のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

TPPを締結した結果、得るもの。

2013年02月22日 06時50分40秒 | Weblog

TPPは、近くの国が

仲良くしようということが

出発点になって

貿易協定が

出来上がったわけではないです。

もし、そうだったら、

一種のブロック経済を秩序付ける

約定と考えられます。

TPPの

原案が

どういう国で

出来上がって行ったか

ということは、

意外に重要な知識です。

実は、TPPは、

周辺国から

孤立した国が連携して

周りの国を出し抜くために

考案された

“戦略的な”な

貿易システムです。

その出生の秘密を隠すかのように

原案を見ることさえできません。

そういった事実を

どれだけの人が知っているでしょう。

何事かを

提案するときに、

その制度から

最も利益を得る人間が

熱心に

周りに働きかけます。

では、TPPに

最も乗り気な産業分野は

どこでしょう?

不動産屋でしょうか。

NOです。

電化製品の会社?

NOです。

意外、でしょうけど

保険業界です。

そう言えば、

見るようになったでしょ?

ガン保険。

アメリカでは

3万ドル以下の層には健康保険がありません。

1$=100円としましょうか。

年収300万円クラスです。

これ未満の年収の人は、

医療の世界から

放逐されてしまいます。

TPPを締結すると、

ルールの共有に

最大の特徴があります。

関税障壁など、

そもそも国内法の

「関税」という一局面においてしか

問題になりません。

TPPは、

貿易の障害となりそうな

すべての局面で

国内法の妥当性の是非が

問われるのです。

したがって、

医療施設に

受診するとき、

年収が

300万円満たない生活レベルの人は、

健康保険を利用するな、

という話になります。

そんな人は、

使い捨てでいいという話です。

安倍表見首相は、

今現在、

“混合医療”を

医師会に認めさせようとしてますが、

健康保険が

使える場面を

定型的治療で間に合う

分野に

限ってしまおうとしているのです。

つまり、

病気の個別性を見ない、

そうすることで、

医療分野での支出を

切り詰めようとしています。

アメリカという国は、

二面性が際立ってます。

一方では、

奴隷制度と戦う

正義を持ち合わせる国です。

しかし、他方では、

信じられないほどの

残酷さを併せ持っています。

ショービジネスの

きらきらした世界だけを

アメリカと思ったら

地獄を見せられます。

日本だったら、

救急患者は、

裕福であるかないかに関わらず、

面倒を見ますでしょ?

アメリカは、

違います。

高額な保険費をし払っている人と

貧しい人を区別します。

保険未加入が

判明した時点で、

乗ってきた救急車に乗せて

元いたところに

運び直すらしいです。

そのような考え方は、

日本の

「良風美俗」

に反すと言っても

通用しないです。

もし、

そのような主張をすれば、

その良風美俗こそ

貿易をするにあたっての

「障壁」

とみなされ、

撤廃を求められます。

TPPの怖さは、

その怖さなのです。

いくらかでも

僕が言っている

怖さが

理解して頂けたでしょうか。

たとえば、

農業で

「関税障壁」が

認められたとします。

しかし、

関税以外の点では

特別扱いされないです。

農産物の

表示法とか、

アメリカ流儀でやらないと、

かの国の

農業法人から

「障壁」の撤廃が

求められるでしょう。

たとえば、

遺伝子組み換え作物は、

日本では

表示が義務付けられていますが、

アメリカは、

その問題につきスル―してます。

だからそれに合わせろと

求められます。

もし、従わなければ、訴訟です。

裁判は、

アメリカの金融機関が

入居している

建物で、

一審制で処断されます。

控訴および上告の制度はありません。

ルールは、

訴える企業、

すなわち、

アメリカの会社が依拠してる

アメリカの規範です。

被告になるのは、

日本国の政府です。

逆に、

日本の企業が訴える場合は、

被告になるのは、

アメリカ合衆国です。

規範として採用されるのは、

日本法です。

しかし、上に述べたように

裁判所は、

国連のハーグ裁判所のようなところではありません。

アメリカの金融機関が

管理権を持っている裁判所です。

日本の最高裁判所の

判断を先例とした、

公平な

判断をする可能性があると思えません。

そんな理不尽な

条約を

なぜ、安倍は結びたがっているのかーー。

答は、一つです。

臆病なのです。

要するに、アジアをまとめる自信もなければ、

ビジョンもない、

力もないーーのないないづくしです。

だからアメリカの後ろ盾を得たいってわけです。

代償として、

日本は、

民族の自決権を

失います。

 

■ 資料

「TPP交渉、日本参加へ 首相、帰国後最終判断」

   東京新聞(2013年2月22日 05時17分)

☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013022101001988.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

 安倍晋三首相は米ワシントンで現地時間22日(日本時間23日)に開くオバマ米大統領との首脳会談後、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加表明へ踏み切る方向で最終調整に入った。両政府の事前折衝で、コメなどを念頭に関税撤廃の例外を求める日本の立場へ一定の理解が得られると見込んだ。複数の政府関係者が21日、明らかにした。

 首脳会談でオバマ氏の意向を確かめ、訪米帰国後に政府与党幹部と協議し最終判断する。今月28日か3月1日に想定される国会での施政方針演説で表明する案が浮上している。自民党内の慎重論に配慮し、農業支援策も併せて検討する。


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