河慶子、すぎもとみさき、津野眞由美、中島翔、夏秋佳代子、西村紗也禾、東恩納笑子、藤代善之、松井正樹、米澤詩織、梨沙帆、渡辺京ほか
演(3rd / 劇場版 / 特別編「もう一つの日常」) - 青野楓、安藤彩華、石田美媛、市川大貴、市原茉莉、今澤明日香、大根田歩、小俣里奈、加賀美茂樹、加納七海、栗原遊子、黒木類、小曽根章央、佐倉星、佐々木さくら、佐藤栞菜、佐藤侑梨、鈴木悠貴、髙谷心也、田尻宰、津野眞由美、永坂有理、夏秋成美、七海映子、錦戸梨絵、星いづみ、松岡真衣、松長ゆり子、光平崇弘[41]、美波利奈、吉岡圭介、渡辺優美
C 救命センターの看護師。 C-1管理職 ▶田所良昭(たどころ よしあき) 演 - 児玉清〈特別出演〉(1st - 2nd )
救命センター初代部長、救命センターの医師。専門は内科だが外科的オペも一通りこなす。
若い時に勤めていた大学病院の人間関係に嫌気がさし病院を逃れ、鹿児島沖の小さな離島で20年間1人で医療に従事していた時期がある。
その後本院の救命に来て、後にドクターヘリ事業を立ち上げる。ドクターヘリを導入した当初は、みすぼらしいヘリポートに小さなヘリが止まっているだけの救命センターだったが、黒田を呼び寄せ10年という年月をかけ、翔北を県内有数の救命センターへと育て上げる。
大規模災害などで負傷者が多く搬送される場合には、他の医師と共に初療室で治療をする。部長の立場でフェロードクター達を見守り応援し続ける。フライトドクター育成は、シニアドクターの下で現場で経験を積ませ、技術を身につけさせる方針。
黒田を救命センターに呼び寄せた事で、彼が右腕を切断し外科医としての人生を奪ってしまった事、彼の家庭を壊してしまった事に責任を感じている。
2nd第8回で部長室に仰向け状態で意識不明となる。CT検査の結果、動脈瘤の血栓が飛んで脳幹を圧迫して引き起こしたものと診断される。西条による血栓摘出および血管形成術が行われ、動脈瘤が血管壁に癒着して椎骨動脈を遮断出来ないため止血するのに困難を極めたが、万が一に備えて呼んだ心臓外科医・町田による循環停止法で体温を下げて血液の循環そのものを停止した状態にされてから、西条による手術が再開される。体温を下げた状態が予定以上に長くかかったものの、後遺症もなく一命を取り留める。 3rd では未登場。
C-2 救命センター以外の医療関係者 ▶西条 章(さいじょう あきら) 演 - 杉本哲太
翔北病院の最年少脳外科部長。★黒田とは学生時代から切磋琢磨してきた仲で、長年のライバル。
「医学は本質的に不確実、同じ手順、同じ環境で同じ医師が手術を行っても助かる患者と助からない患者がいる。全力は尽くすが、結果は医者の手を離れたところに存在する。」というのが信条。
どんな難しい手術でも、親族や親しい関係者の手術でも、感情を表に出さず「いつも通り」と平常心を持って常に挑み、「医者は神じゃない」と救命の限界と現実をわきまえた冷静な一面を持つ。
かつては本院で救命医として勤務する。その時に研修医だった橘の指導医を務める。
やがて、脳の神秘に魅せられ、さらには自分のスキルへの自信も手伝い、より難しい手術を求め脳外科へ転科する。脳に損傷のある患者は救命では手が出せないということもあり、救命からのコンサル依頼を受ける。たびたび呼び出される救命には「人使いが荒い」「尻拭いはこのへんでいいか?」と愚痴をこぼすことが多い。
一方で、白石に「怖い上司に潰されないようにね」と黒田に向けた揶いの意も含みつつ激励したり、黒田の元妻・北村有里子や黒田に対し息子・健一のことを気遣ったり、橘と三井のお互いに似た弱い一面を気遣ったりする。
3rd では藍沢・新海の直接の上司として登場する。救命からのコンサルには、自身は携わっておらず後進の新海に一任している模様。
▶春日部(かすかべ) 演 - 田窪一世(1st・2nd )
