のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

性奴隷は、この国の国策だった

2014年10月11日 21時27分31秒 | 天皇制と戦争
「『日本が国ぐるみで性奴隷にした』との、

いわれなき中傷がいま世界で行われている」などと

安倍某が唱えている。

しかし、現実問題として、

「いわれ」があり過ぎるではないか。

たとえば、

ポツダム宣言受託直後の

1945年、8月18日、

「性の防波堤」

と称して

米兵と日本女性が出会う仕組みをつくったという

(10月13日(11日発行)付の日刊ゲンダイ記事

性奴隷は、この国の国策だった」参照)。

米軍向けの、その慰安施設は、

「特殊慰安施設協会」

(Recreation & Amusement Association)

と呼ばれ、

協会本部が東京都京橋区銀座7丁目にあったとのことだ。

大蔵省が

3000万円、

現在なら億単位での融資を

認めたという

(もっとも、GHQがこんな破廉恥な団体を認めるわけがない。

施設の実態が発覚するや

直ちに解散させられたようだ。

しかし、一旦、娼婦に身を落としてしまった女性が

立ち直るは難しく、

以降、街に「パンパン」と呼ばれる

街娼が溢れることになった)。

日本政府の

「米国兵士の相手をさせる」という、

この感覚の

根っこにあるのは、

戦地での

「慰安所」の発想そのものだ。

中曽根康弘元首相は、

元海軍士官らとともに思い出を寄せた手記に

こう記している。

曰く、(原住民の女を襲う…(略)…かれらのために

慰安所を作ってやった云々。

安倍某らは、

従軍慰安婦をもって

女性の性奴隷制度とする場合の

性奴隷”の意味を

曲解したままに考えるのを避けているかのようだ。

改めて問おう。

何がどう性奴隷なのか、を。

囲い込む、

そのやり方(強制性)だけで決定されるわけではない。

「女性を物として扱う」

ということに、

その本質がある。

同志社大学教授、岡野八代氏(現代政治理論)が

『女性のためのアジア平和国民基金』

に慰安所の使用規則があり、

それによると、

支那人1円云々などと値段まで決めてある。

抵抗して、

脱走できるのか。

そもそも外に出る自由さえない。

逃げ出すことが不可能

となったら、

奴隷と呼ばずして何と呼んだらいいのか。

人権感覚がないから、

甘言に乗せられ

騙された方が悪いと見えるのだろう。

連れてくる態様だけを見て

安倍某は、

「いわれなき中傷」などと

大仰なことを言っているように思える。

そしてもっと問題は、

現在の、

この日本において、

JK(女子高校生)の売春ビジネスが

放置された状態にある

ということだ。

JKだけでなく、

普通の主婦もパチンコで負けた後、

街角ですり寄ってゆくという。

生活保護など、

余りにも貧弱なため、

日本では

セーフティネットが機能せず、

実質上、

「住むところを用意する」

風俗業界が

社会保障の役割を果たすという、

大変、みっともないことになっている。

それもこれも

日本の女性の貧困率12・7%。

単身女性の3分の1が

年収114万円未満だという生活が反映してのことだろう。

このまま飢えて死ぬかどうかという

追い詰められた環境下で、

性風俗を選ぶな

という方が無理な注文だろう。

安倍某は、

指導的立場の女性が

「輝く社会」を口にするが、

まず、暗いじめじめとした境遇に沈んでいる女性をこそ、

引き上げるべきだと思う。

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