のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

臨界とは

2012年11月05日 14時52分25秒 | Weblog
福島の原発事故の

解説で、

「再臨界」の

危機につき

何度か語られました。

この用語に初めて接したとき、

「限界に臨む」

イメージでした。

しかし、限界を

越えられない壁のように理解したのなら、

誤りです。

じゃあ、「臨界」ってなあに?

と訊かれそうです。

その疑問について、

おしどりマコ・ケンさんの

分かりやすい説明を見つけたので

転載します。

「増倍係数」

という言葉と一緒に覚えなければ

ならない用語なようです。

それで、

タイトルは、

「増倍係数について」

ということになってます。

解説を読めば、

「臨界」の何たるかが

飲み込めます。


‐‐‐‐‐‐

「増倍係数について」

   猫とおしゃれとよだれとニュース☆1回目2012-11-05 12:47:00 リンク

核分裂:ある特定の原子核と中性子が衝突すると、原子核が割れることがある。


その核分裂によって放出される中性子が、次に核分裂核子に衝突し、新たな核分裂を誘発し…というようなこの反応の連鎖が繰り返されることがある。


その連鎖反応の程度を、増倍係数kを用いて、定量的に評価する。


  ある世代における核分裂数
k=――――――――――――――
   その一世代前の核分裂数


kが1より大きい場合…超臨界。
核分裂の数は世代を経るごとにどんどん大きくなる。解放されるエネルギーも時間とともに増大する。


kが1より小さい場合…未臨界。
時間とともに核分裂数は減少していく。


kがちょうど1のとき…臨界。
核分裂は一定の割合で進行していき、解放されるエネルギーは定常レベルになる。


(『原子核工学入門、上』ラマーシュ著より)


つまり、恐れている状態は、制御できない超臨界なのだ。
現在は、核分裂が一切無いわけではなく、未臨界の状態なのである。

以上


‐‐‐‐‐‐‐

増倍係数の意味が分かると、

たとえば、

10月24日の

次の東京電力会見での窒素注入に関する質疑内容が

よく理解できます。

‐‐***‐‐***‐‐



マコ:放射性クリプトン、クリプトン85の生成ルートはウランの核分裂か。


東電・尾野:そうだ。


マコ:ウランの核分裂の増倍係数はどの程度か。


東電・尾野:増倍率が1未満のいくつかを評価するのは現時点で難しい。


マコ:どの程度の未臨界なのかを知りたいのだが。


東電・尾野:現在は臨界からは遠い、未臨界の状態だと思う。


マコ:排出されるクリプトン85は大気中に放出するのか?


東電・尾野:クリプトン85は格納容器ガス管理システムを通じて、線量等を確認しながら、外部に排出されていく形になる。


マコ:どの程度排出されるのか? 予測量は?


東電・尾野:一か月くらいかけてじわじわと徐々に排出する。


マコ:だから、どの程度の量を排出するのか、予測で。


東電・尾野:確認して回答する。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