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閣議決定は、さながらサイン会。閣僚という忖度する才能に長けた人物がする単なる合意の儀式に過ぎず、なるほど、これでは公開できない

2017年05月02日 16時17分48秒 | 安倍某とそのお友達
〔資料〕

「国民に非公開の週2回サイン会 こんな防衛大臣で大丈夫か」

   NEWS ポストセブン (5/2(火) 7:00配信)

☆ 記事URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170502-00000007-pseven-soci

 一般国民には公開されていないが、週2回、大臣たちによる“サイン会”が開かれているのをご存じだろうか?

 開催は毎週火曜日と金曜日の朝8時すぎから20分間ほど。テレビや新聞などによる取材は禁止。場所は首相官邸4階──。別名、「閣議」である。
  朝鮮半島が緊迫している。日本は今、危機に脅かされている。
 核ミサイルのボタンを握る“若き3代目”が挑発をエスカレートさせ、刻一刻と状況が変化する中、政治家たち、とりわけ重責を担う大臣らは国民の生命と財産を守るために何をやっているのか。
 例えば北朝鮮で大規模軍事パレードが行われ、中距離ミサイルが発射(失敗)された直後の4月18日の閣議の議題を見てみよう。
〈衆議院議員初鹿明博(民進)提出 総理夫人の選挙応援の随行に関する質問に対する答弁書について〉
〈衆議院議員宮崎岳志(民進)提出 安倍昭恵内閣総理大臣夫人が動物愛護団体のメンバーとともに福島県の被災地を訪問したか否か、及び総理夫人付職員が同行したか否かに関する質問に対する答弁書について〉
〈衆議院議員長妻昭(民進)提出 教育勅語を道徳科の授業で扱うことに関する質問に対する答弁書について〉
 中には北朝鮮に対する制裁に関する案件も2件あったが、多くが“昭恵氏問題”などに関するものだった。別の日の議事も、似たような調子だ。
 法務大臣経験者が語る。
「官房長官や官房副長官が議事を進めている間、大臣たちの多くはずっと“サイン”をしている。閣議決定した答弁書などに、確認の花押(署名の代わりに書く記号)を書いているのだ。書類が大量にあって、次から次へとサインし続けるだけ。議題に質問が出たり、議論されたりすることはまったくない」
 閣議は“意思決定するための儀式”でしかないから、そこで細かな議論をすることは意味がないと考えることもできるだろう。しかし、これだけ日本が危機に晒されている中、全大臣が集まる場で安全保障に関する議論が交わされず、「総理夫人付職員ウンヌン」の答弁書にサインしているだけとは、国民が知れば驚くだろう。閣議取材を禁止しているのは、見せられないほどどうでもいいことをしているということ自体が“国家機密”だからではないか。

 危機感がないのは閣議の最中だけではない。
 同日の閣議終了後の8時47分、稲田朋美・防衛相は官邸エントランスに現れた。記者による囲み取材が始まった。繰り返すが、北朝鮮が中距離ミサイルを発射した後のタイミングだ。稲田氏はこう語った。
「女性自衛官比率の倍増という目標を掲げた『女性自衛官活躍推進イニシアティブ』を昨日決定しました」
「時代と環境に適応した魅力ある自衛隊を目指して、女性の採用拡大、配置制限の実質的な全面開放、勤務環境の整備を行い、女性活躍を推進します」
 女性自衛官の活躍を推進すること自体は悪いことではない。しかし、このタイミングで「魅力ある自衛隊」という言葉がいかにトンチンカンなことか、ご本人はわかっていないようだ。
 質疑応答に移り、「ミサイルが領海に落ちた場合、直ちに武力攻撃事態に認定できないのか」と問われると、稲田氏はこう答えた。
「検討を行っているという事実はございません」
 これが日本の安全保障の現実なのだ。女性問題による、中川俊直・経産政務官の辞任。「学芸員はがん」発言による、山本幸三・地方創生相の陳謝。そして対する野党は、“昭恵氏問題”やこれらのスキャンダル・失言で政権を追い詰めようと血道を上げる。
 マスコミも同様だ。山本有二・農水大臣の会見(4月11日)では、最後に記者からこんな質問が出た。
「浅田真央さんが引退を表明されましたが、これについての受け止めをお願いします」
 山本氏はこう答えた。
「大変残念で仕方がありません」「非常にスター性のある、輝けるアスリートであると思っておりましたし……(以下略)」
 こんなに危機感がないことが、「大変残念で仕方がありません」。
※SAPIO2017年6月号

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