1st第5回から登場。翔北病院の事務長。病院内のもめ事は当事者に対して必ず口やかましく言い、もめ事が解決すると必要以上に喜ぶ。
▶相馬(そうま) 演 - 隈部洋平(1st・2nd 、3rd第7回)
1st第6回から登場。翔北病院の顧問弁護士。
1st第6回では、三井の訴訟に対して彼女に徹底抗戦するよう促す。
1st第9回では、安全管理委員会では、フェロードクターの無能さを指摘し、フェロー制度およびフライトドクター制度の存続に対して批判的な立場をとる。
2nd第7回では、緋山がDNRオーダーを取らなかった事に対する証拠保全申立事件を謝罪しない徹底抗戦で進める方針。家族の一言が簡単に息の根を止める事で緋山のキャリアを終えるのは不本意と述べる。
3rd第7回では、調査委員会においてドクターヘリ着陸失敗のせいで、患者1人が死亡したかの報道をした事に対する因果関係の有無を救命スタッフ・ヘリ運航スタッフに問い詰める。
▶岡崎(おかざき) 演 - 三谷悦代(2nd第7回、3rd第7回)
2nd で翔北病院の副院長として登場。緋山に無期限の医療行為禁止を言い渡す。
3rd で翔北病院の理事長として登場。救命に2週間ドクターヘリ出動停止、ヘリ運航スタッフの早川・鳥居に当面のドクターヘリ搭乗禁止を言い渡す。
▶新海広紀(しんかい ひろき) 演 - 安藤政信(3rd 、劇場版)
翔北病院の脳外科医。★藍沢をライバル視している。
腕が確かなだけでなく、人心掌握術にもたけている脳外科のエース。トロント大へのレジデント候補という一つしかない席を藍沢と争っている。
藍沢が救命に移ってからは、救命からのコンサルを受け持つ。
第7回にて、第4回終盤で急変して藍沢が執刀するはずだった天野奏の脳腫瘍摘出手術中に、ICU患者の容体急変で藍沢が途中離脱せざるを得なくなり、腫瘍からの出血多量で命の危険があったためやむなく執刀する。
第8回にて、奏の執刀に踏み切った際、自分が腫瘍を切れば藍沢を出し抜けるという思いがあったと藍沢に告白する。手術は十分に成功しており予定通り藍沢が執刀しても結果に大きな違いはなかったとはいえ、手術に競争意識を持ち込んだ上に奏の後遺症も防げなかったことで、藍沢共々罪悪感を抱えることとなる。
最終回では救命からの要請で千葉新都市地下鉄の崩落事故現場に出動し、重症頭部外傷の患者の治療を担当する。
▶井上宣顕(いのうえ のぶあき) 演 - 滝藤賢一(3rd第4回・第6回・第9回)
翔北病院の循環器内科医で橘の親友である。橘たちの苦悩を目の当たりにし、献身的に橘親子のため力を尽くしている。
▶二宮 栞(にのみや しおり) 演 - 泉里香(特別編SP)
灰谷のPTSD克服のためのカウンセラー。翔北病院の精神科医師として働く。
D ドクターヘリ運航スタッフ パイロット・整備士は各1名でヘリ搭乗し、CSは1名で指示する。パイロット・整備士は各2名、CSは1名または2名体制で動いていることがドクターヘリ運航表で読み取れる。
▶梶 寿志(かじ ひさし) 演 - 寺島進(1st - 3rd 第1回)
航空会社に所属している飛行時間3,000時間超のドクターヘリのベテランパイロット。
遊覧ヘリや報道ヘリを担当していたが、藍沢たちフェローシップが入る一年前からドクターヘリを担当するようになる。
いつも陰ながらフェロードクター達を応援し、フェロードクター達が悩んでいる時はさりげない言葉で励ます。藤川と一緒に森本をからかうことが多い。
17歳年下の妻がおり、いつもかわいらしい愛妻弁当を持参している。2nd第8回では、かつて今の妻と親友が結婚した際に、それを祝福しつつも半分以上嫉妬したせいで親友が死んだと思い込み、懺悔の気持ちも込めて毎日欠かさず電話して、2年7カ月23日をかけて妻との結婚に至った事を、ドクターヘリに医療用具を詰め終わった冴島を眺めている藤川に語る。
