のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

1989年2月に発覚、福島便槽内変死事件のこと

2013年03月03日 14時49分21秒 | Weblog

『バリゾーゴン』

という映画があります。

この映画製作のヒントになったのは、

平成元年(1989)、

2月28日に発生した

福島女性教員宅便槽内怪死事件

と言われる事件なようです。

警察に

変質者の

事故死として

片付けられた青年は、

「死亡したSさんは村に両親と祖母の4人暮らし。スポーツと音楽が好きな好青年。
高校時代は仲間とバンドを組んでギターを弾き、自ら作詞もして、
自作の詩を書いたノートを何冊も残している。」

ようなタイプだったそうです

サイト「憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~」参照/リンク)。

そんな絵に描いたような

好青年が

なぜ、こんな妙な

死に方をしなければならなかったのか・・・?

考えるほどに、

首をひねってしまいます。

ところで、変死の2ヶ月前、

1989年1月6日に

福島第二原発の三号機で部品脱落した事件が

あったらしいです。

しかし、問題は、その前。

1月4日に

運転管理の責任者が

事故にはまだ至っていないと言うのに、

東京電力の本社帰り

上野駅で飛び込み自殺しています。

映画では、

怪死した主人公が

その同僚とされています。

これがもし、

荒唐無稽な想定でないとすると、

二ヵ月前の

その同僚の自殺と

怪死事故死との関連が

問われます。

同僚を自殺に至るまでに

何があったのか――。

東電には

国に泣きつき損害を補てんさせるため、

原子炉には

不調が認められないとする

主張に関し、

利害を有してました。

そして

便槽内で怪死した被害者は、

自殺した

社員の同僚だったので事故が起きるまでの

顛末を知る機会を有してました。

東電としては、

会社のため不都合な事実を

公表させないため、

口を封じる必要に迫られていました。

実際、悪意をもって会社に損害を与える

人間に対する懲罰として、

この会社の幹部は、

被害者から死後の尊厳まで奪うことを

常習にしていた形跡があります。

まさに社畜です。

天に平気で唾することができました。

上掲サイトの管理人さんが

この部品転落事件に関連して

――異常警報が鳴り止まぬ三号機の責任者だった男が上京したのは1月4日のことである。正月休みで出払っていた原子炉班にとって変わって責任者として三号機を任されていた本人から説明を受ける東電幹部たち。―振動が日増しに大きくなってきています。―このまま警報を無視して運転を続けて取り返しのつかないことになります。顔をこわばらせていく東電幹部立ち。とにかく定期検査(1月6日事故当日)までは黙らせたい。すべての聴取が終わったあと、静かに席を立ち、どこかに電話をかける一人の男・・・――

という風に

情景を描いておられます。

何のための電話?

と疑問であると同時に、

思わず、

電力会社に勤める現場責任者ならば、

身の凍る場面って気がします。

動画では、

電話する場面は出てきません。

ただ、人を(自殺という形で)死に追いやる

電力会社とは、

一体、

どんなものか

知る上でとても参考になるでしょう。

福島第2原発の配属だった

元東電社員、

onodekita氏が

この動画につき、

「2H-3の話は本物。作業員の話も本物。

アラームメーターを隠している

くだりでは、

良心のとがめを感じた」

と証言されておられます

(上掲サイト参照/リンク)。

バリゾーゴンS2 【福島原発ミステリー】

動画は、

S-1に始まってS-9まであり、

全部見るのはきついかもしれません。

S-2だけでも

見られたらよいでしょう。

他のも、

見たければ、

もちろん、見てよろしいよ。

全部、

you-tubeに

アップされています。

 

[まとめ]

この事件、

あまり難しく考えては

いけないのかもしれません。

便槽で死んだ青年をA、

同僚で

電車に飛び込み自殺したとされる方を

Bさんとします。

Bさんは、

正月勤務時での

原子炉の震動を知って

「直ちに停止せよ」

と上司に迫ったのでしょう。

しかし、上司は、

定期点検の前だから、

原子炉の

不調を公にしたくありませんでした。

口を封じる手段は一つ。

消えて頂く・・・

それを立証するかのように、

正月の勤務明けの

帰省の際、

謎の自殺を遂げました。

疑問を抱いた

Aさんは、

部品転落という

消せない事実が発覚したのに伴い、

原子炉の健全性に関して

疑問を口にしたのではないでしょうか。

すなわち、原子炉の稼働に

無理が生じているのではないかと、

上司に迫りました。

もし、定期点検を前に、

既に原子炉がトラぶっていたことが

明らかになれば、

点検のやり直しを命ぜられるかもしません。

アメリカGEの技術者が

証言して言うには、

「『この原子炉、危険では?』

という指摘を

日本ですれば、

命を狙われます」ということでした。

その話、

真顔でしていました。

「原発は、大変に危ない発電機」

というのは、

当時、国家機密だったのでしょう

(今もそうかもしれませんが)。

下手をすると、

世間の耳目を集めてしまいます。

それで、

Bさん同様、

口封じをしておく必要が

あります。

ただし、今度は、

部品転落事故が既にあり、

作業員の間に

不満が高まっていたという

付随事情がありました。

“闇から闇へ”

という解決法では

不十分だったのですね。

そこで、

見せしめのために

「便槽の中での死亡」という

究極の破廉恥犯として、

事実を知る者の

処刑を

行ったのではないでしょうか。


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