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東京新聞 / 「首相の『汚染水完全にブロック』破綻」

2014年05月18日 03時59分02秒 | フクイチ原発事故

出典:日本の灯火@tabtab7さんのツイート〔17:58 - 2014年5月17日 〕。
(画像が見難いと思います。記事は、下に〔資料〕として転載してありますので、そちらをご覧ください)


「東京電力きわめてお粗末な広報態勢からは、効果的意思決定プロセスが存在しないという印象を受けます。日本国民に対し必要な情報はすべて提供する、そうした能力の欠如が明らかです。その上、果たして東京電力には住民と環境を守るためのきちんとした計画はあるのか、そんな疑問すら湧いてくる状況です。」

これは、

2013年7月26日付、 ニューヨークタイムズ紙記事、

田淵ひろ子氏・文

「海外の専門家からも厳しい批判が噴出 : 東京電力の汚染水流出隠ぺい」

に掲載された

東京電力の

社内体質の改革に取り組む委員会の責任者

デール・クライン氏の発言です。

サイト「星の金貨プロジェクト 」に

取り上げられていました。

☆ 記事URL:http://kobajun.chips.jp/?p=12984

原子炉3号機付近から

再び高い放射能を帯びた水蒸気が立ち上っているのを

確認したにもかかわらず、

その原因は未だ不明であると

公表したことを受けてのものだとのことです。

クライン氏は、

東京電力が

故意にすべてを隠ぺいしようとした事実は無いと

語りつつ、

こう断言されました。

「これまで見てきた限りでは、東京電力が隠ぺいを行っているという言い方は正確ではありません。むしろ無能である、ということなのです」と。

結構、きつい言い方です。

東京電力はこれまで何週にもわたり、

汚染水が太平洋に流れ込んでいる可能性を否定し続けてきました。

しかし、2013年7月22日

月曜日なって一転、その事実を確認したことを発表しました。

同時に、観察用の井戸水は、

海の館長満潮に合わせて上下していた事実を明らかにしました。

この報告は、

観察用の井戸と海が『直結』していた(!)

という根拠を示すものでした。

今回、また世界をがっかりさせたことでしょう。

継続した海洋汚染につき、

安倍晋三に弁明させたい気分です。

しかし、懲りもせず、

また呆れ果てた嘘をつくんでしょうな、

この世界の恥知らずが。


〔資料〕

「汚染水 外洋流出続く 首相の「完全ブロック」破綻」

   東京新聞(2014年5月17日 朝刊)

☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014051702000127.html

 東京電力福島第一原発から漏れた汚染水が、沖合の海にまで拡散し続けている可能性の高いことが、原子力規制委員会が公開している海水データの分析から分かった。安倍晋三首相は昨年九月、国際社会に向かって「汚染の影響は専用港内で完全にブロックされている」と強調したが、現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている。 (山川剛史、清水祐樹)


 かつて海外の核実験により放射性物質が日本にも降り注いだため、国は財団法人海洋生物環境研究所などに委託し海水中の放射性セシウム137濃度などを高精度で分析してきた。原子力規制委員会は一九八四年以降のデータを公開、福島第一の沖合三十キロ付近も調査地点に含まれていた。


 二〇一一年の福島事故で、福島沖の同地点の濃度は直前の値から一挙に最大二十万倍近い一リットル当たり一九〇ベクレル(法定の放出基準は九〇ベクレル)に急上昇した。それでも半年後には一万分の一程度にまで急減した。


 一九四〇年代から世界各地で行われた核実験の影響は、海の強い拡散力で徐々に小さくなり、八六年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で濃度は一時的に上がったが、二年ほどでかつての低下ペースとなった。このため専門家らは、福島事故でも二年程度で濃度低下が元のペースに戻ると期待していた。


 ところが、現実には二〇一二年夏ごろから下がり具合が鈍くなり、事故前の水準の二倍以上の〇・〇〇二~〇・〇〇七ベクレルで一進一退が続いている。


 福島沖の濃度を調べてきた東京海洋大の神田穣太(じょうた)教授は「低下しないのは、福島第一から外洋への継続的なセシウムの供給があるということ」と指摘する。


 海水が一ベクレル程度まで汚染されていないと、食品基準(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を超える魚は出ないとされる。現在の海水レベルは数百分の一の汚染状況のため、「大きな環境影響が出るレベルではない」(神田教授)。ただし福島第一の専用港内では、一二年初夏ごろから一リットル当たり二〇ベクレル前後のセシウム137が検出され続けている。沖合の濃度推移と非常に似ている。


 神田教授は「溶けた核燃料の状態がよく分からない現状で、沖への汚染がどう変わるか分からない。海への汚染が続いていることを前提に、不測の事態が起きないように監視していく必要がある」と話している。



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