ヘリの離陸前に安全のお守りを握り締める習慣がある。2nd第10回で、田所の手術成功祈願を込めたお守り数個を田所に渡すように冴島に頼む。
3rd では同じくドクターヘリパイロットの早川が主に出演のため、第1回のみ出演。劇場版では未登場。
▶安西康行(あんざい やすゆき) 演 - 樋渡真司(1st - 2nd )
航空会社に所属しているドクターヘリの整備士。
▶轟木聖子(とどろき せいこ) 演 - 遊井亮子(1st - 2nd )
コミュニケーションスペシャリスト。翔北病院の運航管理CS室で、ドクターヘリや消防・救急にランデブーポイントの指示や患者・現場情報の伝達、患者の受け入れ先病院の打診を行う。梶や安西と同じく航空会社に所属している。
1st第8回でアメリカ人の彼氏がいる事を明らかにするが、1st最終回で彼氏・ニクソンが妻子持ちであることが分かり別れる。別れる告白をした時に森本を食事に誘うが、当直のため代わりに整備士の安西を誘おうとする。2nd第1回で森本と挙式をする予定で話を進めていたが、2nd第3回で元彼・ニクソンが入院していると知り動揺する。2nd第4回でニクソンにお姫様だっこされている写真を見つめ、森本・ニクソンとの三者会談を提案する。2nd第6回で森本・ニクソンとの三者会談が実現し、森本との挙式をキャンセルする。2nd最終回で森本とよりを戻す。3rd以降未登場。
▶町田響子(まちだ きょうこ) 演 - 伊藤ゆみ(3rd 、劇場版)
コミュニケーションスペシャリスト。翔北病院の運航管理CS室で、ドクターヘリや消防・救急にランデブーポイントの指示や患者・現場情報の伝達、患者の受け入れ先病院の打診を行う。飛行機オタクで、出動要請のない時はCS室で飛行機のプラモデルを作っている。エリザベスと名付けるヘビをペットとして飼っている。
▶早川正豊(はやかわ まさとよ) 演 - 伊藤祐輝(3rd 、劇場版)
第2回から登場。航空会社に所属しているドクターヘリのパイロット。要請先の患者情報を聞いて「助けたい」という思いに動揺して運航に支障が出てはいけないという考えを持っており、運航時は患者情報などの無線は一切聞かないようにしている。第7回で出動先の習志野市内の市営グラウンドで着陸しようとした際にダウンウォッシュで砂埃が舞い、視界不良に陥り方向感覚と高度感覚を失ってしまい、着陸に失敗。機体のメインローターを木に接触させてしまい、ドクターヘリが運航できなくなってしまう。調査委員会を通じて当面の間ドクターヘリ事業から外されることとなったが、最終回終盤で復帰する。
▶鳥居 誠(とりい まこと) 演 - 岩井拳士朗(3rd 、劇場版)
航空会社に所属しているドクターヘリの整備士。赤いフレームの眼鏡をかけている。
第7回でのドクターヘリ着陸失敗による責任として、調査委員会を通じて当面の間ドクターヘリ事業から外されることとなったが、最終回終盤で復帰する。
E 患者(準レギュラー) ▶藍沢絹江(あいざわ きぬえ)〈82〉 演 - 島かおり(1st - 2nd)
1st第5回から登場。藍沢耕作の★父方の祖母。夫とは若い頃に死別し、その後は両親のいない耕作を一人で育ててきた。
1st では、買い物をしている時に転倒して大腿部骨折で翔北に救急搬送される。見舞いに訪れた耕作の事を思い出せなくなっていた事から、転倒のショックが原因で認知症の症状が出ていると診断される。その後は小銭を誤飲したり、取り上げられた財布を必死に捜しまわったりしてせん妄がひどくなり、一時はベッドにベルトで押さえつけられる。財布を持って耕作と一緒に売店に行った時は、品物を買い漁る。初めは白石に担当されるが、黒田により身内に世話になるのが認知症改善には効果的との理由で、耕作に担当変更される。
