のんきに介護

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「残業代ゼロ法案」どころじゃない! 「裁量労働制」

2015年02月15日 09時01分14秒 | 経済生活
「残業代ゼロ法案」は、

如何にも賃金不払いの悪法ということで

目につきやすい。

しかし、この法には、

適用の条件として

「平均給与の3倍を上回る」

という縛りがあります

(拙稿「『高度プロ制度』だって! 残業代は、もうすぐ死語か」参照。
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/9ab79090719a3dfc0f6c0fbb538dff1b)。

制度導入後、

法改正するにしても、

立法趣旨を逸脱しなためには

3倍の「3」を

「2」に変えるのが限度でしょう。

平のサラリーマンには関係ないということです。

その点、

直撃するのは、

「裁量労働制」です。

これは、

どっかの携帯電話のCMではありませんが、

定額の

残業代を支払う代わりに

社員に残業をさせ放題という

とんでもない法律です。

「裁量労働制」の

「裁量」の意味ある労働者にあってこそ

合理性が認められます。

すなわち、企画や調査、研究部門で働く人たちです。

この対象者を

営業職に拡張しようという話です。

「営業は、命がけの綱渡り」

にも譬えられます。

実際、営業職で苦労した人なら分ると思いますが、

顧客を捉えるのは、

「結婚」と同じで縁というのでしょうか、

運が大きく影響します。

契約は、

締結に至るか否かです。

もし、何が何でも契約を取って来いとなったら、

家に帰れなくなってしまいます。

詐欺をやらないんだったら無理だというところまで

人を追い込んでします。

これをブラック企業と呼ばず、

何と呼ぶのでしょう。


〔資料〕

「『残業代ゼロ法案』よりタチが悪い 『裁量労働制』見直しで営業マン冬の時代」

   日刊ゲンダイ(2月16日付〈14日発行〉)



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