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原発担当記者 / 「日本の核燃料サイクルの今後について」

2015年11月13日 01時30分21秒 | マイナンバー
〔資料〕

「日本の核燃料サイクルの今後について、原発担当記者の解説です。」

   FNN(11/07 18:43)

☆ 記事URL:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00307801.html


日本の核燃料サイクル政策の中核として存続していた「もんじゅ」に、黄色信号がともっています。
「夢の原子炉」といわれた、もんじゅ。
しかし、ずさんな安全管理体制によるミスが続き、存続の危機にあります。
日本の核燃料サイクルの今後について、フジテレビ原発担当の加藤 崇記者の解説です。

まずは、もんじゅについて、おさらいする。
もんじゅが、初臨界を達成したのは、1994年。
翌年1995年には、事故で運転を停止した。
2010年、14年ぶりに試験運転が行われたが、3カ月後に、再び事故で運転停止した。
さらに2012年、およそ1万点の機器の点検漏れが発覚。
翌年5月、安全管理体制が整うまで、事実上の運転禁止命令が出されたが、そのあとも、新たな管理体制のミスが相次いで発覚していた。

(振り返っても、本当にトラブル続き。4日には、原子力規制委員会が、来週にも文部科学省に勧告することを決めた。勧告の内容は、現在、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構には、運転を任せるべきではないと、半年をめどに、新しい担い手を示してくださいと。そもそも、もんじゅは、何をするために造られた?)
もんじゅとは、通常の原発とは違う、次世代原子炉の研究炉。
使用済み核燃料を再処理したものを使って、発電しながら、使った以上の燃料を新たに生み出すことができる。
エネルギー資源の乏しい日本においては、電力供給の安定に役立つと期待され、造られた。
そのため、日本では、もんじゅ内にエネルギー資源を安定的に確保するため、使用済み核燃料から、ウランやプルトニウムを取り出し再利用する、「核燃料サイクル」という政策をとっている。
2014年4月のエネルギー基本計画でも、政府は、核燃料サイクルの継続を打ち出している。

(そうした方針を打ち出しながら、一方では、ずさんな管理が続いていて、原子力規制委員会は勧告を出す。新しい受け皿を見つけなさいということ。今後、どうなっていく?)
新たな受け皿としては、候補として、新たに国の法人を作る。
もしくは、電力会社や原発メーカーといった、民間企業が考えられる。
しかし、新たな法人では、単に看板の付け替えになるおそれがあり、認められない可能性もある。
一方の電力会社などは、現在、原発を動かせず、経営が苦しい中、利益の見込めない、もんじゅを引き受けるのは難しく、新たな担い手がいるかは、不透明な状況となっている。

(さらに、気になるキーワードは、「世界も注目 もんじゅの行方」。もんじゅが実際に稼働したのは、わずか250日にもかかわらず、これまでに1兆円が使われ、年間200億円の維持費までかかっている。莫大(ばくだい)だが、こうまでして続けていく理由は?)
1つあるとすれば、国際社会からの目。
実は日本は、もんじゅが運転で使用するプルトニウムが、多く保管されている。
その量は、およそ10.8トン。
原子爆弾を1,000発以上作ることができるといわれている。
これが、国際社会から、核兵器に転用するのではないかと疑念を持たれていることにもつながっている。
このため政府は、もんじゅを何とか運転して、保管しているプルトニウムを使うという看板、それを簡単に下ろせないような事情があるとみられる。




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