新春SP版では、リハビリや精神的ケアが功を奏して本格的な認知症に至ることなく症状が改善し、耕作の事を思い出す。退院後は特別養護老人ホーム「青雲の里」に入居する。
2nd では、肺炎を起こし翔北に救急搬送される。入院中の「殺した。お前が夏美を殺した。」といううわごとは、耕作が親の真相を知ろうとするきっかけとなる。第8回で退院する。最終回で耕作と一緒に夏美の墓参りに行く。
▶田沢悟史(たざわ さとし) 演 - 平山浩行(1st・2nd )
1st第7回から登場。元々は心臓外科医で冴島の恋人。冴島の兄の勧めで学生だった冴島の家庭教師になる。同期の心臓外科医の中で最初に執刀した事に誇りを持つ。筋萎縮性側索硬化症 (ALS)を患っており余命は数年。かつて包丁で頸部を切り自殺未遂を起こす。これらの事から恋人である冴島に避けられるが、1st最終回でよりを戻す。
その後も病状は悪化の一途を辿り、死期が近いことを感じて、2nd第1回で自らの意思で延命拒否の同意書(DNRオーダー)にサインをする。2nd第2回で急変し最期まで入院する事になる。2nd第5回をもって平成22年2月5日午前10時12分に他界した。その後、遺体は病理解剖され、前日まで酸素濃度確認をして自分の病と向き合い病理解剖の数値を示した事によって、白石から彼の両親に「田沢さんは最後まで医者でした」と告げられた。担当は藍沢だけだったが、後に白石も加わる。
▶大山恒夫(おおやま つねお) 演 - 古本新乃輔(1st - 劇場版)
1st第7回から登場。ニューハーフ。バンコクで性転換手術を受け絶食しなければならないのに機内食を食べ腸閉塞を起こし救急搬送される。自らを“メリージェーン洋子”[注 36] と名乗り、病室のベッドの名前も自分で消して変える。その後は電話で彼氏にふられた事によりケーキを大食いして再び腸閉塞を起こし、田所と三井による緊急手術を受ける。担当は白石。
2nd では、スナック「すれちがい」をトムと一緒に経営しており、担当だった白石は時折顔を出している模様。3rd では、店がバー「めぐり愛」に代わっている。藍沢のことをいたく気に入っている一方で、白石と緋山にはブスと罵る。
▶橘 優輔(たちばな ゆうすけ) 演 - 佐藤瑠生亮(2nd )、歸山竜成(3rd)
橘と三井の息子。2nd は写真のみ出演。
3rd の物語開始の6年前に拡張型心筋症が判明して、3年ほど前から補助人工心臓を装着している。3rd第1回で翔北に転院する。同病院で入院している17歳の男子高校生が脳死状態となり、移植可能な心臓が来るかもしれない可能性があったが、井上が橘に臓器移植順位は2位と伝えられ、その時点での臓器移植はなくなる。
しばらくして臓器移植順位が1位となったものの、橘が自分の病気が悪化して以降心の奥で他の子供が死ぬのを待つようになったことを感じ取っており、尊敬する父の心を自分の存在が歪めてしまっていると感じて生きる気力を失い、移植を拒否する。しかし、緋山の説得を受けた橘に無理やりドクターヘリに乗せられて城南循環器医療センターで心臓移植を受け、自力で立って歩けるまでに回復する。移植に向かうヘリの中で、自分に生きてほしいと強く願う橘の言葉を聞かされたことで、最終的には無理やりにでも心臓移植を受けさせてくれたことに感謝を示し、将来は父親の様な立派な医者になると告げる。
▶天野 奏(あまの かなで)〈14〉 演 - 田鍋梨々花(3rd)
第2回から登場。将来を期待されるピアニストの少女。検査結果で3.5cmもある小脳血管芽腫と診断され、すぐに手術をしないと命に関わることから両親はそれを望んでいるが、手指を動かす神経に腫瘍が入り組んでいるため後遺症が残る可能性が高いことからピアノが弾けなくなることを恐れ、本人は手術を拒んでいる。しばらくの後、痙攣を起こして脳外科に搬送され入院することになる。
