福島で一体、「石棺」は可能なのか？

福一の原子力事故後、

なぜ、

チェルノブイリのように石棺で

原子炉を

覆ってしまわないのか

疑問だった――。

今日、

その謎が解けた。

すなわち、

現在の科学技術では

「できる」

とは言えなかったのだ。

日刊ゲンダイが

原子力学者の小出裕章氏の

「世界」（岩波書店刊、５月号）に寄稿された

論稿を紹介していた。

それによると、

チェルノブイリの場合は、

地上に

石棺を作れば足りた。

収束作業に６０万～８０万人が

作業にあたった。

それでも、

事故後２７年経って石棺はボロボロだ。

これに対し、

福島の場合は、

地震で地下の構造物も壊れているために、

地下にも

石棺を作らねばならないのだ

（下記〔資料〕

見出し記事「あれだけ過酷な事故を経験しても原発推進に走る破廉恥」のところ参照）。

素人判断で考えても

「地下にも

石棺を作らねばならない」

という状況下での

作業は、

途轍もなく困難なものだろうという想像がつく。

しかもチェルノブイリの方は、

何だかんだ言っても原子炉一基の事故だ。

福島の方は、

四基も事故っている。

事故収束が

もし可能としても遥か先の未来の話になる。

現在のところは、

事故収束のとっかかりの鉄則である

核分裂生成物を

「閉じ込める」という目標さえ達成できていない。

「風評」

という言葉が

日本全国に広がっているが、

この言論テロのお陰で、

我々は、

現実に日本全国に拡散している

核分裂生成物の

脅威を知らないままでいる。

知っても

騒がないように条件づけられている。

たとえば、

ジョージ‏@GeorgeBowWowさんの次のようなツイートを読んで

どれだけの人がリツイートするだろうか

（今、この記事を書いている段階で

７４のリツイートだ）。

――【非科学的なのは日本側だ！放射性廃棄物並みの100Bqの食品基準、事実上の無検査出荷、横行する産地偽装etc もう日本製は安全ではない。 台湾の認識が正しい！】日本の食品に台湾が新規則
放射性物質を警戒
琉球新報 2015.4.15 〔8:32 - 2015年4月15日 〕――




〔資料〕

「安倍政権はまるで悪魔如きである　浮かれる政府の裏の犯罪」

　　　日刊ゲンダイ（４月１６日付〈１５日発行〉）




典拠：KK‏@Trapelus さんのツイート〔15:55 - 2015年4月15日 〕