今日はね、外出。
ただ、行った先の道路が狭く、
何度か路上の真ん中に
よろよろと弾き出されそうになり、
困りました。
その度、
自分の平衡感覚が怖くなり、
壁づたいに歩くように調節しました。
交通事故が頭を掠めた、
その時でした。
足元の側溝を御影石で覆っている
ところに出ました。
普通、敷石は、光ってないでしょ?
でも、そこの御影石で作った敷石は、
顔が写るほど
つるつるのピカピカです。
他の場所は、
歪んだ鉄板を敷いてあるだけです。
辺りを見渡すと、
墓石屋がありました。
(あ~、なるほどな。このお店が提供の石や。そりゃ光るわ)
店内には、磨かれたお墓が
幾つもありました。
御影石という、言うならば、
墓石屋の“私物が公共用物化”されていたわけですね。
ただ、あまりに磨き込んであるため、
もし、雨降りの日、
この御影石の上ですべって転んで、
車にひかれ、
おっちんじゃう運命
(縁起悪いこと言うでしょ? 趣味です)
というのは、
十分にありえる
想定内の出来事ですね。
そしてその結果、
事故の原因となった
つるつるの石と、
期せずして成分の比率が
ほとんど同じ素材である墓石により
墓が建てられる
事態に、
立ち至る可能性があります。
一体、その可能性が
どれほどの確率なのか、
考えないわけには行きませんでした。
5%ぐらいでしょうか、
ドクター中川?
そのような事態になった場合、
「申又之霊位、ここに眠る」
ではなく、
「申又之霊位、これによって眠る」と
未来永劫、墓石のメッセージを、
墓の上に立って
僕は読み替えることでしょう。
この場合の
“これ”とは、もちろん、墓石のことです。
というようなわけで、
今日は、いろいろとある墓石のデザインサイトを、
最後に紹介します。
ちょっと切なくなる家族愛の形が
垣間見れます。
☆ 全優石
さて、このサイトに紹介されてある
墓石の逸話を読んでいて、
墓標と敷石は別物じゃないな、
と思いました。
墓の石って
送る人の愛情がぎゅって詰まってます。
だからこそ、その愛情に包まれて、
天へと誘う階段みたいなものなんでしょう。
とすると、墓標は、つまり、
あの世に辿りつくための目印ってことで、
どんな御影石も
墓石となる限りは、
墓標であると同時に、100%あの世へと続く敷石なんですな。
そういう風に理解しました。
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