入院中に頭痛や嘔吐がひどくなり早急の手術が避けられなくなった時、藍沢から必ずピアノが弾き続けられるようにすると約束されたことで彼の執刀を条件に手術を承諾し、翌朝に痙攣を起こして緊急手術を受ける。その甲斐あって回復するが、右手に麻痺が残り落胆し続けるようになる。
その後、藍沢から手術中の他の患者の急変によって腫瘍は新海が取ったことを打ち明けられ、最後まで手術する約束を破ったことを謝罪されるが、それ以降藍沢を恨み続けるようになる。しばらくの後、新海から「藍沢は後遺症が残れば恨まれたり訴訟になる可能性も覚悟の上で、手術を承諾させ奏の命を救うために困難な約束をしたのであり、キャリアや向上心のために手術を行った自分とは違う」と、藍沢のことを許すよう頼まれる。その後はリハビリを続けている時に顔を見せた藍沢に対し、ピアニストとして復帰する意欲を語るなど、前向きな姿勢を見せるようになる。
▶緒方博嗣(おがた ひろつぐ) 演 - 丸山智己(3rd ) 第3回から登場。ミシュラン1つ星を獲得した料理店のシェフであるが、食材のイワナを釣っていた際の転落事故による中心性頸髄損傷で両腕に回復困難な麻痺が生じ、細かい作業が困難となってしまう。復帰に意欲を見せているがシェフの座を弟子(植木祥平)に奪われる。緋山に好意があるような行動を多々しており緋山も好意を寄せているが、既婚である。第5回で離婚を決意し、離婚届の証人欄への署名を緋山に頼む。第7回でリハビリ病棟へ転科する。
離婚してからは緋山とますます親密になり、第8回で彼女がエボラ出血熱の感染疑惑により隔離された際は禁止されているにもかかわらず見舞いに行ったり、その後はデートしたりするようになる。
現在は上総リハビリテーションセンターでリハビリしている。
F その他(準レギュラー) ▶白石博文(しらいし ひろふみ) 演 - 中原丈雄(2nd )
明邦医科大学の教授で白石恵の父。田所と大学の同期生。高名な心臓内科医だが、ステージIVの肺癌を患っており余命は長くない。
医師として現場に立てなくなるまで後進の育成にあたろうと、学会や講演に全国を飛び回っている。恵に東都大学の循環器外科へ進むように薦める。自身の講演会に来た白石に直後まで批判されたが、誤解されたままだと後悔する事となるため真相を打ち明かす。
第10回で講演先の青森に向かうため搭乗した旅客機が不時着。自らも重傷を負いながら救護所には行かず、レスキュー隊と共に一次トリアージを行い、現場に到着した恵と再会後は共に負傷した乗客の処置にあたる。
乗客の負傷処置が一段落した後、左太腿の負傷の他に実は右足を骨折していた事が分かり翔北に入院する。妻には散々怒られる。
▶藍沢誠次(あいざわ せいじ) 演 - リリー・フランキー(2nd)
藍沢耕作の父で絹江の息子。★塾講師で以前は夏美と同じ研究職。受付で「山田一郎」と偽って実母である絹江の見舞いに行く。優秀で常に前を行く夏美への僅かな嫉妬から、妊娠・出産によって夏美にキャリアの遅れが出れば、自分と同じ場所に引きずりおろせるのではという思いを抱く。そのため、自分の存在が精神的に不安定となった夏美の重荷になるのではという考えから離婚して家を出ており、夏美の死後は絹江に頼んで耕作には自分も死んだと伝えさせる。
これらの件が原因で、生存を知った藍沢からは不信感を抱かれ、影で「嘘ばっかりだな」とまで言われる。
元妻である夏美の墓参りは、藍沢と絹江に内緒で毎年夏美の命日の翌日に行く。耕作と鉢合わせした際は、耕作から命日に墓参りするように言われる。
劇場版でもなお、耕作との距離はあまり近くはなっておらず、耕作の緊急連絡先にも名前は登録されていなかった。 (Wiki)
ーーー 初版20240105/0312 ※次数オーバー 時節項は別記させて頂きます<()>