のんきに介護

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橋下市長は、どのような政治観の持ち主か (森田実氏の見立て)

2012年08月23日 00時15分05秒 | Weblog
政治評論家の森田実氏が、

『「橋下徹」ニヒリズムの研究』(東洋経済新報社刊)

という著書において、

橋下氏の分析をしてます。

「語録から橋下市長の政治信条に迫る」 

(EJ第3369号)

として、

その考えを

まとめたサイトがあります。

こんな感じで

橋下氏の考えが紹介されています。         

… … …

≪特徴、第一≫

橋下市長が「憲法改正論者である」ことです。


「橋下語録」から、

憲法改正に関するものをピックアップする

と次のようになります。

一つ目は、首相公選制。

*「大統領制は天皇制に反するので、

憲法を改正して


(天皇制を廃止)。

首相公選制を目指すべきだ

ということです。

二つ目は、戦争放棄を称揚する9条の破棄。

*「憲法9条は、

自分が嫌なことはしないという価値観だ。

自己犠牲しないのなら、

僕は別の国に住もうかと思う
」と言われます。

「戦い」があるから、

花と散る犠牲という尊い行動が見られる

と言いたげです。

確かに、戦争があれば

民間の人が

大勢死んでゆきます。

純粋に「犠牲」を求めていけば、

そんな、

子どもや老人、女性と言った

戦闘員でない人達の

玉砕を求める他ないでしょう。

それが望ましい事柄なのでしょうか、

美しいこととして、

尊ばねばならないのでしょうか。

はなはだ疑問です。

大本営の指導者である公達が

戦争末期、

特攻隊を戦術として認める会議がなされたとき、

「亡国じゃ、亡国じゃ」と

狂気乱舞。

小躍りして

本土決戦の近い日を喜んだと言います

そんな話を聞いても、

理解不能。

背徳者が政権中枢にいたのかと思うと、

腹立たしいだけでした」

(NHKスペシャルで

特攻隊の起こりを跡づける

番組がありました。

それを

観た印象を

率直に言わしてもらいますと、

国が滅ぶ事態を愉快に感じる人たちが中心になって

若者を死地に追いやりました。

それって、

どういう感受性なのか、

そこがそもそも理解できないです。

A級戦犯と呼ばれる人達には

謎が多いです。

亡国を夢見られないなら

愛国者でない?

それなら、

愛国者への道は、

己を殺すにも等しく、

そっち方向には

歩まない方がいいでしょう)。

三つ目は、、

参議院の廃止です。

*「参院廃止は国会議員は絶対認めない。

既存の仕組みでやってきた人は船中八策は受け入れられない


のだと言われます。

これは、

政治にスピードを求める者なら、

一院制を

望ましく感じるのはある意味、

当然です。

ただし、審議に

慎重さが欠けてしまいます。



≪特徴、第二≫

ご存じのように

橋下氏には

独裁政治への傾斜があります。

                      
*「独裁政治にならぬよう民主主義がある。

権力者が意思を通そうとすれば、

民主主義のコストとしてお金がかかる


        
というのが

独裁制の正当性根拠でしょうか。

政治に安上がりな効率を求めるのなら、

独裁制は、

必須な課題です。

森田実氏は、

独裁的強権政治は百害あって一利なしと痛烈に批判されているようです。



≪特徴、第三≫

「市場原理主義者」だろうということです。

語録には

*「僕は、

競争を前面に出して

規制緩和する

小泉・竹中路線をもっともっと推し進めることが、

今の日本には必要だ

と思っている
」そうです。


これについても、

森田氏は、

現在の日本の混迷と低迷は競争原理重視の姿勢に原因がある

と批判されます。



≪特徴、第四≫

「選挙に対する考え方」についてです。

これについて

橋下氏によると

*「今度の選挙は「政策選択選挙」だ。

候補者が誰かなんてことは重要じゃない
」ということになります。

 
森田氏は、

現行の小選挙区比例代表並列制についての反対論者です。

この選挙制度によって

日本の政治は劣化し、幼稚化し、

政治家がチルドレン化したと嘆いていらっしゃいます。

政策選択選挙ではなく、

「人を選ぶ」選挙にすべきであると主張しています。

という観点からすると、

橋下氏に共感的ではありえないですね。



≪特徴、第五≫

「公務員に対する態度」についてです。

簡単明瞭に

*「僕はどういう理由があったにしても

公務員は政治家の決定に従わなければならないと思う


というのが橋下氏の立場です。

森田氏は、

政治主導は貫かねばなりませんが、

それは公務員を説得して行われるべきであり、

強制や命令で動かすのは

真の政治主導にはならないと述べています。

独裁的な強制や命令によって軍隊的に公務員を働かせようとすることは、

あってはならないし、正しいことではないと説いています。
                

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